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オタクアンダーソン-神の手違いで異世界へ-  作者: 生くっぱ
第ニ章【ほのぼのダンジョンライフ】
53/97

第51話 羊を数えて150超えた辺りでゾウとかライオンが合流してきて300超えてきたらエンピツとかお寿司も飛んでたけど眠れませんから

 53964、53967、うん。


 どれだけ経っただろうか。朝とか分かりませんから、ダンジョンですからここ。もうね、寝れる訳ない。


 ちょっとでも動いたら顔が……。でもひたすら良い匂いが……ダメダメダメ。しかもルムたん、腕で俺の頭を完全にホールドしてるから逃げ道ないし、なんなら逃げようとしたけどビクともしないし。マジ魔王。


「んん……」


 で、後ろは見えないけど、パイセンがめっちゃ背中にスリスリしてくるからもうね、頭がどうにかなりそう。ヤバイ。


 ふぇぇ、頭でお湯がフットーしちゃうょぉ。。。


『そろそろええ時間や、みんな起きるで』

「……んん、もうそんなに経ったのか。妾さっき寝た所の様な……ふぁぁ……」


 あくびをしながら俺を更に強く抱きしめるルムたん。マジやめて、あるから、なんか感触あるからホントダメだから。ヘルプミー。


「んん……もう少し……」


 後ろからはパイセンがめっちゃスリスリしてくる。何してんのこの子、俺を抱き枕かなんかと勘違いしてる訳? というか二人ともそんな感じ?


 寝れる訳ないから、無理ですって。


「ほら、そろそろ起きるよ! 二人とも寝ぼけすぎ」

「モモちゃん……眠い……」

「キャッ!?」


 お、パイセンがターゲットを俺からモモに変更。これはグッジョブ!!


「んん……眠いのぉ、ん? お主そんな所で何をしとるんじゃ?」

「いやいやいやいや、ルムたんのハイパーホールドでここから出れなかっただけですから……って覚えてんだろ!」

「ふふ、何の事じゃ? 良い匂いでもしとるのか?」


 してます……超良い匂いしてます。


「ルムたん、あの、そろそろ……」

「仕方ないのぉ、ほれ、これでお主は自由じゃ」


 ふはっ!

 遂に! 俺は! 自由だ! 万歳!!


「アンダーソンくん助けて……」

「……ん?」


 隣を見ればパイセンに抱きつかれてスリスリされてるモモの姿が。うーん、若干香ばしい匂いが……いやいや、言ってる場合じゃないか。


「パイセン、ほら飲み物。取り敢えずこれを飲んで」

「んー……」


 寝ぼけ眼で飲み物を受け取り、むにゃむにゃ言いながらも何とか飲み干すパイセン。


「ふぅ、あぁ……まだ眠いわね」

「もぉ! ルナちゃん寝ぼけすぎだよ!」

「モモちゃんが柔らかいからついね」

「ちょっと!?」


 コラコラ何の話だ何の。それ言い出したら全員貧……おっと、これ以上はいけない。


『寝ぼけとらんでさっさと次いくで? 進むだけ進んで早帰らんとな』

「そうね、グダグタしても長引くだけよね」

「よーし、朝ごはんにしよー!」


 そんなこんなで取り敢えず朝食。もうドタバタ劇にこちとら体力も心臓も保ちませんから。


 こういう状況でフリーズする辺りほんとオタク感満載だと実感しますわ。パーティマンはここで何がどうなったら行動出来る訳?


 マジ尊敬しますわ、ちょっと俺には厳しいかな。

 無理ぽ。

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