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41.そう、きみのルーツ-誓えるかい?-

全43話です


私は挿絵は描けませんが曲ならなんとか作れたりします

という訳で、現在連載しているこの小説に曲を付けてみました


曲名は小説と同名の「レイドライバー」です

もしよろしければ一度聴いてみてください


▼Youtubeのリンクはこちら▼

https://youtu.be/N4ueViHp3SM


▼声が気になる方はインストもあります▼

https://piapro.jp/t/RBLl



ちなみに他にもオリジナル曲をアップしています。もしもご興味がありましたら、ゼヒ聴いてみてください

▼以下が私のYoutubeチャンネルになります▼

https://youtube.com/@JohnD_72



曜日に関係なく毎日1話ずつ18:00にアップします(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です


「それは、私が調べるまでもなく教えていただけるのでしょうか?」


 ゼロフォーは努めて平静に聞いたつもりだった。


 だがカズは、


「その声には渇望が含まれているのは分かるよ。そう、きみのルーツ。以前にきみから[私は昔の記憶を持っていません。欲しいか? と問われれば必ずしも欲しい、というのでもないのですが、少しだけ自分のルーツを知りたいとは思います]と言われたよね? それに対してオレは調査中と言ったはずだ。そして調査の結果が出た、という訳さ」


 ――でもそれを今、教えて頂けないのは、今現在で、私が知ると不都合があるからなんだろう。


 ゼロフォーは少しだけ黙ったあと、


「分かりました、名前を戴けるだけでもありがたいのに、これ以上のものは望みません。マスターが調べるな、と仰るなら調べはしません」


 と答えた。その答えに、


「誓えるかい?」


 と尋ねたその声は、ゼロフォーにはとてもクリアに聞こえた。命令でもお願いでもない、純粋な問いかけ。その問いかけに欺瞞も、計略も含まれていないのは明らかだ。


 ――マスターは私に、私たちにウソは言わない。もちろん意図があるものは別だけど、それだけは言える。この方ならついていけると信じたのだから。


 ゼロフォーは、


「はい、マスター。貴方が良いというまで私は自分の過去について一切調べたりしません」


 その言葉は本物だ。ゼロフォーは元々ウソをつかない。それは、ウソをつくという習慣がないからだ。事実をありのままに伝える。ただそれだけを繰り返してきたつもりでいる。


 では今は? と尋ねられればどうだろうか。もしかしたらウソをつくかもしれない。でもそのウソは誰かを陥れるためにつくものではない。誰かのためになるならウソをつくことも考える、そう思えるのである。


 ――もしかしたら、いや、もしかしなくてもマスターの知っている情報は良い方向のモノではないのだろう。だから禁止を命じたのだろう。だけど、それは今望むものではない。私はこれから帝国に供される身なのだから。


 そんなことを考える。


 マスターの言った通り、以前の自分よりはココロというものがある、存在するように感じているのは事実だ。マスターは[それで良い]と言ってくれた。そんなココロのきっかけをくれたのはマスターでありカレルヴォ大尉だ。自分はカレルヴォに恋、のような感情を抱いた。その関係が成就するとは考えていない。何故なら、たとえパイロットになったとしても恋愛は禁止されているからだ。いや、もしかしたら今のマスターなら[恋していいよ]とさえ言ってくれるかも知れない。


 それでもカレルヴォと、カルと身の上話を少しでも話せたなら? カルが語ってくれたように、自分も話せたなら。


 そんな気持ちでルーツが知りたいと思うようになったのだ。


 そんな沈黙をカズは、


「もちろん無事に帰って来られて、然るべき時が来たらオレが持っている情報を教えよう。だから、今の誓いは守ってね」


 と言ってから、


「きみはこれから大尉の階級が与えられる。つまりは現状でいえばレイリアよりも階級が高いんだ」


 名前がもらえるというだけでも破格なのに、大尉の身分とは。少し驚いていると、


「きみの戦績をひとつひとつ相手に並べ立てなくてもいい。ただし、レイドライバーの小隊を率いて何度か戦ったという情報は流してくれていいし、流すべきだと思っている。そして、きみは[自分から志願してパイロットに、この姿になった]と言って欲しいんだ」


 と改めてカズの口からそう告げられる。


 ――それは……。


 これはゼロフォーでなくとも看過しがたい内容だろう。何故ならサブプロセッサーになれといったのは他でもない軍であり、更に言えば研究所だ。そして躰を取り合上げられて箱に閉じ込められて、自分からは一切何もできない存在に[モノ]にされたのだから。


 ――それ……でも、いい。私を欲してくれるなら。


 そんな風に感じるのは、やはり今の待遇が変化するためだろうか。それともカズに対して特別な感情でも抱いているのか。自分でもそれは分からない。[調律]という名の調教を嫌というほど受けて来た身にはそんな向こう勝手な言い分、それすらも赦してしまうものなのかもしれない。


 それは、


「私は志願してこの姿になりました。そして戦場で戦ってきたのです」


 というゼロフォー自身の言葉で表されたのだから。


「悪い、とは思っているよ。それでもきみなら引き受けてくれると思ってた。そうだ、それから」


 カズの話では可能な限り情報収集をするように、という事だ。タダで帝国に捕まるわけではない、という話である。そして、


「もしも模擬戦を挑まれたならコテンパンにしてもらっていい。その代わり、供出する機体の主要部品は初期のロットを再調整しただけのものになるんだ。それがきみが今回操縦するレイドライバーだ」


 つまりはそれだけのハンデがあっても相手を倒してこいと言われているのである。


「分かりました、最善を尽くします」


 とあらかたの説明を聞き終わってゼロフォーはそう言った。そんな彼女に、


「そして、一番の本題だ。きみの名前なんだけど……」


全43話です


私は挿絵は描けませんが曲ならなんとか作れたりします

という訳で、現在連載しているこの小説に曲を付けてみました


曲名は小説と同名の「レイドライバー」です

もしよろしければ一度聴いてみてください


▼Youtubeのリンクはこちら▼

https://youtu.be/N4ueViHp3SM


▼声が気になる方はインストもあります▼

https://piapro.jp/t/RBLl



ちなみに他にもオリジナル曲をアップしています。もしもご興味がありましたら、ゼヒ聴いてみてください

▼以下が私のYoutubeチャンネルになります▼

https://youtube.com/@JohnD_72


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