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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章前半【仮面夜会ロンドン】
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東へ

 6月6日23時頃。

 イギリス、サウスフリート近辺。

 葵はロゼに起こされて起き上がる。

 周囲の地形は巨大な龍となった市ヶ谷の墜落の影響でえぐれている。

 市ヶ谷は葵より数メートル離れたところで倒れている。

 市ヶ谷を起こして三人は東側へ向けて歩き出す。

 「赤城さん、さっきのPSAの青年はなんあんだ、馬鹿強かったけど」

 「あー、第四部隊の隊長って資料で見たくらいしかわからないかな。私は接点なかったし」

 「あの子相当強かったですわよ。固有能力がハイブリッドタイプですね」

 「ハイブリッド?」

 「まだ葵は習ってませんでしたわね」

 「?」

 「固有能力は大きく三つに分類されますの。任意発動型、常時発動型、条件発動型の三つですわ」

 「じゃあハイブリッドってことは二つのタイプをもってるってこと?」

 「その通りですわ。任意はいわゆる基礎能力に近いタイプ。特定の詠唱を必要とする能力ですわ」

 「なるほど」

 「常時発動型は使用者の石と関係なしに常に発動している力ですわね。学園に亜人の学生がいましたわね」

 「そういえば、ルーもそうだった。獣人の子がいた」

 「獣人なら獣人族という固有能力がありますわね。常に身体能力が常人の5倍という力ですわね」

 「そうなんだ」

 「そして条件発動型。特定の条件を満たした時にのみ使える能力。例えば特定の時間、場所、自身の魔力量、ありとあらゆる条件が存在し得るのがその能力。もっとも希少な能力ですわね。それで先ほどの青年の能力は常時型と任意型のミックスですわ」

 「それって珍しいの?」

 「そこそこですわね」

 「それにしてもあの速さは異常だったな。俺のスピードに余裕でついてくるどころか追い越す勢いだったからな」

 「確かにそうですわね。でもレイ教授は最強ですから大丈夫ですわね」

 「あの色々物を出現させる能力?」

 「いいえ違いますわ。さっき言った希少な条件発動の能力。相手がいて初めて使える能力。パーフェクトトレース。覇王級までの相手の能力を模倣する力ですわ」

 「なにそのチートみたいな能力」

 「神秘に位置する能力ですので当然ですわね」

 「何はともあれもう一回俺が空を飛ぶからそれで一気に大陸を出るか」

 

To be continued.

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