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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章後半【協和法廷パリ】
125/130

緊急事態

 葵が部屋で待たされること1時間。

 外の状況は不明。

 ただすることもなく座り込んで天井のシミを数えていた。

 いつの間にか開いていた口からよだれが垂れかかってふと我にかえる。 

 あまりにも暇すぎて少し睡魔が襲ってきたあたりで部屋の扉が開かれる。

 「すまない待たせてしまったね」

 部屋に入ってきたのはフランシス。

 「大変なことになった」

 「・・・」

 「あぁそうだった発言を禁止していたね。はいこれで喋れる」

 「大変なことって何ですか!?」

 「先の地震だけどあれはベルリンが震源だよ。といっても地震じゃないけど」

 「どういう・・・」

 「震源はベルリン、今情報規制が各所で行われている」

 「それで、何が起こっているんですか」

 「巨大な大穴が開かれた、異界への扉、召喚魔法のそれとは異なるものだけどね」

 「大穴・・・。それってかなりヤバいんじゃ」

 「まぁまだそれだけなら良かったのかもしれない。その程度といっては駄目だが、私や祁答院、その他の勢力で対処すればいいだけなのだから」

 「た、たしかに」

 「問題はそれによってもたらした副産物、ツングースカ隕石」

 「ツングースカ隕石?ってなんですか?」

 「1900年頃にロシアでおきた大爆発、小惑星が大気圏すれすれで大爆発したんだ」

 「それがツングースカ隕石、それと大穴にどういう関係が?」

 「大穴発生直後、アナザーアースがその大穴を消失させるために並行世界線上の同座標の情報を収集しようとしたらしいんだよね。でもそれが連中の狙いの一つだったらしくてどうやってか知らないけど並行世界上のツングースカ隕石を認識させてしまったんだよ」

 「つまり世界修正のために並行世界を観測した結果その観測した並行世界にはツングースカ隕石があって、それを正常な状態と認識したためにこの世界にもツングースカ隕石が出現したっていうことですか?」

 「そういうことだね。そしてベルリンは目と鼻の先ほどの距離だが、ロシアとなると距離がありすぎる、だから祁答院が単騎でそっちに向かってる。一応応援も後から向かってるけどね。そして残りでベルリンに対処する」

 「でもなんでそれを私に教えてくれるんですか?」

 「ベルリンの大穴の発生にはヤクモが関係している。つまりヤクモを奪還するチャンスがある」

 「じゃあ奪還できれば」

 「そう。君は無罪放免となる。それが現状の法廷が下した結論だ。この話に乗るか乗らないかは君が決めるんだ」

 「乗ります!やらせてください!」

 「そう来ると思った。一緒に戦う中だ。改めて自己紹介しよう、私はフランシス・ヴェン・ペンドラゴン、法の守護者にして三大剣豪の一人、剣聖フランシスと呼ばれている」

 「赤城葵です。よろしくお願いします」


To be continued.

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