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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章後半【協和法廷パリ】
126/165

編成

 協和法廷内、特別会議室。

 広い空間に大きな円卓、知っている顔や知らない顔の面々が座っていたり壁際に立っていたりする。

 葵はフランシスに誘導されて席に着く。

 フランシスは部屋内を一瞥して一つ咳ばらいをする。

 「これで全員ですね。それではベルリンの件についてですが、まずは状況の再確認をしましょうか。ベルリンに空いた大穴、それの主犯格が情報によるとアーサー・オズボーンであることが間違いないとされてます。異論は?」

 フランシスは全員の反応を確認する。

 「ちょっといいか?」

 フランシスの話を遮って立ち上がったのはジョン・クリスタル裁定者。

 「何故被告がこの場にいるんだ?」

 「そのことだが、私たち協和法廷の意向として彼女が本件においての功績をもって処罰を決めると判断した。この決定に意を反するものがいるのであれば・・・」

 フランシスはゆっくりとした動作で腰の剣をつかみ周囲をにらみつける。

 「この私が直々に相手になろう」

 「ふんっ、剣聖に挑むほど自惚れ手もない」

 ジョンが席に着くのを確認してフランシスは剣から手を放す。

 「ベルリンで起きていることについてだが認識の共通化ということで一応説明しておくよ。ベルリンに開かれた大穴は推定直径2㎞、場所はブランデンブルク門の前。深さは不明、その周辺一帯だけ空に黒い波紋が広がっているらしい」

 「ツングースカ隕石の方はどうなっているんだ?」

 手を挙げて発言したのは裁判中ジョン・クリスタル裁定者の隣に座っていた聖典教会の男。

 「カルロ・ムーティ枢機卿、その件は祁答院杏良太が先行単騎で向かっている。後からグレア・オルカ枢機卿とディエゴ・ヴァレンティノ大司教が向かっている」

 「ということはベルリンへの先行部隊を考えねばらるまいな」

 「えぇカルロス=ジョン・ノーチラス裁判長。その部隊編成は僭越ながら既に私がさせていただいています。まず赤城葵、そして私フランシス・ヴェン・ペンドラゴン。ロゼ・オルレアン・アルシア・ローズの三名です。二か所同時襲撃だけではない可能性も十二分に考えられるから後続の部隊編成は任せるよ。それじゃあ異論がなければ速出立する」


To be continued.

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