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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章後半【協和法廷パリ】
124/160

最終陳述

 「では被告人赤城葵。最終陳述を聞こうじゃないか。意見を述べたまえ」

 「はい。ヤクモとの契約を解除したのは私の未熟さが原因だと思います。私は単独でもヤクモを奪還する気でいました」

 「単独でだと?返り討ちに会うのがオチじゃないか?」

 「ジョン・クリスタル裁定者。静粛に、今は被告に意見を聞いている」

 「失礼いたしました。裁判長」

 「被告人赤城葵。続けなさい」

 「はい。私は・・・」

 葵が言葉をつづけようとしたとき、法廷内が大きく揺れる。

 「地震!?」

 思わず葵はよろけてその場に倒れる。

 揺れはほんの数秒間で収まったが明らかに異常な揺れであったのは間違いなかった。

 地震大国の葵や祁答院等は落ち着いていたが自身慣れしていない傍聴席のエレンやその他面々は動揺を隠しきれていなかった。

 カンカンと木槌が再度叩かれる。

 「静粛に!厳粛な裁判の途中だが、状況の確認を優先する。法廷は再度休廷とする」

 裁判長と裁判員、書記の人たちは立ち上がり速やかに退室する。

 傍聴席の何人かが状況把握のためにいそいそと退室していく。

 聖典教会のジョン・クリスタル裁定者は隣に座っている聖典教会の男に状況を確認するように促す。

 葵の元にはトレンチコートの男、フランシス・ヴェン・ペンドラゴンが歩み寄ってくる。

 「赤城葵被告、一旦退室するよ」

 「わかりました」

 葵はフランシスについて部屋を出ていく。

 「悪いけど発言は制限させてもらうよ」

 「・・・」

 葵は返事をしようとしたが口を動かすだけに終わる。

 「それじゃこの部屋で待っていてね」

 フランシスは葵を部屋において何処かへ行ってします。

 何もない部屋にまた一人取り残される。


To be continued.

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