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アカギ戦記  作者: 饅頭
四章【深淵都市ベルリン】
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 「見えてきましたわ。アーサー・オズボーン!」

 ロゼとアーサーとの距離は500メートルほど。

 「単騎で私にかなうとでも思っているのか・・・それ以上近づけると思わないことだ〈灼熱妖漸〉」

 刀印を作り刀を振るうように自身の腕を振り下ろす。

 その振り下ろされた軌道に沿うように放たれた斬撃は即座にロゼへと迫りくる。

 「〈グレーターテレポート〉」

 ロゼは即座に瞬間移動で攻撃をかわしてさらにアーサーへと距離を詰める。

 「片手間で倒せるほど甘くはないか・・・。スケジュールに後れを作りたくないが仕方ない」

 アーサーは水晶玉を懐にしまい構える。

 「吹き飛べ。〈ギガストーム〉」

 アーサーの突き出した手のひらから魔法の突風が吹き荒れる。

 「〈ギガストーム〉ですわ」

 回避が間に合わないと判断したロゼは即座に同様の魔法で突風を発生させる。

 二つの突風は衝突すると雷鳴のほうな破裂音を轟かせて対消滅する。

 「相殺して打ち消したか。面倒だな。粉微塵になるがいい〈阿鼻無間あびむけん〉」

 アーサーが合唱をした途端、ロゼの全身を無数の斬撃が襲う。

 「〈マジックシールド〉」

 即座にロゼは魔法防御の魔法を発動させるも、服は引き裂かれ前身は血だらけになる。

 「魔法防御とはいい判断だ。だがこの攻撃は私が合唱をしている間は無限に絶え間なく浴びせられる。一対一において勝ち目はない」

 アーサーが合わせた手を離さない限りロゼは空中で完全に身動きを封じられる。

 魔法防御を張ったとはいえそれが削りきられるのも時間の問題。

 「まずいですわね。あと100mもないのにこれ以上、近づけませんわ。それにこれ以上魔法防御に魔力を消耗しては時期に・・・」

 徐々にロゼの魔法防御にほころびが出始める。

 「この様子ではもう2分と持たないだろう。いっそのこと魔法を解いて楽になったらどうだ?」

 「そう・・・ですわね・・・。それも一つの手ですわ。飛行魔法を解除」

 飛行魔法を解除したことによってロゼはすぐに自由落下していく。

 やがてロゼはベルリンに広がる大穴へと落ちていく。

 

To be continued.

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