13話 ネコミミ
君は獣人の女の子、いわゆる獣っ娘は好きだろうか?
俺は好きだ。ただしケモノ度合は低めの、耳と尻尾が生えているだけくらいが一番だと思っている。
そしてこの国の獣人は見た目はほぼ人間から、二足歩行になった動物にしか見えないのレベルまでいる。
獣人たちにとって、見た目において一番重要なのはどの種族かであって、ケモノ度合いは二の次らしい。
話を戻そう。図書館の歴史コーナーには猫耳の女の子がいた。
その娘の目の前には大量の本が積み重なり、本人は俺が来たことに気づく様子はなく凄まじい勢いで本を次々と読破している。
そしてその娘の頭にある灰色のネコミミは時々ピクピク動き、尻尾は時々ピーンとまっすぐ立つが普段は大きくゆらゆらと揺れている。 透き通るような青色の目は文章を追って素早く移動している。天真爛漫そうな顔は集中しているからか口を少し開けている。
それ以外、猫の特徴である、ヒゲや細い瞳孔はない。
つまり俺の好みそのものである。ただ一つ、まだ小学生くらいの見た目であるという点を除いて......
と思った頃に目的を思い出して、べランセグ帝国に関するものを探すが見つからない。
......と思っていると彼女のまだ読んでいない本の山の中に見つけた。けれどまだすごい集中して読んでいるのを邪魔するのは忍びないので別の本を読み時間を潰す。
しばらくすると彼女の集中力も途切れたのか読むのをやめたようだ。
「あれ?お兄さんいつからいたの〜?」
「一時間くらい前からだな。ところでそこの本2冊ほど先に読ませてもらっていいかい?」
「うん、いいよ〜 お兄さんもべランセグ帝国に興味あるの?」
何故だろう、謎の地雷を踏んだ気がするのだが......
「あ、ああそうだよ。とある理由でこれからそこに行くんだが、その前に一応調べておこうとおもってね」
「え、行くってことは冒険者⁉︎」
思ったより大きな声が出たのかちょっと声を落として続ける。
「世界の外側に行くの? なら、マニも連れて行って!」
見事に地雷だった。
・・・・・・・・・・・・
彼女、マニは歴史に強すぎる興味があり、歴史書を読み漁るだけでなく古代語までマスターしているほどらしい。 けれどそれ以上は文献だけでなく、現地に行って調べるしか無いが大抵は冒険者に護衛を頼むか、自分自身が冒険者になり調べることなる。
しかしまだ小学生程なので冒険者にはなれず、さらに財宝は大昔に取り尽くされたとされるべランセグ帝国跡地まで同行してくれる冒険者も居ない。そんなわけで今まで知識欲が満たされず退屈だったらしい。
そんなところに現れた世界の外側に向かう冒険者。そこに飛び付かないわけはなく......
といった感じらしい。最初は迷惑な話だと思っていたが、
「まずおにーさん、お宝目当てじゃ無いってことは探索が目的なんでしょ?」
「そうなると遺跡は全て古代語で書かれてるけど読めるの? マニなら古代語が読めるし、遺跡の案内もできるよ!」
とすごい勢いで自分の必要性を示してくる。古代語に関しては完全に失念していたので確かに古代語を使える人は必要だ。 けど......
「あと、マニのほかに古代語読める人なんて少ないんだよ。それにマニ以外の読める人はみんな忙しいんだよ」
先回りされただと⁉︎
丁度いいタイミングでのちょうどいい人材。さらにかわいい。これはすごく連れて行きたい。が、しかし、やっぱりいくらなんでも若すぎる。いくらか反論を考える。
「その間の学校はどうするの?」
「学校はもう大学も出たよ」
え? 俺、学歴負けてる?
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