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アカギ戦記  作者: 饅頭
四章【深淵都市ベルリン】
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マスオペレーション

 アナザー・ワン顕現の少し前。

 ロゼは飛行魔法を解除し奈落へと落ちていく。

 しばらく落ちていくとアーサーによる斬撃がやむ。

 「〈フライ〉」 

 すぐさまロゼは飛行魔法を再発動させて空中にとどまる。

 「あの攻撃から逃れるのにだいぶ下まで落ちてしまいましたわね。このままやみくもに突っ込んでいってもアレを突破できませんわね」

 ロゼははるか上にうっすら見える光を見る。

 「こういう時のための切り札、ですわね。〈マスオペレーション・オーバードライブ〉」

 ロゼが呪文を唱えると、ロゼの全身が青白く発光しだす。

 美しく巻かれた縦ロールは崩れて重力に反して上へとなびき、金色の髪は純白に染まる。

 その状態のロゼは別の能力を並行して扱うことができない。

 ゆえに飛行魔法は解除される。

 だがその体は落ちることはない。

 マスオペレーション・オーバードライブの効果は自身とその周囲の空間支配。

 簡単に言えば一時的に祁答院杏良太の絶対防御を突破できる状態。

 今のロゼの実力ではこの状態は持って10分程度。

 魔法効果が切れればしばらくは魔力行使ができなくなる。

 ロゼは空間支配によって空中を停滞する。

 再び遥か空を見上げたロゼは、一気に空高く舞い上がる。

 そしてロゼは再度アーサー・オズボーンへ対峙する。

 「懲りずに穴から現れるとは。何度やっても同じことだ」

 アーサーは水晶をしまって合掌をする。

 「〈阿鼻無間あびむけん〉」

 「そうきますわよね。〈オーバードライブオペレーション・ブラックホール〉」

 アーサーの放つ無数の斬撃の嵐はロゼにすべて直撃する。

 だがその攻撃はまるで効いていなく、その全てを吸収する。

 攻撃を受ければ受けるほどにロゼの全身は黒く変色していく。

 「なるほど。私の攻撃を吸収するか。だがその量にも上限はあるだろ?」

 「そうですわね。でも私は攻撃を吸収しながら自由に動けますわ!」

 ロゼは一気に急上昇してアーサーの上を抑える。

 アーサーはロゼを視界から逃さないために上を向く。

 すると一気に太陽の光で思わずアーサーは一瞬目をつぶってしまう。

 そのすきにロゼは一気に急降下しアーサーの背後をとる。

 「〈オーバードライブオペレーション・サンシャイン〉」

 「しまった」

 ロゼの体がまばゆく光りその光は超巨大な高圧縮光線となってアーサーへと放たれる。

 アーサーが防御をとろうとしたとき、足元のブランデンブルク門が大きく揺れて半壊する。

 それによってアーサーは光線の直撃を免れるが左腕を焼き切られる。


To be continued.

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