第五話
作戦決行日。
天気は晴天。
絶好の復讐日よりだ。
今日のターゲットは間男だが、女奴隷も一緒に連れて行く。
「エスクラ、今日は出かけるから一緒に来て欲しい」
「分かりましたユウキ様。今日はどちらへ?」
クソ女は、俺が浮気に気付いていると知らないので、特に警戒することもなく付いてくる。
一応、逃げられないように手を引いて歩く。
心なしか嬉しそうな表情をしているが、今日はお前にとって楽しくならないぞ。
「こ、ここって……」
貴族の居住区に入ったあたりで、何かおかしいと気付き始めたみたいだ。
顔が引きつっている。
「い、いやですっ! 離してください! 私は帰ります! お願いします、離してください。離してっ!」
トーコ公爵邸の前まで来たところでヒステリーを起こした様に喚き散らし暴れるクソ女。
うるさい奴だ。
だが、今更遅い。
公爵邸の門前で止められたが、守衛を押しのけて強引に中に入った。
勇者である俺に、向こうは手出しが出来ないようだ。
公爵亭に入りズンズンと進んでいく。
情報通りの間取りなので、迷うことはない。
突然の俺の強襲に邸宅の使用人たちはかなり驚いている。
一つの部屋の前まで来た。
ここが今日の目的地だ。
扉を開いて中に入る。
部屋の中には4人の男女。
男が3人、女が1人。
2人ずつペアになって、テーブルを挟んで向かい合うように座っている。
若い金髪の男と白髪交じりの初老の男。
こいつらが間男とその親であるトーコ公爵だ。
若い女とオールバックの中年の男。
こいつらは、間男の婚約者、そしてその父親である。
そう、今日は正式な結婚前の見合いの日。
俺はそのタイミングで強襲を掛けたのだ。
皆、突然の俺の登場に目を見開いて驚いる。
真っ先に口を開いたのはトーコ公爵。
「これは勇者殿。今日はどの様な要件ですかな?」
落ち着いた表情でそう聞いてくる。
流石は大貴族だ。
肝が据わっている。
「トーコ公爵、無断で踏み入った無礼をここに詫びる。あと、今回の要件だが、単刀直入に言う。うちの奴隷とそこのアンタの息子が浮気してたんで、話し合いに来た」
場の空気が凍り、全員の視線が間男に集まる。
注目を受けた間男は顔を引きつらせつつ口を開いた。
「……な、何を言っているのですか勇者サマ? 何のことだか分かりません」
シラを切り通せるとでも考えていそうな顔だ。すごくウザい。
間男の言葉を聞いて、フリーズしていたトーコ公爵も動き出した。
「ゆ、勇者殿、うちの息子に限ってその様な事をするハズがありません! いくら勇者殿でも適当な事を言うと怒りますぞ!」
こんなクソみたいな間男でも庇ってくれる親がいるんだな。
俺は異世界に転移してしまったせいで、親に会うことも出来ないのに。
ちなみに婚約者親子は傍観に徹しているようだ。
間男は父親に庇われて、さらに調子に乗る。
「俺とその勇者サマの奴隷が浮気していると、その奴隷本人が言ったんですか?」
「いいや、言ってない。」
ニヤっと勝ち誇ったような笑みを浮かべる間男。
言質が取られなければ平気だとでも思っているのか?
馬鹿なのか?
「勇者サマの痛々しい被害妄想には付き合っていられないです。さっさとお帰りください、不愉快です。今なら法的な対処はしないであげますよ」
ムカつくニヤケ面で告げる間男。
一言一句が一々癇に障る。
というか、なんで煽り口調なんだ?
馬鹿か?
やっぱり馬鹿なのか?
