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アカギ戦記  作者: 饅頭
四章【深淵都市ベルリン】
148/160

真名開放龍聖剣

 数メートルほど落ちたのだろう。

 自身の頑丈さには毎度驚かされる。

 フランシスは蛇のように体をくねらせて地中から這い上がる。

 地上に出て周囲を見渡せば大勢のギャラリーが集まっていた。

 サイレンの音もする。

 そして空には駆逐艦の影が見える。

 サムライソードの姿は見えない。

 魔力はまだある。

 魔力があれば固有能力がオートで肉体強化を施してくれる。

 フランシスは地面に突き刺さっている自身の剣を引き抜く。

 「駆逐艦におびき出すのが吉だね〈グレーターテレポート〉」

 フランシスは瞬時に50メートル上空へとテレポートする。

 だが駆逐艦には届かない。

 「〈フライ〉〈アクセル〉」

 飛行魔法と加速魔法で一気に上昇してフランシスは駆逐艦の甲板へと飛び乗る。

 フランシスの目論見通り後を追ってサムライソードが飛来する。

 「お前と、戦って。俺は、あっ、アップグレードした。だ、だから空を飛べる。次は宇宙へは行かない」

 サムライソードは両手の刀を構える。

 フランシスも剣を構える。

 「正直、君のことをみくびっていたよ。だからころ、全力をもって排除する。〈真名開放龍聖剣しんめいかいほうレーザーエッジ〉」

 フランシスの持つ剣が赤いオーラを放つ。

 同時にフランシスの全身が燃え上がる。

 炎を噴射しそれを推進力にしてサムライソードとの間合いを詰め聖剣を振り下ろす。

 サムライソードは即座に二刀の刀をクロスさせてガードする。

 だが聖剣は刀を切り裂き、容赦なくその肉体を切りつける。

 聖剣の威力はサムライソードを切っただけで満足せず、そのまま駆逐艦を一刀両断する。

 フランシスは再度肉体が復活しないようにさらに切りつける。

 サムライソードを切ると同時にその斬撃は駆逐艦をも切り刻む。

 時間にして10秒。

 聖剣に灯っていたオーラは消えフランシスを覆う炎も鎮火する。

 駆逐艦は絶え間なく浴びせられた斬撃により大破してしまい、ゆっくりとその高度を落としていく。

 サムライソードはもう起き上がることはない。

 フランシスの魔力は今の全力でほぼ残っていない。

 落ちていく駆逐艦の上で立つのがやっとの状態。

 「なんとか倒せ多っぽいけど、この船どうにかしないと下の人たちに被害が・・・。まずい、魔力の枯渇でめまいが・・・」


To be continued.

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