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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章後半【協和法廷パリ】
122/160

休廷

 冒頭陳述を終え証拠調べも終わる。

 法廷は一時休憩へと入り葵はトレンチコートの男に連れられて元の部屋へと連れていかれた。

 部屋へ入って数分、部屋の中に祁答院杏良太が入ってくる。

 「厄介なことになったな」

 「祁答院さん」

 「どっから説明するか、まずは誤らせてほしい。こんな状態にさせてすまなかった」

 「いえ、頭を上げてください」

 「まずそうだな。何から知りたい」

 「えっと、あ。私の階級剥奪について」

 「それは大方予測はついているだろうが、ヤクモが関係している」

 「やっぱりそうなんですね」

 「聖典教会はそういう表に出してはいけないものに対して五月蠅いからな。今ここで聖典教会と全面戦争になるのを避ける意味でも嫌な役を押し付けてしまった」

 「つまり有事の際はハナからそういう手はずだったということですね」

 「そのことに関してはすまないと思っている。だが剥奪して隔離することで他が手を出せない状況にしたかったんだが。その辺の説明を先にしていない俺たちに落ち度があるな」

 「そういうことなんですね。エレンが逃げろっていうもんですから」

 「彼女には厳重注意をしておいた」

 「お手や和歌らにお願いしますね。それでじゃあなんで裁判なんか起きてるんですか?」

 「それは聖典教会がヤクモを最終的に管理下に置きたいからだと思うな。それとついでにソロモンの指輪をもっている葵を」 

 「そうなんですね」

 「現在PSAの他の部隊員がヤクモ奪還に向けて動いている。敵組織の居場所が皆目見当がつかないから時間はかかるが」

 「すいません。私がやらかしていまったばかりに」

 「いやほぼ単独で出向かせてしまった俺の判断ミスだ。時間が惜しいな。あまり悠長に話す時間もない。他に知りたいことは?」

 「いえとりあえずは大丈夫です」

 「わかった」

 部屋のドアがノックされてトレンチコートの男が入室してくる。

 「休憩時間は終わりだよ。っと最強さん、ご無沙汰してるね」

 「法廷で顔をあわせただろ剣聖」

 「顔はあわせたけど言葉はかわせてないからね」

 「知り合いだったんですね」

 「あぁ三大剣豪の一人、フランシス・ヴェン・ペンドラゴン。剣聖あるいは法の守護者という通り名で知れてるバケモン」

 「バケモンにバケモンって言われたくないね」

 「そういやアレは座ってなかったが」

 「彼は君が弁護人として出席すると聞いたら書類仕事するから俺はいかないってさ」

 「そうか」

 「?」

 「っと無駄話してしまったね。それじゃあ行くよ」


To be continued.

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