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アカギ戦記  作者: 饅頭
五章【白銀凍土ロシア】
159/165

聖典教会へ

 祁答院杏良太を封印できるほどの物体から封印を解くのにはそれなりの宝物などを用いなければならないという。

 現状PSAの補完するものには該当しない。

 そこで聖典教会にいかなる封印も解くことができる秘宝を借り受けに行くことになった。

 その条件として貸し出し中における葵とガブリエルの権利を聖典協会が預かるというもの。

 それ故に葵の身柄拘束は一時的に解かれPSA本部に連れられたということになる。


 6月17日AM11:00。

 PSA本部ヴァルハラ空母より一機の輸送機が離陸する。

 『お二方。ここから協和法廷に向かいそこで聖典協会のプライベートジャンボに乗っていただきます』

 『わかりました』

 『承知いたしました』

 『こんな物体に乗らずとも、私のほこる財宝の一つを用いればすぐにでも』

 『それやると後でフランシスさんに何言われるかわかったもんじゃないから』

 

 同日PM15:00。

 協和法廷にて葵とガブリエルは聖典教会の有する飛行機に乗せられて再度空の旅を始める。

 ジャンボジェットの中には先日の裁判に出席していたジョン・クリスタルが待ち構えていた。

 「やぁ赤城葵。先刻はどうも」

 「ど、どうも」

 「それに主の使いにあらせられる天使ガブリエル殿にお会いできるとは光栄です」

 「それはどうも。・・・・。あのそんなに見ていても何も出ませんよ」

 「いえ失礼。赤城葵、申し訳ないんだが君の影のそれはどうにかならないのか?」

 ジョン・クリスタルの発言に反応するように葵の影より薄気味悪い笑みを浮かべた悪魔が浮上する。

 『やはり教会の人間というのはどうも我々への風当たりが強い蝶でございますね。少々、まぁほんのこれっぽっちだけ深いですかね』

 「俺もお前という世界のごみと同じ空間で同じく気を吸っていることが、まぁ道端に落ちている石ころ程度に不快だな」

 『奇遇でございますね。ではあちらの窓から飛び降りてくださいな』

 「飛び降りるのは貴様だろ?」

 争いごとは同レベルでしか起こりえない。

 この程度の低い争いを常人よりはるかに強いであろう二人が繰り広げるのはまたなんとも言えない。


To be continued.

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