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プロローグ

穏やかに死んだ――はずだった。

ところが現れたのは、、白と黒の美人姉妹。

しかも「とんでもない条件つきのリスタート」を 言い渡されて……


ちょっと不思議で、ちょっと笑えるて、ちょっとドキドキ。

死後の世界から始まる、やり直しの物語。

お読みいただけたら、うれしいです。

……眠い…ねむ…い……ね………


「………!」

「……?」



……なんか声がうるさいなぁ……



「あ やっとおわったみたい」

「これだから天寿全うした人はめんどくさいのよ。 走馬灯がやたら長いんだもん!」


「……どちら様ですか? あ、おはようございます」


「おはようございます。 わたくしたち死女神ですの」

「おはよ‼ 白い方がモルテお姉さま。黒いアタシはテルマ、妹ね。よろしく!」


「え……っと……死女神さま? 死神ですか?」


「そうよ。 でも死神って黒いイメージがありますでしょう?」

「そうそう! ひょろ長い骸骨みたいのが大鎌持ってるとかさ」

「美しくありませんわ」


「……たしかに。まぁ、そうですね」

おひとりは黒いのでは?

ツッコミたいが

とりあえずやめておく。


「話進めてもいい? そんなん、どうでもいいからさ」

「はい。 私は死んだということですね」

「そうですわ。ですから、これからのことを話し合いにきましたの」

「話し合い?」

「選択肢はみっつ。 お姉さまと一緒に天国へ行くか、アタシと一緒に地獄へ行くか。どっちがいい?」

「自分から地獄へ行く方なんていらっしゃるんですか? それと選択肢はみっつって……」

「では、地獄の説明からしますわね。 この子が連れて行くのは、まぁ簡単に言うと禊の場所ですわね」

「なんかさぁ、心残り?みたいなの引きずって死ぬ人もいるわけよ。自分で天国へ行く資格なんてない、とかなんとかさ。だからもう、めんどくさいから地獄へ放り込んで、気のすむまで地獄を味わってもらうワケよ」


「その後は……気が済んだらどうなりますか?」

「ン? そのままお姉さまにポイッよ」

「なら、すべての方が天国へ?」

「そうですわ。神は人を愛していますから」


なるほど―――



「みっつ目というのは?」

「転生だよ」

「転生ですわ」

「……ああ、あの転生ですか―――」




「? おばあちゃん、処理おちしちゃった?」


「いえ……で、チート?」

「望みのままに」


「じゃあ、タブレット持っていっていいですか?」

「「タブレット⁉」」

死女神姉妹の声がそろって。



「ダメですか……残念」


「いいですけど、条件付きなら」

「条件?」

「持ってくかわりに、天寿全うしなさいよ」


「は?」

「タブレットなしでよければ、条件は付けませんわ」

「それが条件?」

「ウン、持っていく代わりに必ず天寿全うしなさいよ」


「どうします? タブレット諦めれば条件はつけませんわ。 いきたい世界へポイ……こほん、じゃなくてポーン」

「天寿って、もし途中でダメになったら?」


「次の転生先に行くんだよん」

「また転生?」

「ウン、ここでは時間なんてないのも同じだもん。 好きなだけ転生していいよ」



「……ふふっ」

「どした? おばあちゃん?」



息を思いきり吸った私は……



「タブレット持って転生します‼」

「「‼」」


一瞬の間のあと、二柱の死女神たちが笑い転げた―――



「では……行ってらっしゃい」

「またね~」



ポイッとされた先は、真っ暗闇……

はぁ⁉ いきなりハードモード?






はじめまして、榊原まりあといいます。


最後まで読んでくださって、ありがとうございます。


毎月第2・第4土曜日の13時ごろに更新する予定でいます。

埋もれにくい時間帯を選んでいますので、ゆっくり楽しんでいただけたら嬉しいです。





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