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アカギ戦記  作者: 饅頭
四章【深淵都市ベルリン】
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超常波動

 「〈超常波動〉」

 明智が呪文を唱えた途端、空に大量のカラスが飛来する。

 カラスは葵と明智の二人を中心に空で渦を巻く。

 「この技の欠点は何が起こるかわかないことだ。つまるところスカが出るかもだからね」

 「そんなばくちみたいな能力よく使うわね」

 「まぁね。それに下手をすれば僕にも影響を及ぼすからね」

 「本当に博打ね」

 「あぁ。でも勝負において、賭け事において、この僕は負けることはない。空を覆うカラスの群れがどう動こうが、僕に何の問題もない」

 「そう。なら何かさせる前に終わらせるだけ〈無限乱射〉」

 葵は空を旋回するカラスの大群へ矢を放つ。

 放たれた矢は二つへ分裂し、また分裂した矢はそれぞれが二つへ分裂する。

 さらに分裂を繰り返し倍々的に増えていく矢は豪雨のごとくカラスへと放たれる。

 矢の一本が一羽のカラスをとらえ貫くと、カラスは大爆発を起こす。

 それに連鎖するように周囲のカラスも爆発を起こしていく。

 「爆弾カラスか」

 連鎖していく爆発を合図にするように他の旋回していたカラスの群れは、葵の放った矢をかわし葵に向かて特攻する。

 「まずっ」

 気が付いた時には時遅し、大量のカラスが爆撃のごとく降り注ぐ。

 爆破の衝撃で葵の体は宙を舞って奈落へと放り出される。

 「〈フルアーマー〉!」

 満身創痍になりつつもなんとか物理防御の魔法を張るがカラスの追従は止まらず、奈落へと落とされていく。

 「やはりこの技の欠点は何が起こるかわからないことだね。カラスに攻撃さえしなければ無害だったのに攻撃したことで不幸が降り注ぐ。やはりこの剣を振るうほどの相手じゃなかったね」

 半壊した教会の上より明智は大穴へと落とされていく葵を見下ろす。

 

To be continued.

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