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読書
【短歌】
手に取る本
何を読んでも
君の顔
課題進まず
時だけ進む
【物語】
放課後の図書室は静かで、集中したいとき私はいつもここに来る。
そしてお気に入りの一冊を手に取り窓際のいつもの席に座りページを開くのが私の日課になりつつある。でも今日は課題が出されそれに取り組む事にする。
でも窓から見える彼の姿に、自然と頬が緩んでく。
ペラペラペラ──
文字より彼を目で追うがあまり、開いていた本のページが分からなくなってしまった。
「またか……」
課題は進まず、いつの間にか時間だけが過ぎていた。
【ひとくちメモ】
今回のテーマ【読書】上の句をひな月雨音様が担当、下の句をよつ葉が担当致しました。