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アカギ戦記  作者: 饅頭
四章【深淵都市ベルリン】
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サムライソード

 植物園をからおおよそ10分ほど、シェーネベルク区庁舎付近を三人は走っていた。

 この辺りになると大穴の騒ぎで市民はパニックになっておりごった返す人込みを風のように抜けて走っていた。

 「あと数分で穴に到達するだろうけど、高所より確認したいからカイザー・ヴェルヘルム記念協会へ向かうよ」

 「わかりました」

 「わかりましたわ」

 三人は悠々と塀を超え家々の屋根を飛び越えて最短距離で教会へと向かう。

 その途中ブランデンブルク門の方角に葵は目を向けると巨大に聳え立つ門を残しその周囲が黒い影に沈んでいた。

 その光景は京都で蘆屋恭介が使った技に似ていると感じた。 

 「伏せろ!」

 突然フランシスが叫び驚きのあまり葵は足を滑らせて地面に転がる。

 前を向くと中腰で構えるロゼ、さらに剣を抜いたフランシスの姿が見える。

 さらにその先に目を向けるとそこには左右に三本ずつ、計6本の刀を腰に携えた男が立っていた。

 「い、今の攻撃、見切られると、お、思わなかった。さ、さすが三大、剣豪。け、けんせい」

 「誰だ君は」

 「お、おれ。俺は。サムライソード。ここで、け、けんせいの。相手する」

 「そうかい。なら一瞬で肩をつけよう。悪いが二人とも先に行ってくれ」

 「わかりましたわ。行きますわよ葵」

 「うん」

 ロゼの手を借りて葵は立ち上がり二人は教会へ向かおうとする。

 だがそれをサムライソードが阻止しにかかる。

 「おっと。君の相手は僕なのだろ?」

 それをフランシスがさらに阻止する。

 「むろん。だが全員。食い止める、命令」

 「この聖剣を前にして果たしてほかによそ見ができるとでも?」

 フランシスが剣を振り上げるとそれをサムライソードが二本の刀で受ける。

 だがフランシスのふるう剣の圧倒的威力を前にサムライソードは天高く吹き飛ばされる。

 「〈フライ〉〈グレーターテレポート〉」

 瞬間移動によって空へと一瞬でフランシスは移動し、そのまま事前に発動した飛行魔法でさらに空へと飛びあがる。

 「下には一般人が多いからね。空中戦と行こうか」 

 宙を自在に舞いフランシスはサムライソードへ追撃をあてに行く。

 それをサムライソードは二本の刀でなんとかいなす。

 「空中じゃ、ぶ、分がわるい。地面でないと」

 「これで終いだよ」

 フランシスはサムライソードの脳天めがけて聖剣を振り下ろす。

 サムライソードは刀をクロスさせて防ぐが振り下ろされた一撃の重さに耐えきれず刀が粉砕されて頭部を思いっきり切られる。

 サムライソードは血をまき散らしながら地面へと落ちていき道路のアスファルトへ激突する。

 アスファルトへ激突してその肉体は砕け散る。


To be continued.

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