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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
14/160

1時間前

 京都での百鬼夜行の決行予想時刻まで残り1時間。


 超常対策秘匿機関、日本本部アトランティス拠点内の病棟。

 「さてと、まだ意識はないか。覚醒状態じゃないと強制暴露のレスポンスに時間がかかるんだが、仕方ないか」

 葛城が京都内で遭遇したヤカミの信者と思しき男が眠っているベットの横に、地上最強の男という異名をもつ祁答院杏良太が立っていた。

 「自殺未遂って聞いただけだからそこまで悲惨じゃないと思ってたら、ほぼ瀕死の重体と来た。そして肝心の証拠は気絶中。やる気が出ないな。はぁー」

 祁答院が信者の男の額に手を添える。

 「強制暴露」

 男の閉じていた目が半分開いたが起きたわけではないので白目をむいている。

 「百鬼夜行の日時と場所を言うんだ」

 祁答院の問いかけに対して男はゆっくりと口を動かしだす。

 「3ガt。は、ハ8、日。ゴ、gおお。ジzゥ サxァっン時」

 「歯切れが悪いな。やっぱしっかり覚醒状態の相手に使うべきだな。それで?場所は?」

 「bばs 所ッ、ハ。蘆屋様っだk、が。知zッ tい ル」

 「なるほどな。その蘆屋恭介は今どこにいる?」

 「・・・・」

 「やはり、末端の信者か。もうあまり時間がないな。これ以上は無意味だな」

 祁答院が男から手を離すと男は再び目を閉じた。

 丁度そこに氷室が入ってくる。

 「よぉ祁答院」

 「なんだ亜里沙」

 「下の名前で呼ぶなタコ」

 「そういう君は上官への口のきき方を考えた方がいいと思うが」

 「ふんッ。私の方が年上だ」

 「あっそう。それで葵と庄司から連絡は?」

 「今しがたあったから報告に来た」

 「それで?」

 「蘆屋恭介。見事に存在を隠しているようだ。だが百鬼夜行は奴しか発動できないらしい。そこで百鬼夜行を起こすうえで最も可能性があるポイントを絞ったそうだ」

 「なるほど。つまりそのポイントそれぞれに人員を配置しろと?」

 「そうだ」

 「ちなみに俺は?」

 「頭数には入れてなかったな。葛城は私が動かせる人員で持ち場を決めたんだろうよ」

 「そうか。それじゃあ俺も行こうか」

 「別に人手が増えるのはこっちとしてはありがたいが、お前闇オークションの件はどうすんだよ」

 「ああ、それは一旦後回しかな。ぶっちゃけこっちの案件の方がアルティメット・ワンに関係しそうだし」

 「そうですか。それで、祁答院は何処を担当する?」

 「全てをみる」

 「ああ、さすが人類最強」

 「そういうこと」


To be continued.

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