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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章前半【仮面夜会ロンドン】
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魔眼と魔王

 休憩時間が終了し再びオークションが開始される。

 次々と貴重な品々が落札されていき、二つ目の目玉商品が運ばれてくる。

 『では皆さま、予想されていた方もおることでしょう。こちらをご覧あれ』

 そこに現れたのはクリスタルに封じ込められた眼球。

 『毎度恒例の魔眼でございます』

 一泊おきアーサーは続ける。

 『この魔眼の純度はダイヤモンド。最高位の純度を誇る魔眼となります。その名も【未来視みらいし魔眼まがん】です。さてその効果は言うまでもないですね。ですが・・・魔眼は主を選びます。つまり、魔眼を手にしても使えない・・・こともあり得ると承知の上で買われてください。それでは70,000リングより』

 魔眼という物を葵は詳しくは知りえないがPSAの抑止力である祁答院杏良太が所持しているというのは知っている。

 「魔眼・・・」

 「葵は魔眼が欲しいんですの?」

 「欲しいわけじゃないんだけど。そもそも魔眼ってどういう物かあんまりよくわかってなくて」

 「そうですわね。葵は魔王を知っています?」

 「魔王?いや知らないけど・・・」

 「召喚魔法で通じる世界の一つに魔界があります」

 「あー聞いたことある」

 「その世界に住まうのが魔王達」

 「達?一人じゃないの?」

 「細かくは知りませんが、魔王と称されるのが七人ほどいて、それらの頂点に魔帝なるものがいるらしいですわね」

 「へー、でそれが魔眼とどういう関係があるのさ」

 「その魔王の一人が魔眼の魔王という異名でして要はその魔王が魔眼という物を生み出したという説です」

 「そうなんだ」

 「魔王には二つ名みたいなのが冠されていますわ。それぞれが大罪の名を冠しているそうで、魔眼を司るのが色欲といわれていますわね」

 「ふーん。というかどうやって魔眼をつけたり外したりするのさ」

 「いえそもそも魔眼って言うのは生まれながらに保有する奇跡ですわ」

 「え?あの魔眼は?」

 「方法は不明ですがどうにか所有者より買い取ったとみるのが正しいかと、正直魔眼を売買しているのはこのオークションのみですからかなりのレアものですね」

 「そうなんだ・・・。でも魔眼はちょっといいかな」


To be continued.

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