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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章前半【仮面夜会ロンドン】
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エントランス

 ドームの扉を飛び出て長い通路を走る。

 後ろから数人が追ってくる足音が聞こえる。

 インビジブルの効果は消えている。

 恐らく葵との距離は15メートルほどだろうか。

 明らかに距離が詰まっているのを感じる。

 「ちょっと足止め!〈ソイルウォール〉!」

 葵が壁に手をこすらせながら走ると壁がうねり土の壁が出現する。

 「階段!」

 先ほど下ってきた長い螺旋階段。

 「追っては、少し距離をとれたか。にしてもちょっと連続で魔法使い過ぎて疲労が半端ない。自分でやると実感するなエヴァとかの凄さ」

 葵は息を整え一気に階段を駆け上がる。

 「〈ダブルアクセル〉」

 階段を上り切って扉を開ける。

 開けた先は巨大なシャンデリアの吊るされたエントランス。

 受付には誰もたっていない。

 「ロゼには悪いけど今のうちにここを脱出しないと」

 『ツー。緊急放送、緊急放送。特別指名手配、赤城葵。彼女の身柄を拘束した者は今回落札した物品の代金を我々が負担しよう。そして超豪華賞品を贈呈する』

 「まじか・・・」

 黒子に加えてオークションの参加者までもが葵を狙ってここに来る。

 受付カウンター横の扉がゆっくりと開きだす。

 現在の場所から走って出口に向かってももう間に合わない。

 扉を開けて葵の前に立ちはだかるのは中年の男。

 「日本人!?」

 「あ?」

 眼光は鋭く180はある身長に全体的にガタイがよく威圧感で人を殺せそうに思える。

 「だったら、なんだ?ここで死ぬ奴が殺す奴の素性なんざ気にすんな」

 男が軽く首を鳴らしながらこちらにゆっくりと歩み寄ってくる。

 その背後から増援はこない。というより来れないのだろう。

 男はわざと扉を閉めなかった。故に別の部屋とつながらない。

 「生憎だが、今日はコイツしか持ってきてねえんだわ」

 「どこから!?」

 まるで手品の様に男は刀を出現させる。

 「あーそうだ。一応確認しないとな。お前は赤城葵でいいんだな?」

 「え」

 「いや、やっぱいいわ。違っても殺すつもりだしな」

 

To be continued.

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