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アカギ戦記  作者: 饅頭
一章【京都百鬼夜行】
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聞き込み二日目

 昼食後二人は京都駅で道行く人に聞き込みを続けたがこれといって情報は得られず。

 ただ時間だけが過ぎていく結果になった。

 気が付けば辺りは暗くこれ以上は望めないということで夕食後を済ませ、ビジネスホテルで宿泊をして一日目を終えた。

 

 二日目。

 「今日は捜索範囲を広げようか。赤城君は引き続き聞き込みをお願いしたい。私はそれっぽいところがないか色々見て回るとするよ」

 「わかりました」

 「うん。では気をつけてな」

 「はい。葛城先生もお気をつけて」

 一人京都駅に残った葵は駅周辺の裏道なんかを散策しながら、それっぽい人にそれとなく聞き込みを続けることにした。

 聞き込みを続けて2時間ほどがたちそろそろお昼にしようとスマホで手ごろな店を探していると、和装の男性とぶつかってしまう。

 「あ、すいません」

 「いいえ、そちらこそお怪我は?」

 物腰の柔らかそうな男性が丁寧に返してくる。

 「大丈夫です。ほんと、すいませんでした」

 「こちらもしっかりと前を見ていなかったので、お互いさまということにしておきましょう」

 「いえいえ、スマホの画面に注視しすぎた私の誤りなので、ほんと申し訳ないです」

 「気になさらず。見たところこの辺の人じゃありまへんね」

 「はい。えっと観光で」

 「そうなんですか。いいところですよね」

 「はい。とっても」

 「これからお昼ですか?」

 「そんなところで、おいしいお店がないかと色々見ていまして」

 「ほう。でしたらおススメの場所がありますよ」

 「ほんとですか!?」

 「はい。っと申し遅れました。私、観光案内所で務めています丸山亮二まるやま りょうじというものです」

 丸山亮二と名乗った和装の男は丁寧に名刺を差し出してきた。

 「あ、どうも」

 葵は受け取った名刺を軽くみて財布へとすぐにしまう。

 「それでおススメのお店はあちらの角を曲がった先にあるお店でして・・・」

 「なるほど。ありがとうございます」

 「はい。また何かありましたらいつでもお越しくださいね」

 丸山とわかれた後葵は昼食を済ませて少し行動範囲を広げて聞き込みを続ける。

 だが蘆屋恭介の影すらつかめないままに日も傾きだしてきた。

 「そろそろ先生と合流しないとかな」

 葵がスマホを取り出し葛城に電話を掛ける。

 しばらく呼び出し音が鳴り続けていたがやがてプツリと切れて電源が入ってないなんのと音声案内が流れた。

 「おかしいな」

 

To be continued.

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