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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約4年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

悪食男が今日もいく。

作者:餡状影光

  ――線野、貴一享年83歳
 
 日本で生まれ育ち、そしてその生涯を終えられたらどんなに幸福だっただろう。
 
 俺には前世での記憶がある。所謂『転生者』というやつだ。

 とは言ってもよくある不慮の事故で天命を全うすることなく死んだとかいうことは全くない。

 一般家庭に生まれ、大学を出て、会社で働きながら愛する人を見つけて一緒になった。ごく普通の人生をそれなりに楽しんで、最期は家族全員に看取られて老衰で逝った。
 
 気が付くと、全く見覚えのない土地に立っていた。

 83年の生涯を閉じたと思った瞬間だ。

 たった一瞬で『これが死後の世界?』だが明らかに感覚があり、世界に存在していると言う実感がある。

 俺は寿命という避けられない死を体験している。

 一度死と真剣に向き合いそして全うに受け入れた。今更何が起ころうと受け入れる事が出来る。

 どうしてこの状況になったかはさっぱりだが、これは延長戦のようなものだと思える。

 本来であればそこで終わっていた筈の命が、どういう訳かこうしてまだ続いている。
 
 自分の身体……よれよれのジジイではない。若々しい張りのある肉体だ。正確な年齢までは分からないが、恐らくは二十代前半から半ば辺りだろう。

 触っただけでもはっきりと分かる豊富な毛髪がいい証拠だ。まだ禿げていない。これは大事なことだ。
 
だが、一つだけ問題があった。食事に関してだ。誰もが口にするような食べ物を摂取した途端に吐き戻してしまう。そう胃が食べ物を受け付けなかったのだ。

 これでは、今度は受け入れられない不慮の死を体験する事になってしまう。俺は焦っていた。
そんな拒食症な主人公の物語です。

 
ガニメデとの出会い
2020/10/10 00:46
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