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3話 魔法適正検査

やっとなろう小説っぽくなってきました

 ジリジリとうるさい目覚ましで起きた。昨日、時計の読み方を教えてもらったおかげで今は7時半ということが分かる。


 宿の人に聞くと近くの地図をもらえたのでそれを頼りに銭湯に行き、体の汚れを取りいい時間になったのでそのまま魔法学校へむかった。


 魔法学校に着くと何十人か集まっていた。年齢層は若い人が多いが30代ほどに見える獣人もいた。


 とくに会話もなく10分ほど待つと赤い髪の狼みたいな獣人が出てきた。


「お前らが受験者たちか俺はキースだ今日の試験担当をさせてもらう。

 ひいふうみい......人数はいるようだな。少し早いが試験を開始しよう。試験室までついてこい」


 そう言って歩きはじめたので5分ほどついていくといくつかの寝台がある教室2個分くらいの部屋に着いた。


「名前を呼ばれたらこの寝台に横になれ。検査装置を取り付けてから5分ほど静かにしていれば第一検査は終わる。 そのあとは隣の教室へ行くように」


 待つこと20分ほどで名前を呼ばれ寝台に横になると手足首とおでこ、へそのあたりにコードの繋がったシールのようなものを張り付け始めた。貼り付け終わるとへそのあたりから何かが流れる感覚がした。


 5分経つと剥がされ次の部屋に行くと水晶玉のようなものがありそれに名前を言ってから手を触れるように言われた。触れると何かが吸い込まれるような感覚があったがすぐに消え、試験の終了を言い渡された。


 別室で一時間ほど待つよう言われ、他の人に魔法について軽く聞きながら時間をつぶす。お前そんなことも知らないのかという顔をされたが一応教えてもらえるようだ。


 どうやら魔法は戦争中に開発されたもののようで基本は攻撃や連絡用だったのが戦後、民衆にも広まり今では生活用の魔法もあるらしい。しかし魔法のうち強力なものは軍が極秘扱いにし、適性のない人が使える魔法は手でやったほうが早いくらいなのであまり広まっていないのだという。


 しかし日常は魔法であふれている。機械は魔法が組み込まれ交通機関は主に魔法で動いている。


 それはなぜか? 魔法陣があるからだ。


 魔法陣は魔法で作られた魔法を自動で生み出すもので、魔法陣は魔法の素養がないと見ることすらできないらしい。


 けれど魔法についての詳しい情報は下手をすると独学で破壊兵器にできてしまうため口外禁止になっているらしい。


 魔法って便利で危険だなと思いつつ話していると名前を呼ばれ紙を渡された。 周りに見えないように開いてみると自分の適性が書かれていた。



 魔力操作 1300

 最大魔力操作量 600

 魔力保持 700

 魔力量  650

 魔力伝達率 80


 総合適性S


 入学許可



 といった内容が書いてあった。

 内容はこの後説明があるらしいが適性Sか異世界らしい感じになってきたなぁ。


 と思っているとキースが部屋に入ってきて宣言した


「みんな検査結果は受け取ったか?これから適性に関して説明を行う。まず渡された紙には紙には5つの項目があるが、


 魔力操作は魔力を操作する際の器用さ

 最大魔力操作量は一度に扱える魔力の量

 魔力保持は魔力を体外でどれだけ操作できるか

 魔力量はその人の持てる魔力の最大値

 魔力伝達率は魔力を魔法に変換した際の効率

 を表している。


 普通の人は魔力伝達率以外は100程度だがここに入学するにはどれも300以上であることが求められる。また魔力伝達率は30もあれば十分な値だ。

 それと、他の値が低くとも魔力伝達率以外は鍛えることで上昇するので落ちた人も帰る際に鍛え方を書いた紙を持って帰って次回の試験に役立ててほしい。」


 というと彼は一息ついて


「以上をもって入学試験を終了する。渡された紙に入学許可と書かれたものは残り、それ以外は退室してくれ。」


 すると周りの人がぞろぞろと紙をもらいながら出ていき自分を含めた8人しか残らなかった。


「このメンバーが今年度の魔法学校入学生だ。クラスは分かれるだろうがまずここで自己紹介でもしていてくれ」


 そこまで言うと彼は教室を出て行った。


「じゃあまず俺からだな、

 俺の名はウェルズ。ウェルズ・ギルバートンだ!

 俺は親よりも有名な冒険者になる男だ!」


 と生意気なガキという言葉が似合う1オレンジ色のツンツン髪の10歳ほどの少年が先陣を切った。


「お前さんギルバートンってことはやっぱりグレイグの息子か?確かに面影はあると思ってたんだ」


「お父ーー親父に会ったことあるのか?」


「ああ若い頃にな。お前さんも冒険者を目指すのか...」

「おっとすまんすまん。自己紹介だったな。

 私はペトロフというものだ。よろしく頼む」


 とウェルズの父と知り合いらしいクマみたいな獣人。


 その順で近くにいた金髪エルフのような見た目の少女が

「レイス・チェルシー・エーメよ」


 とあっさりと終わらせた。この順だと次は俺か


「俺はコニシ・ユーヤだ。よろしく」


 と無難に終わらせつつ他の人の自己紹介を聞く


 あとはニーナというやけに小さい陽気な女性とケインとゲイルと名乗る俺と同年代くらいの人間。

 最後にミレイユというやけに色気と胸のある黒髪の少女が自己紹介を終えた。

 ちょうどその頃キースと2人の先生らしき人達がやってくると、


「ケイン、ゲイル、レイスさんはこちらに、私はBクラス担当のイザベルと言います。これから教室を案内するのでついて来てください」

 と妙齢のローブを着た魔女のような先生が、


「ニーナ、ペトロフ、ウェイズはこっちへ俺のAクラスへ案内する」

 とキースが、


「コニシ、ミレイユはこちらへ、Sクラスへ案内します」

 と昨日のリサさんがそれぞれの教室へ案内を始めた。

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