『Variety 番組』
燦々と輝く太陽の熱が私の影を舗装された道に焼き付ける。私はフードの端を摘み、日差しから耐える。
故郷が壊されてから、4ヶ月が経った。人々は、新しく見つけた場所で、各々の元の生活に戻っていった。
道中、私はふと目にしたアーケード街に足を向けた。
アーチ状の天井に張られた薄く、半透明なパネルが強く照らす光を辺りに散らす。宙を舞う塵に反射して空間が白く煌めく。まるで、白昼夢を見ているような幻想的な世界が創られていた。
『あは、はははは』
清閑としたアーケード内に楽しそうに笑い合う声が響く。
『それでね。━━さんが、━━」
『えー!』
どうやら、誰かの噂で盛り上がっているようだ。私はその話を耳にしながら、彼、彼女らの側を通り過ぎる。
『ねえ、どう思う?』
すると突然、一人が問いかけてきた。私は、歩みを止めて考える。
聞こえてきた断片的な情報から、私の脳が答えを差し出してくる。
それは、彼らと同じものだった。
『俺はね、思うんだ。つまり、俳優のXさんは━━だ』
『あははは!』
彼の一言に賛同の笑いが起きる。
私はただ、黙ってそれを聞いていた。
『ここで、速報が入りました。』
ガラスケースの向こう側にあるテレビに映し出されたバラエティ番組がニュースに切り替わる。
そして、私はテレビから視線を外した。
再び、笑い声が聞こえるようになった。画面の奥にいる他人の声が、無骨なシャッターが下された街に残響する。
私は、寂れたアーケード街を後にした。
編集点
・情報が抽象的(噂話や主人公の思考など)
・ラスト余韻を作る
【初稿】
燦々と輝く太陽の熱が私の影を舗装された道に焼き付ける。私はフードの端を摘み、日差しから耐える。
故郷が壊されてから、4ヶ月が経った。人々は、新しく見つけた場所で、各々の元の生活に戻っていった。
道中、私はふと目にしたアーケード街に足を向けた。
アーチ状の天井に張られた薄く、半透明なパネルが強く照らす光を辺りに散らす。宙を舞う塵に反射して空間が白く煌めく。まるで、白昼夢を見ているような幻想的な世界が創られていた。
『あは、はははは』
清閑としたアーケード内に楽しそうに笑い合う音が響く。
『それでね。━━さんは、━━」
『えー!』
どうやら、誰かの噂で盛り上がっているようだ。私はその話を耳にしながら、彼、彼女らの側を通り過ぎる。
『ねえ、どう思う?」
すると突然、一人が問いかけてきた。私は、歩みを止めて考える。
聞こえてきた断片的な情報から、私の脳が答えを差し出してくる。
『俺はね、思うんだ。つまり、━━さんは、━━だ』
『あははは!』
彼の一言に賛同の笑いが起きる。
『ここで、速報が入りました。』
ガラスケースの向こう側にあるテレビに映し出されたバラエティ番組がニュースに切り替わる。
私は、画面から視線を外し、寂れたアーケード街を後にした。