「本当に知らないんだな?」
「知らないって言っているだろうが。俺が誰だか分かっているのか、公爵家の嫡男だぞ。たかが成り上がりの勇者風情が調子に乗るなッ!」
挙句の果てに逆ギレか、やっぱり馬鹿だな。
「勇者殿ッ! これ以上うちの息子を愚弄するなら、勇者殿と言えど出るところに出てもらいますぞっ!」
「ユウキ様、今日はもう帰りましょう。ね?」
微妙にホッとした様な顔して「ね?」じゃねーよ。うぜぇ。
こいつらに情状酌量の余地は無いな。
茶番はここまでだ。
俺はアイテムボックスから映写魔石プロジェクターを取り出し、中央のテーブルの上に設置した。
即座に再生。
立体映像が浮かび上がる。
音量はマックス。
『あんっ…、マオ、いいわ、もっときて! あっ、ああん!』
『くうぅっ、エスクラさん! 勇者の野郎より俺のことが好きだろ!? 好きだよなっ? なっ?』
『あっ、あん、好きよ、愛してるわ』
『俺も愛してる! ああ、すげっ、気持ちいい、エスクラさん!! 好きだッ、あああ、イクゥッ!』
垂れ流しにされる立体映像。
「「「「「……」」」」」
一同絶句。
「さて、何か言いたいことはあるか?」
「こ、こんなの盗撮じゃないか! は、犯罪だ! 勇者のすることじゃ――。グハッ!」
この期に及んで罵声を浴びせようとする馬鹿な間男を、トーコ公爵が殴り飛ばした。
「マオォッ! このッ! バカ息子がぁぁああッ!!!」
「と、父さん、や、やめ――。ウグッ! フベッ!! ブハッ!!!」
額に青筋を浮かべたトーコ公爵は、間男のマウントポジションをとって顔面をボコボコにしている。
俺からは手を出さないが、これは気持ちいいな。もっと殴れ。
クソ女は青い顔をして震えている。
一応、映像は大事な部分が見えないように加工してあるが、顔も、何をしているかも丸分かりである。言い逃れは不可能。
だが、残念ながらクソ女を潰すのは今日じゃない。
まずは間男を潰す。
しばらく間男の顔が変形していく様子を楽しんでいたが、今度は今まで傍観していた婚約者の父親が怒り出した。
「トーコ公爵、これはどういうことだ!? 我々を馬鹿にしているのか!!」
怒髪天を衝く勢いで怒鳴る。
「今回の縁談は無かったことにさせてもらう。だが、それだけで済むとは思わないことだ!」
そう言い放つと、今度は俺の方へ向き直った。
「勇者ユウキ殿、当家は全面的にユウキ殿を支持します。トーコ公爵領と戦争をするなら力を貸しますのでお声がけください。当家に連なる貴族の私兵も従軍させます。大義は我らにありますからな」
それだけ言って部屋から出て行った。
あのおっさんも貴族だし、流石にこの場で殴りかかったりはしないか。
婚約者の方も、ゴミ虫を見るような目で間男を見ていたが、何も言わずに部屋を出て行った。
トーコ公爵は、真っ赤になって怒っていた顔を、今度は真っ青にさせていた。
馬鹿な息子の愚かの行いで戦争になりそうになっているんだ、気持ちは分かる。
国民感情を重視するこの国の場合は、国内の戦争を回避するために、お家の取り潰しも有り得る。
その辺は公爵家でも容赦ない。
魔王が滅び平和になった世界だと、その辺はシビアだ。
これは俺が復讐に対して慎重な理由でもある。
ちなみに今回のケースだと、不貞を働いたトーコ公爵家が一方的に潰されるだろう。
トーコ公爵がこの事態を回避するには――、
「勇者殿、申し訳ありませんッ!!」
そう、俺に謝罪して許しを請うしかない。
なかなか良い判断だなトーコ公爵。土下座までの流れに淀みが無かった。流石だ。
