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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
13/160

三日目

 「明日の13時。それって」

 続けようとした葵に対して葛城が口元で人差し指を立てて静かにするようにとジェスチャーする。

 「恐らくな。このことは氷室大隊長には連絡している。あと半日ほどで蘆屋恭介を拘束するのはかなりきつい。恐らく京都を封鎖することになるかもしれない。現状は打つ手なしだ」

 「どうすれば・・・」

 「今は祁答院殿が自殺未遂の信者から情報を聞き出してくれるのを待つだけだ。とりあえず明日に備えて今日はゆっくり休んでおくんだ」

 「わかりました」

 「それからもう一つ」

 「はい」

 「双者封印術式だが、4番以上は使わないでおけ。本当にやばい時で3番だ。2番は絶対にダメだ」

 「わかりました。でもなぜですか?」

 「3番を解放した時のヤクモは太陽の元では即死する。まぁ完全には死なないがな。それに、解除を上げると赤城君がヤクモの魔力で死ぬ可能性がある。前任者はそれで死んでる」

 「そうだったんですね。わかりました。まぁ切り札的な存在ですし」

 「そういうことだな」

 ある程度の情報のすり合わせをし食事を終えた二人はホテルに戻り体を休める。


 翌日朝10時。

 ホテルのチェックアウトを済ませて二人は作戦拠点を構える為にビルのワンフロアを買収もといい略奪した。

 「いやぁ丁度良く闇金事務所が見つかってよかったですね」

 「そうだな。こういう時に国家権力を行使できるから仕事が早く済んで助かる」

 闇金に置いていかせたテーブルの上に京都の観光マップを置く。

 「百鬼夜行を起こすのなら人が多いとこだろう」

 「となると国道9号とかですかね?」

 「うんいい線だと思う。問題は開始地点だな」

 「そっか、そこの予想がたてられればそのポイントを抑えることで百鬼夜行を事前に阻止ができますね!」

 「そういうことだ。9号沿いで考えれるとすれば烏丸五条の交差点が丁度よさそうだな。割と京都の衷心よりでもあるからな。ただ、都心部の中心地ではないな」

 「そしたら、城南宮とかその辺とかですかね?」

 「可能性としてはあるな。とりあえず後15分以内に開始場所として有力なポイントをいくつか目星を付けといて12部隊と13部隊に救援要請だ」

 「え?13部隊って私とヤクモだけじゃないんですか?」

 「祁答院殿から何も聞いてないな?13部隊の隊員はもう一ペアいるぞ」

 「初耳なんですけど」


To be continued.

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