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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章後半【協和法廷パリ】

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被告人赤城葵

 「これより裁判を開始する。まずは人定質問だ。被告を証言台へ」

 葵は白いトレンチコートの男に誘導されるがままに証言台の間へへと立たされる。

 「被告人赤城葵、で間違いはないな」

 チョーカーが少し緩んだような感覚が伝わる。

 「・・・あ、間違いないです」

 どうやら証言台の前だけは発言ができるようだ。

 「本件についての詳細を聖典教会、ジョン・クリスタル裁定者ルーラー

 「はい」

 葵が座っていた対面の席の男のうち一人が立ち上がる。

 「事件の詳細を」

 「本件は被告赤城葵が契約していた特定危険種、吸血鬼ヤクモ。以下ヤクモとの契約を破棄し自由の身へとしたことによる特定危険種への条約違反。並びに指名手配グループ、アークへの譲渡と思しき行為。この二つの条例違反である。そして、聖遺物並び特定物品への取扱いの条例違反。以上です」

 「では、被告人赤城葵。ジョン・クリスタル裁定者の調書の内容に間違いはないかね?」

 「いえ、私は故意にヤクモとの契約違反をしていません。それに聖遺物並びに・・・?」

 「聖遺物並びに特定物品の取扱いがどうかしたかね」

 「はい、それは身に覚えがないのですが」

 「成程。調書の内容は虚偽であると。では弁護人、超常対策秘匿機関、以下PSAの祁答院杏良太けどういん あらた抑止力よくしりょくの意見陳述をきこうではないか」

 「はい。本件の特定危険種への条例違反だが、被告はヤクモとの契約を故意に破棄はしていない。正確には奪われた。調書にあった指名手配中のアークの一人、アーサー・オズボーンによってだ。そして聖遺物並びに特定物品への取扱いだが同様にアークによって装着させられた。よってこの二つの件に対して被告は無実だと考えるが」

 「よろしい。他に意見陳述はないかね」

 「以上で大丈夫です」

 「よろしい。では証拠品にもとづき聖典教会。証拠調べを」


To be continued.



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