32話 解散
次の日、
朝早くから俺たちは出発した。
マニは昨日夜遅くまでおきて語っていたからか、俺の背中で寝ている。
こうしてみると、体重も軽いので小動物みたいでより可愛い。
そんな中、警戒は緩めずに進む。
エルカガンスが「帰りこそ気を引き締める時だ」と言っている通り本来は食料品以外の荷物が増える上、疲労も溜まっている。
しかし、俺たちは疲労はしているものの、荷物に関してはアイテムボックスのおかげで随分と減った分、いいペースで進んでいた。
魔獣は行きに討伐した分や、竜の影響か、遭遇率はだいぶ低くなっていた。
その後は特に大きな戦闘もなく、進むこと3日で食料はともかく、水はギリギリだったが町に到着できた。
「ずっと向こうにいたからか、すごくいい気分ね」
「ああ、あの気持ち悪さは厄介だったから開放感もすごいな」
「それにしても、竜を倒したのが未だに実感が湧かん」
「早く、早く、本出して〜」
とバラバラの感想が出たが、マニに本を渡してから宿をとり、久しぶりのお風呂に入りながら体の疲れを取った。
夜にチームで会議室に集まり、今後の話をする。
「俺はこの町か、魔法学校で魔法陣の解析と、複製をしていくつもりだ」
「私も手伝うわ。けどその前に実家に帰っていいかしら?」
「私は少し野暮用があるので少しこの国を離れさせてもらう」
「マニは本読む〜」
とことで一旦バラバラになりそうなので、
「じゃあここでチームは解散しよう。もし、再結成するときは、この街の掲示板にその旨を書いておいてくれ」
このチームは解散することとなった。
・・・・・・
次の日には回収した素材などを売った利益やアーティファクトの分配した。
俺は回収したアーティファクトの中に、とある有用そうな物を見つけたのでそれを貰った。
ミレイユは姿を少しの間隠せるものを、マニは消費してしまった、防御系のを補填し、エルカガンスはハルバードがあるのでこれ以上は要らないとのことことだった。
エルカガンスはそのあとすぐにこの国を去った。
ミレイユは少し休んでから故郷へ戻るようだが、故郷は遠いらしく、1ヶ月後にここへ戻るそうだ。
マニは獣王国に一旦本を持ち帰り、大学の研究室で調べるそうなので、こちらはどれだけかかるか分からないとのこと。
そして一週間後にはミレイユも故郷へ出発し、マニも大量の本を大学へ輸送してから出発した。
そういうことで一気に俺1人になってしまった。
寂しさを感じながらも、俺は魔法陣の解析を始めた。
魔法陣の模様は結構虫食いになっており、魔法陣の密度が濃い分、重要な所が分からい上、天井崩しの際破損した部分に関しては、何があったのかさえ分からない。
さらに、魔法陣の構成も見たことがない部分が多く、どこがどんな回路で何をしているのかすら分からないことも多かった。
これならばいっそ1から時間をかけて異世界召喚魔法陣の理論を組み立てた方が早いんじゃないかと思うほどだった。
もちろんそんなことは出来ないので一週間経った頃にはサジを投げた。
・・・・・・
色々と燃え尽きた俺は、「よし、討伐に出て、体を動かすか!」と思い立った。
しかし、流石にソロは怖いので大人数の討伐に混ぜてもらうと思っていたところ、指名の依頼が入っていた。
聞くと、討伐対象は湖付近に出た巨大な蛇のような魔獣で、推定される強さは青竜ほどということらしい。
そこで付近の国からも有力な魔法を使える冒険者を集めて対処すつことにしたらしい。
俺は3人で赤竜を倒したという実績があるので依頼が来たそうだ。
赤竜はマニのアーティファクトあってのものだったので、俺の実力と言えるわけではないが、今はあのアーティファクトのあるので受けてみることにした。




