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エピローグ

ラストです。

もっといい作品を書いていきたいです。

これからも、よろしく。


「前から、言わなくちゃいけないと思っていたんだ……今言うよ」


海斗は、ニコの頬にキスをした。


「愛してるよ、ニコ」


「かいと……ニコも……すきだお」


 パアー……

ニコが光り出した。

「ニコ?」

そして、

ニコは、いつの間にか、愛子になっていた。


「ニコ……」


「海斗さん……私……」


何かを恥らっている愛子。良く見ると、


「あ、愛子さん」


彼女は、布一枚を持ったままだったのだ。


「あ、ああ、ふ、服はー……」


数分後。

とりあえず、自分の服を貸した、海斗。


「……ありがとう、海斗」

「あ、ああ……気にするな、ニコ」

と、


「あ、愛子さん……本当に、ニコなんですか?」


「……すみません」


―ニコが、こんなに大きく……。


「あの、私……帰りましょう……か?」


そう言って、ダボダボの服のまま、帰り支度をし出す愛子。


「……」


なにも言わない海斗。

怒っているのだろうか……?そう思い、愛子は、


「で、では……海斗さん」


そのまま、帰ろうと荷物を持つ愛子。

 その瞬間。

 ギュッ……!

 強い力で、愛子の身体を引き寄せた。

 

「か、海斗……さん?」


「行かないでくれ……ニコ……愛子さん」


抱き合い、顔を真っ赤にしている二人。


それから、ニコは愛子の姿になったままになった。

綺麗な、大人の女性に。

 プロジェクトも順調だ。

 ニコは、それから、愛子として、会社に一緒にいる。

 

もう、二人の生活も慣れてきた。


「ニコ、俺、昇進しそうなんだ。係長だ」

「そう、良かった」


ニコは、ニコニコしていた。


「うん、そうだ、今度旅行に行こう」

「わあ、嬉しい」


ニコは、もう立派な大人の女性になっていた。

しかし、海斗と離れる気配はない。


海に来た二人。

砂浜の、海から流れてきたと思われる、流木に座る二人。


「なあ、ニコ」

「なに?海斗」

「俺なんかで、いいのかな?」


ニコは、そう聞いて、ニコッと笑った。

そして、黙って頷く。


「ニコ……一緒に、一緒にいよう」


そう、このまま、

ずっと、一緒に、いよう。


海斗は、そう、ニコに言った。

にっこり笑うと、ニコは海斗にキスをした。

そして、言った。

ずっと、このままいよう、海斗。


小声で、耳元で、


二人は、愛を育んでいく。


 一緒に、海よりも、大きな愛を


         完


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