しかし、トーコ公爵に恨みはないが、間男を陥れるために、まだ許すわけにはいかない。
土下座するトーコ公爵を放置して馬鹿な間男を見る。
殴られすぎて顔面がすごいことになっているな。
はははっ、いい気味だ。
「この……、く、そ勇者が」
「うるさい。黙ってこれにサインしろ。今回の調査にかかった金と、俺がこの奴隷に使ってきた金、迷惑を掛けた関係各所への賠償誓約書だ」
「だ、誰がッ――」
「いいのか? 金で済ませてやるって言っているんだぞ? 俺は戦争をしかけて金を奪ってもいいんだ。敗戦の将は死刑だったか? ん?」
まあ、金で済ませる気も、戦争をする気もないんだがな。
「くっ……。わ、わかった。サインをしてやる」
そのまま契約書の内容をちゃんと読まずにサインしやがった。
一方的に俺に有利な契約内容な上に、出鱈目な水増し請求をしているのだが、本当に馬鹿だな。
もしかしたら父親に泣きつけば払って貰えると思っているのだろうか。そうはいかない。
「さて、次はお前の番だ、トーコ公爵」
「なんでも致します、勇者殿。我が領民たちに罪はありません、どうかお慈悲を」
「ああ、俺も鬼じゃない。この場でコイツと親子の縁を切るならトーコ公爵家に責任は問わない」
「な!? それはどういう――」
トーコ公爵は土下座の状態から顔を上げて目を見開いた。
「簡単なことだ。この馬鹿と親子の縁を切って、貴族の資格と財産を全て取り上げれば、トーコ公爵家に責任は問わないと言っている」
「確かにマオが仕出かした事は愚かでしたが、親子の縁を切るなんて……」
「ちなみに今までの会話は全て録音しているぞ」
「え!?」
上着のポケットからボイスレコーダーを取り出して見せる。
「最初、加害者側のお前らが被害者である俺を罵倒していた音声もしっかり録音している。証拠映像と合わせて、民衆共を煽るのは容易い。なにせ俺は勇者だからな」
暗に戦争を仕掛けることと、トーコ公爵家の取り潰しをほのめかす。
「うっ……。わ、分かりました。親子の縁を切ります。」
「父さんっ!!」
「マオ。黙っていなさい!」
「ひっ」
馬鹿が批難の声を上げるが、トーコ公爵が黙らせる。
さっきボコボコ殴られたのが効いているのか、一声で静かになった。
「よし、よく言った。これで今回の件はトーコ公爵家とは無縁のものとして扱う。さっき出て行った元婚約者達にも俺から言い含めておこう。」
「勇者殿、有難う御座います」
そう言ったトーコ公爵は一気に老け込んで見えた。馬鹿な子供を持つと大変だな。少し可哀想になってきた。
……少しリップサービスしておくか。
俺は周りに聞かれないように、トーコ公爵に耳打ちした。
「お前とお前の娘が望むなら、勇者である俺との婚姻について考えてもいい」
「ほ、本当ですか勇者殿!?」
「……ああ。」
目に見えて元気になった。現金なものだ。
まあ、勇者との婚姻で得られる利権はすごいらしいからな。
だが、考えるとは言ったが婚姻を結ぶとは言ってない。
あくまでリップサービスだ。他意は無い。
機嫌が良くなったトーコ公爵に続けて耳打ちする。
「この馬鹿が逃げないように取り押さえるよう、家来どもに命令しろ」
「はい、勇者殿の仰せのままに」
トーコ公爵が呼び鈴を鳴らすと、鎧を着た男たちが部屋に入ってきた。
扉の前で待機していたのだろうか。
既に満身創痍だった馬鹿は、あっという間に組み伏せられた。
「は、放せ! 無礼者ども! 放せっ!!」
馬鹿は必死にもがくがビクともしない。惨めだな。
