第35話 前向き
その頃のうのは、トボトボと楓がある門へと歩いていた。
楓「あ!うのーー!」
楓はうのに手を振った。
しかし、うのからの反応はない。
うのは楓のところまで歩いた。
楓「う、うの?ぷ、プリントは?あった?取ってきた?」
うの「...してた。」
楓「え?な、なに?」
うの「あ、青水君がしらゆことキスしてた!」
楓「は、?ゆこと?どこで?」
うの「きょ、教室で青水君が!」
うのはポロポロと泣き出した。
でもうのは涙をすぐぬぐい、
うの「で、でも私達今はなにもないんだよね。青水君としらゆこが付き合ってたってそんなの関係ないんだ。」
楓「う、うの...。」
うの「ごめんね。楓。せっかく待っててくれたのに。明日プリント見せてくれる?」
楓「うん...。もちろん!」
帰り道、楓はうのに言った。
楓「ねぇ、さっきさ、うの、青水とゆこが付き合ってるって言ったじゃん。でもそれはないと思う。」
うの「どうしてそう言えるの?」
楓「あいつがうのをしっかり好きだったこと知ってるから。それに、今でも好きなはずだよ!だからさ、前向きに考えな。うのが見たのも何かの誤解かもしれないでしょ?」
うの「そっか、。ふふ。何度もありがとう。」
うのはまた前向きになれた。