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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章前半【仮面夜会ロンドン】
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ロゼの加勢

 「助っ人だと?まぁいい。その小娘の味方をするならお前も殺す」

 「葵、あの方は?」

 「知らない。ただ言えるのは身体能力が異常すぎる。何かしらの固有能力だと思うのだけど」

 「貴方名を名乗りなさい!」

 「殺される奴が殺す奴の名前なんて気にすんな。冷めるだろ」

 「そうですか。では名もなく死になさい〈テラフレア〉」

 ロゼは男に向かって超巨大な火球を放つ。

 男は瞬時にそれをかわし、先ほど突き立てた刀の位置まで移動する。

 「なんて身体能力ですの」

 男は突き立ててある刀を引き抜いて構える。

 「〈エリアオペレーション・アンチスキル〉」

 「!これは・・・。成程な、この空間内における能力の無効化か。そうか、お前があのローズ家の一人娘だな」

 「あら?知っていますのね」

 「知っているさ、学園最強との呼び声高きご令嬢様だとな」

 「貴方の能力は封じましたわ。これ以上続けます?」

 「ローズ家のご令嬢が援護に入るなら話は別だ」

 男は刀を手品の様にその場から消し去る。

 「随分と物分かりがいいのですわね」

 「生憎だが仕事じゃねえからな」

 男はそう言い残して建物の玄関より外へと出ていく。

 「ふー。大人しく引いてくれて助かりましたわ。葵、私たちも早急にここを離脱しましょう」

 「うん。わかった」

 「葵」

 「なに?」

 「あの男の左手の甲、星の刺青があったのをみました?」

 「え?必死だったからそこまで注意が回らなかった。星の刺青、確かボイジャーだっけ?」

 「そうですわ。そしてあの身体能力。とりあえず急いで外に」

 「うん!」

 葵とロゼは急いでエントランスより出て来たときに使った石橋を走る。

 先に出た男の姿は見えない。

 追ってはまだ来ない。

 気が付けば葵とロゼはロンドン塔の前にいる。

 招待状は気が付けば消え去っていた。

 「なんとか逃げ切れたね」

 「そうですわね」

 「所でさっきの男について何か知ってる風だったよね」

 「あーそうですわね。恐らくですが、彼の名は皇誠すめらぎ まことで間違いないと思いますわ」

 「なんで名前わかるのよ」

 「実は私の知り合いにボイジャーの人がいまして、内部事情についてはある程度聞いているのです。ボイジャーの中には過激派ともいわれる目的の為なら手段を択ばない者たちがいるそうで、聞いてた情報と先ほどの男の特徴が一致していたので」

 「そうなんだね」

 「ひとまずその辺の話も含めてその彼にあってから今後の動きを決めるといいかもですわね」

 「わかった。ロゼに任せるね。ところでそのこれから会うボイジャーの人の名前を聞いてもいい?」

 「勿論ですわ。彼の名は市ヶ谷蓮いちがや れんといいます」


To be continued.

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