「さて、これでお前は何の後ろ盾も無く、無一文になって、俺への借金だけが残っている状態になった。つまり、お前は今日から俺の借金奴隷だ」
「な、馬鹿な! 俺は公爵家の嫡男だぞ!こんなっ!!」
「もう違う。お前は縁を切られた唯の一般人。いや、借金まみれの借金奴隷なんだよ」
「そ、そんな、ありえない。俺は公爵家の――」
青い顔をして、ブツブツ言っている馬鹿のスキをつき、奴隷の証である首輪を付け、魔力を流し込む。
「うわ、何をする!」
淡い光を放つ首輪。
喚く馬鹿。
程なくして光は収まった。
これでこいつは正式に俺の奴隷だ。
……全然嬉しくないな。
「そんな、俺が奴隷なんて……。俺は公爵家の――」
顔面蒼白になって俯く馬鹿。
いい気味だ。
次にクソ女に話を振る。
「お前はどうする?」
「え、わ、私ですか?」
困惑顔のクソ女。
「お前は俺の奴隷だが、この男に付いて行きたいなら構わないぞ」
「わ、私はユウキ様のものです。何処にも行きたくありません!」
まあ、借金奴隷に付いていっても先は無いからな。こんな質問に意味はない。
だが、あくまで俺はクソ女の気持ちを優先している、という演技をする。
「本当にそれで良いのか? お前はこの男を愛しているんだろ? 俺もつらいが、お前の好きにさせてやりたいんだ……。怒らないから正直に言って欲しい」
「ユウキ様、やっぱりお優しいですぅ。私はこんな男なんて全然愛していません」
クソ女が頬を染めて、目にハートマークを浮かべている。チョロイ。
さっきまで顔を真っ青にして震えていたのに単純だな。
修羅場という非日常からくる精神不安のせいか、いつにも増してチョロイ。
もちろん俺は優しくなんてない。
これは後々このクソ女を手酷く捨てるための仕込みであり、パフォーマンスだ。
「お前ッ! ふざけんな、この尻軽女! 俺を裏切るのかッ!!」
「裏切る? 勝手なことを言わないで、アンタなんて遊びだったのよ。私が愛しているのは強くて優しいユウキ様だけ。調子に乗らないで」
話を聞いていた馬鹿がキレて、クソ女が見下しながら罵っている。
どっちもクズだな。
「俺のことを愛してるって言っただろうがッ!!」
「そんなの口だけに決まってるじゃない。間に受けないでよ、気持ち悪い。アンタが何度キスしたいって言ってきても、一度もさせてあげなかったのは、アンタなんか愛してなかったからよ。少しだけ顔が良かったから少し遊んであげただけ。気付いてなかったの? 本当に馬鹿なのね、気持ち悪い」
「糞がァッ! 俺は公爵家の嫡男だぞ! 唯で済むと思うなよッ!!」
「何言ってんのよ、アンタはもう貴族じゃないのよ? 私と同じ奴隷。いえ、ユウキ様と魔王を倒した実績が無い分、私以下ね。愚かで無様な嫡男さま、アハハ」
「クソッ! クソォォォオオオッ!!」
「ばーか。アンタなんてユウキ様に比べたら冒険者の腕も未熟だし、伽も下手だし小さいし早いし臭いし、良いところが全然無いのよ。唯一まともだった顔だって、殴られすぎて跡形もないじゃない。いっそ死ねば? あ、奴隷だから勝手に死ぬことも出来ないのか! プッ、アハハハ」
「ウガァァァァァアアアッ!! 殺すッ!! 絶対に殺してやるッ!!!」
必死に暴れようとするが、鎧男たちに押さえつけられていて動けないみたいだ。
ぶちギレる馬鹿を一瞥したクソ女は、笑顔で俺を見上げてくる。
なんでこのクソ女は、「悪い奴をやっつけました! 褒めてください!」見たいな顔をしているんだ。
お前は味方じゃなくて敵だぞ。
このクソ女の頭の中はどうなっているんだ。一面お花畑か?
