詩 光の旅立ち
光を放つ
無限にある世界に
この手に持っている鍵の先端から
ふわりと優しく
(今まで大事に持っていたけれど
もうこの国には必要ないの
たくさんの闇ある国を照らしておいで)
どんなところでも
光を求める者たちは必ず存在している
たくさんの日々
照らし出された思い出
そのぬくもりとともに
しばらくは生きていける
「でも
使命を終えたら
寄り道しないで
まっすぐ帰ってきてね」
……あなたの国はここにある
……あなたの眠る場所も
……だから疲れたら必ず 必ずここに戻ってきてほしい