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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
12/160

合流

 葵が葛城に電話をかけてから15分ほどたったころ葛城から折り返しの電話がかかってきた。

 「はい!もしもし赤城です」

 『ああ、赤城君。すまなかった少し手が離せなくて電話に出れなかった。とりあえずこちらには進展があった。詳しくはあとで話すからホテルには戻らず京都駅で待っててくれないか?』

 「はい。わかりました」

 そこで電話は切れてしまった。

 電話を切ってからほんの数分後に葛城が現れる。

 「いやぁすまない。とりあえず個室の居酒屋で話そう」

 「わかりました」

 葛城の後を追って葵は駅に近い個室の居酒屋へと足を運んだ。


 居酒屋に入店後適当に葛城が注文をして料理が運ばれてくる。

 とりあえず「乾杯」をした後葛城がきりだした。

 「まず蘆屋恭介にほんの少しだけ近づけた」

 「ほんとですか!?」

 「ああ、少し山側を見て回ってるときにヤカミの信者に遭遇してな。自分がヤカミとバレた瞬間に自殺を図りだしたから死ぬ前に取り押さえたんだが、いかんせん気絶してしまってね。丁度日本本部にポーター君が帰還してからうちの管轄の病院に搬送してもらったんだよ」

 「ポーター君?」

 「ああ、会ったことがないんだっけね。本名は石戸和真いしど かずま。彼は私と同じ12部隊の所属でね。彼の固有能力、空間断絶魔法によって長距離移動できるかそれを使って信者を病院まで搬送してもらったんだよ。その後京都駅近くまでまた送ってもらった感じだね」

 「そうだったんですね。テレポートみたいな魔法があれば便利そうですね」

 「あるよ」

 「え?」

 「といっても赤城君がイメージしてそうな便利な物じゃないよ」

 「そうなんですか?なんかこうどこにでも一瞬で行けるイメージがあるんですけど」

 「じゃあ本題に入る前に少し勉強しようか。まずこの前の復習。マナとオドね」

 「はい。マナが魔法でオドが陰陽道でしたっけ?」

 「そうだね。まぁもう少し正しく言うとマナが体内で生成される魔力でオドが大気に存在する魔力。魔法ってくくられている5つの分野『戦闘魔法』『魔法陣』『召喚魔法』『付与魔法』『詠唱魔法』がマナを使う術で陰陽道とくくられる5つの分野が『陰陽術』『癒術』『呪術』『妖術』『仙術』がオドを使う術。それ以外にもマナを使うのが『錬金術』『聖言』そしてオドを使う『竜術』『覇道』。まぁまた教えるから無理に今覚えなくていいからね」

 「はい。ちょっといきなりたくさん言われて追いつけないです」

 「ははは。まぁ最初はそんなものだよ。そんでテレポートは戦闘魔法に分類される。つまり?」

 「マナを使う術ってことですか?」

 「正解。マナはねその総量が個人で決まってて、魔力量のランクを目安にするといいかな」

 「じゃあ。マナを使用するテレポートはその個人の総量によっては移動できる距離が違うってことですかね?」

 「うん。ほとんど正解。まぁ細かいことを抜きにしてそこまで使い勝手がよくないって覚えておけばいいよ」

 「んー、やっぱ難しいですね」

 「固有能力っていうのとかそういうのはまた今度にしようか」

 「はい。お願いします」

 「それじゃあ本題。今回俺が遭遇した信者なんだが、たまたまボロを出したっていう感じだな」

 「ボロですか」

 「件のヤカミの誰かかと会話をしていたみたいなんだよ。丁度人気もないし誰も通らないだろうとたかをくくっていたみたいだからな。そんで俺の方を見るなり電話を切って自殺をしようとしたわけ。まぁだから電話の内容を少し聞けただけだな」

 「どんな内容だったんですか?」

 「決行は明日の13時」


To be continued.

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