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信頼

店を出るとそこには既にミツキさんとリリィがいて僕を待っていた。

リリィはミツキさんに何かを熱心に聞いていた。


「では、ポーションや治癒魔法があっても包帯や止血薬などの応急処置道具は持つべきなのですか?」

「少なくとも私はそう思うよ。治癒士の中にはそんなものを持つくらいならポーションとか魔力活性薬を持つべきっていう人はたくさんいるけどね」

「では、ミツキさんはどうしてそうしないのですか?」

「私は戦闘中の回復は傷の見極めが大事だと思ってる」

「傷の見極めですか?」

「うん。例えば前衛一人が怪我をしたとして、それを治療するってことは当たり前だけど前衛が一人減るってことになるよね」

「はい」

「でも、実はそれって口で言うほど簡単なことじゃ無いんだよ。前衛が減ると後衛への打ち漏らしが出やすくなるんだ。それはパーティー全体の回復率の低下になる。ポーションは即効性は低いし、治癒魔法は魔力の消費がバカにならないんだよ。だから止血薬とかで何とかなるときはそっちで対応するべきっていうのが私の考え方かな」

「なるほど」

「まあこれはあくまでも私の考え方でもしリリィちゃんが治癒士とかの回復役を目指すなら学びながら自分のやり方を探してみてね!」


やっぱり頼りになる。僕は素直にそう思った。

ミツキさんは僕らのクランの回復の要を務めている。

ミツキさんは僕がクランを結成する前のまだパーティーだったころからのメンバーだった。

そのため、これまでで何度も命を助けられたこともある。

その彼女の意見は現場指揮をしている僕にとってこれ以上ないと言えるほどに参考になるものだった。

僕はしばらくミツキさんの話を遠目から聞いていたが時間もあまりないので声をかけることにした。


「お待たせしました」

「遅かったね。会頭さんとは話せたの?」

「ええ、しっかりと。それからさっきのミツキさんとリリィの話、僕にもあとで聞かせてくださいね」


僕がそういうと最初はキョトンとしていたが次第に頬を染めて恥ずかしそうにしていた。


「さっきの聞いてたの?!」

「え、ええ、最後のほうだけですが」

「聞いてたなら声かけてよ!私、君の前では余裕のあるお姉さんでいたのに!」

「僕の中ではミツキさんは頼りになる年上のお姉さんですよ」


するとミツキさんはさらに顔を赤くして「にゃっ、なにを、言って」と口ごもった後に「私、先に門のとこで皆と待ってるから!」と言って先に言ってしまった。


それを茫然と見ていた僕は何か悪いことでも言ったかなと思ったが、隣からくる我が妹様の冷ややかな目線で我にかえると、門に向かって歩き出した。

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