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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章前半【仮面夜会ロンドン】
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法廷の使者

 「誰だか知らないけど、赤城葵の身柄はPSAの本部へ連行しないといけないから邪魔しないでもらえる?」

 「そうか、でも現状その女性はPSAの階級を一時剥奪されているんだろ?」

 「なんでそれを部外者が知っているのさ」

 「記録係からの伝言だよ。法の影って言えば理解してもらえるかな?」

 「!!」

 「理解したようだね」

 「法廷の人間だね」

 「話が早い、その通りだよ」

 「いや待って、上に確認をとるのが先だよ」

 「悪いけどそうもいかない。彼女は最悪の吸血鬼を世界に放ってしまった。しかもそれがよりによって世界を滅ぼしかねない組織の手にわたっていると来た。故に彼女にはしかるべき処罰をさせてもらう」

 ゼロは剣の柄に手を添えて抜刀の構えをとる。

 「それが君の答えだね」

 男が剣を抜くより早くゼロは動く。

 「〈秘剣・電光石火〉」

 目にもとまらぬ居合は確実に男の首を捕らえていた。

 「いい技だね」

 男はその技を初見にして完全に見切っておりゼロの一撃を完璧に防いでいた。

 「随分と早い抜剣だね」

 「なぁにたいしたことじゃないさ」

 ゼロは炎の翼を出現させて空へと舞い上がる。

 だが舞い上がるよりも先に男はゼロの足首をつかみ地面へと叩きつける。

 すぐに体制と立て直そうとするゼロの首根っこを捕まえて宙に頬り投げ続けざまに膝打ちを喰らわせて更に空高く突き上げる。

 男は飛躍して突き上げたゼロの高さに追いつくと、空中で身をひるがえしてかかと落としをゼロの脳天へと食らわせる。

 数メートルの高さの砂煙を巻き上げてゼロは地面へと叩きつけられる。

 男は空中をけって叩き落したゼロへと突撃する。

 「さ、もうこの辺でいいだろ。彼女を連行する。凍結を解いてもらっていいかな」

 「・・・仕方ないか。わかった。その代わり条件がある」

 「程度によっては聞いてあげよう。なんだい?」

 「全員の同行だ」

 「その程度か、いいよ。じゃ早速凍結を解除して法廷まで向かおうか」


To be continued.

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