……まあいい、大まかな流れは一応作戦通りだ。
適当に頭を撫でて褒めてやると、クソ女は嬉しそうに目を細め、
「ユウキ様、私が愛しているの貴方だけです。どうかこれからもお側に置いてください。」
と言って俺に抱きついてきた。
殴り飛ばしたい。
だが、我慢だ。
「ああ、俺もお前だけだよ。これからも側にいてくれ」
「ユウキ様ぁ!」
ぎゅうっと抱きしめる腕に力を入れて、顔をぐりぐりと押し付けてくるクソ女。
イラッとする。
俺にとって、もはや罰ゲームだ。
イライラを我慢しつつ、クソ女を侍らせ、馬鹿を見下ろす。
馬鹿はクソ女に向かって「借金を返しきって自由になった時がお前の最後だ!絶対殺してやる!」と叫んでいる。うるさい。
というかそもそも借金の額はかなり多い。
なのに親に頼らず、すぐに返せると思っているんだろうか。
思っていそうだな。
なにせ馬鹿だから。
そんな馬鹿には更なる絶望をくれてやろう。
懐から1通の手紙を取り出し、組み伏せられた馬鹿の目の前に放る。
「冒険者ギルドのマスターからだ。お前のギルド追放処分について書かれている。商業ギルドや農業ギルドのマスターにも、お前の不貞行為についての書状を送っておいた。まともな職に就けるとは思わないことだ」
「なっ!? そ、そんな。それじゃ、どうやって金を返せば……。ま、まさか、このまま一生飼い殺しにする気じゃ!?」
「安心しろ、仕事はこっちで施錠してやる。」
男を飼う趣味はない。
「お前の記念すべき奴隷初仕事は、【ドキっ、見世物小屋で男色オーク達の肉便器】だ」
「んなぁっ!?」
「その次は、【24時間耐久、ホモリン達の繁殖教室】だな」
馬鹿は自分の未来を想像したのか、血の気が引きすぎて、土のような顔色になっている。
絶望に打ちひしがれている様だ。
「ゆ、勇者サマ! 俺が悪かったです。御免なさい。許してください!」
ようやく自分の立場を理解したのか、押さえつけられながらも地面に頭を擦り付け、必死に土下座をする馬鹿。だがもう遅い。
「土下座っていうのは偉い奴がするから価値があるんだよ。さっきのトーコ公爵のようにな。借金奴隷のお前の頭が地について、何の価値があるんだ?」
そう言って、とりあえず頭を踏んづけてやった。我ながら性格が悪い。
本来なら土下座なんて誠意の姿勢だからな。身分なんて関係ない。
ただ、意地悪がしたかっただけだ。
クソ女は俺に抱きつきながら、「さすがユウキ様です」「素敵です」「かっこいいです」など、適当な褒め言葉を並べている。
こいつの頭の中は絶賛花盛りなようだ。
「ゆ、勇者サマ、お願いです。どうかお助けください!」
と、馬鹿は涙を垂れ流して必死に懇願していたが、程なくして見世物小屋のホモが迎えにきて連れて行った。
最後まで「い、嫌だ! 豚に犯されるなんて嫌だぁああ!!」と騒いでいたな。
トーコ公爵は微妙な顔でそれを見送っていた。が、すぐに、
「勇者殿、娘との婚姻の義はいかが致しますかな? 私のことは是非お義父さんと呼んでくだされ」
と耳打ちしてきた。
まあ、トーコ公爵が元気なようで何よりだ。
その後、さっき出ていった元婚約者の親子に、馬鹿がどうなったか教えてやった。
2人とも大笑いしていた。
既に怒ってないみたいだったな。
切り替えが早くて羨ましい限りだ。
「ところでユウキ殿。うちの娘を嫁にどうですか?」
……切り替えが早くて羨ましい限りだ。
便利アイテム、ボイスレコーダー。最近は携帯でも代用できます。会話の記録は重要ですね。離婚直前までは浮気を認めていても、寸前になって事実を否定するなんてこともあります。そうなっては離婚の協定が不利に進められるかも知れません。慰謝料の請求の有無にかかわらず、浮気について話し合うときはボイスレコーダー等を利用して、記録を残すようにしたいですね。
ちなみに、本編で描写はしていませんが、勇者様は自分のイメージが悪くなりそうな発言をするときは、レコーダーのスイッチを切っています。とても姑息です。さすが勇者様。