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アカギ戦記  作者: 饅頭
四章【深淵都市ベルリン】
138/161

ブランデンブルク門

 「観えた。〈一射必中〉」

 放たれた一射は弧を描き、光の軌跡を残しながら主人の狙う標的めがけて空をかける。

 ブランデンブルク門の上に立つアーサー・オズボーンは遠くより空を切り裂く音が聞こえて、その方角へ顔を向けた。

 その瞬間、左肩に激痛が走る。

 アーサーは痛みで左手に持っていたヤクモを封印していた水晶を落とす。

 「これは・・・狙撃!?銃声は聞こえなかった。魔法攻撃か?大穴の外からだとしても2,3キロはあるぞ」

 攻撃が飛んできた方角を見ているとさらに何かが飛んでくるのが見える。

 「〈焦熱妖漸しょうねつようざん〉」

 アーサーは右手で刀印を作り腕を振るって斬撃を放つ。

 黒く燃える斬撃は葵の二射目とぶつかって爆散する。

 「オールドマザーの顕現は邪魔させない。〈ヒール〉」

 アーサーは負傷した左肩を癒し水晶玉を拾い上げる。

 「しかし、こうも早く邪魔が入るとはな。足止めを頼んだサムライソードが突破されたとみていいか。ともあれ顕現までまだ時間がかかる。邪魔者は早急に排除するべきだな」

 アーサーはスマホを取り出して電話をかける。

 「明智。出番だ。あぁやはり祁答院は向こうで封印されたか。では頼んだぞ」

 

 「どうですの?あたりました?」

 「うん。初弾は、でも二射目は防がれた。もうこの距離をそう簡単に射抜かせてもらえないと思う。だからどうにか近づくしかない」

 「なるほど。では葵、援護を頼みますわ。私が特攻しますわね」

 「え?特攻って空飛んで行ったら迎撃されそうだけど」

 「その為の葵ですわ」

 「わかった。任せて」

 「では行きますわよ。〈フライ〉〈ノナプルアクセル〉」

 ロゼはその場で浮上して一気に加速しアーサーめがけて飛翔する。

 記念協会からブランデンブルク門までは直線距離にして5キロほど。まっすく4.5倍の速さで飛んで約6,7分は飛翔する。

 その間を援護するために葵は再度構える。


To be continued.

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