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アカギ戦記  作者: 饅頭
三章前半【仮面夜会ロンドン】
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オークション通貨

 『オークションを開始する前に私の自己紹介をさせていただきます。私がこのリングの現支配人にして統括者、アーサー・オズボーン。以後お見知りおきを』

 アーサーはそういうと深々と頭を下げる。

 『今宵紹介するのは世にも珍しい物ばかり。それではまず最初の品物を紹介いたしましょう』

 アーサーが指を鳴らすと黒装束の人が黒い布に包まれた何かをステージ中央まで運んでくる。

 『それでは淑女紳士の皆々様方、ご覧あれ』

 アーサーが布をめくると中より現れたのは七色に輝く巨大な鉱石。

 『こちらは魔術界の新たな学問となりつつある宝石術を扱う者ならだれもが欲しがる物品。魔鉱石!それもこの大きさ。魔鉱石はオーバーワールドには存在せず、アンダーワールドのごく一部の鉱山。しかも採取率は1%にも満たないもの。こちら約90キロの魔鉱石を800リングから』

 「800リング?」

 「あら説明してませんでしたわね」

 「どこの国の通貨ですかね」

 「タブレットをみてくださいまし」

 ロゼに言われた通りにタブレットを開くと出品物一覧と所持金が表記されている。

 その所持金の欄には100,000,000リングと表記されている。

 「そのリングとはこのオークション内における通貨。そして1リングは日本円にいたしますとザっと100万円くらいですわ」

 「え・・・。じゃあ単純計算であの魔鉱石とか言うのって日本円で8億円・・・」

 「それくらい貴重ということですわね。なんせあれだけの量があれば宝石術を10年分は進められますわ」

 「というか、普通ここまでキリのいい数字って都合がいいね」

 「そうですわね。なんせ国じゃないのでいわゆるドル安とかそういうのはなくてこの会場基準でそれぞれの通貨を変換しているそうですわ」

 「それなら納得」

 「というか魔鉱石、既に3,000リングまで跳ね上がってますわ」

 「マジっすか」

 『それでは3,000リング以上はいらっしゃいますか?・・・・。いないようですねでは397番落札です』

 アーサーが数秒拍手を送る。

 黒装束がまた現れ物品に397と書かれた札を張りステージの外へと運んでいく。

 『それでは次の商品へまいりましょう』


To be continued.

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