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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章後半【協和法廷パリ】
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ツングースカ

 ロシアツングースカ隕石跡地。

 そこへミサイルのように祁答院杏良太が着陸する。

 「大気圏すれすれで飛翔するのはしばらくやめるか。というより観測した隕石はまだ降ってきてないな」

 ドスッと突如として杏良太の体を何かが貫く。

 「は?」

 杏良太には祁答院家が誇る魔術、粛清領域しゅくせいりょういきがある。

 それゆえに不意打ちを食らうことはない、はずであった。

 刀を抜かれると同時に車に衝突されたかと思うほどに強烈な蹴りを食らって杏良太は思いっきり吹っ飛ぶ。

 開かれた胸部から大量の血が噴き出るのを左手で押さえながら上体を起こす。

 「〈フルゲージ〉」

 杏良太が魔法を唱えると胸部の傷は瞬時に修復されて数秒足らずで傷はふさがり完治する。

 杏良太は立ち上がり周囲を見渡す。

 「後ろ!」

 杏良太はギリギリで背後からの攻撃をかわす。

 「流石に2度目はよけるか」

 異様な雰囲気を醸し出す刀を携えた男が不気味な笑みを浮かべている。

 「お前・・・誰だ?いや。どこかで・・・」

 「いや初対面だ。最強さん」

 「・・・。お前その刀どこで手に入れたんだ」

 「そんなこと知って何になる」

 「大したことじゃない」

 「あぁ。大方粛清領域が解除されたことが疑問ってとこだろ?違うか?」

 「やっぱそういうたぐいの武器か。アークの人間・・・いやその手の甲にある星印、ボイジャーだな」

 「正解だ。そして」

 男の手に持っていた刀が消えて鍔のない短刀が出現し、それをノーモーションで杏良太に向かって投擲する。

 粛清領域が展開できない杏良太はそれをかわす。

 「お粗末な不意打ち・・・いない!?」

 一瞬飛んできた短刀をよけるのに目を離した瞬間に男の姿が消える。

 「こっちだ」

 背後から男の声が聞こえ振り返ると同時に赤い光を放つ何かで切られる。

 真っ二つにされたと思ったが痛みはない。

 「硝子の剣!?」

 赤い光はその剣から出ていたものだった、そして先ほどのように剣が消えるとまた別の刀を出現させる。

 「〈テレポート〉」

 杏良太は瞬時に魔法で距離をとる。

 「まずは一回。そろそろか」

 杏良太は自分の体に何かが戻る感覚を感じる。

 「固有能力が戻った」

 「能力が戻ったところでまた消せばいいだけ。さて、こっから一気につぶす」

 

To be continued.

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