三国志の趙雲って、一騎当千って本当だろうか?
どうも!どうにか1ヶ月更新出来ました。
割とリアルも落ち着きましたが、来月も忙しくなりそうなので、遅れるかもです。
# 90 どっちか魔物か分かりません……
開戦と同時にレヴィジェンヌ様がもはや人の域を超えた速さで「一番槍はこの私が!」という勢いで、ゴブリンやオークを拳やデコピンで粉砕しながら私に。
「コレで3ポイントですわねっ! メルティア? もう既に戦争は始まっていてよ? 魔物 を狩り尽くして圧倒的な差で勝った暁には罰として、貴女を娘の専属メイドか、息子の妾か…… 私の訓練相手にしますわ」
え? それはなんの冗談だろう…… 1つも救いの道や妥協出来る選択肢や救済処置が一切無く、どれを選んでも地獄への一本道である。最後の3つ目はただ私を自動で動く木偶人形扱いして、己の戦闘欲求を満たすだけを考えている気がする。
残された道はただ1つ、この戦闘狂様に勝利する事だけ…… 幸い、魔法をメインにして戦っていると伝えたていたので、ルール上は攻撃系の使用は可となっている。
なので※ 盗賊達を一掃したアレを全力で放てば形勢逆転が出来るのではないかと思った。
思い立ったが吉日という言葉がある様に、迷っていては魔物が次々に蹂躙されてしまい、勝率が低下してしまうので早速やる事に。
※ # 41予想外の出来事に出くわした時どうしますか?に使用した広範囲系魔法で、空から光の色んな武器が降る魔法です。
対象が悪逆魂や魔物の場合、当たると光の粉になり消えます。
「我、勇を振るいて魔を屠る者なり…汝に裁きを与えん!ヒロイックジャッジメントぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
山賊達に使った時よりも、めちゃくちゃ気合いを入れて唱えて見た結果。
『グギャァァァァァァッ……!』
『グアバァァァァァァァァァッ!!!』
『オズギャャァァァァァァァァァッン!』
『アッハァァァァァァァァァァンッ…… /// 』
何か変なのも混じっていたが、様々な断末魔?があちこちで聞こえてきて、指輪にも、結構な量のポイントが加算されていく、しかし安心したのもつかの間。
「流石メルティア! 私が見込んだだけはありますわね!しかしこの空から降ってきた武器、斬った後に返り血が来ないから凄く良いわ、有難く使わせてもらいますわっ」
「ちょっ!何勝手に使ってんねん!」と、思わず関西弁になるほど、千武の魔姫悪であるレヴィジェンヌ様はまるで、私の出した魔法のトマホークと槍を手足を使うようにブンブン振り回し投げたり、道に落下してきた武器を掴み、装備を変えつつ、悪鬼羅刹の如く敵陣を崩壊させながら突き進んで行った。
タイトルにも書いてある通り、どっちが魔物か分からない。
『俺様は!魔王軍が幹部のっ! ぐへぇっ!』とか 『私は魔王軍が四天王の! ぐほぁっ!』や『アタクシは真魔王様の側近である、ゾダッ!のほわっ!!』と、お偉いであろう魔物達は戦国武将の様に、戦う前に律儀に名乗ろうとしているにも関わらずレヴィジェンヌ様は。
「ザコが偉そうに道を塞がないでくださいまし、不愉快ですし邪魔ですわ! コレで追加の3ポイント!」
等と言いながら、名のある魔物さん達を無慈悲にも「最後まで言わせねーよ!」と言わんばかりに消滅させていった。
コレは決して作者が敵の名前考えたりするのが面倒くさいだとか、戦闘シーンを未だに描写する文章が苦手だから省略する為なんていう事実は決して無く、無いからね? 本音が本文にまで出ちゃってるよ! とかいうツッコミは受け付けておりませんので悪しからず、だそうですよ?
______リク&シュリside______
レヴィジェンヌが敵陣へと突入したくらいと同時刻。
リクとシュリは戦闘開始と同時に飛び出した2人を横目に。
「あのお2人なら大丈夫ですね」
「女王様とメルティアなら心配ないな」
同じ様な感想を同時に漏らすと、2人は「ふふふっ」と笑い見つめ合う。
「我々は私達らしく行こうではないか」
「そうですね! とてもじゃないけど、あんな風には出来ませんし」
『百合の波動を感じますわぁぁぁぁぁぁっ! こういうのもGoodです! 濃厚で濃密なLoveッ!もいいですが、お嬢様が通う女学園で行われる様な、お淑やかな感じの絡みも良きですね! やはりメルティアちゃんの人選は素晴らしい…… ///』
久しぶりの登場の、いつも通り女神であるが、2人は特に言動に対して何も反応せず、自然な感じに。
「あれ?女神様!お久しぶりです」
「女神様、お久しゅうございます。本日は何用で?」
『そうですね…… お久しぶりです。 なんでしょうか、普通の対応で嬉しいはずなのに、何故か物足りないと感じてしまうこの気持ちは!! 距離感があって、何かハブられているなと思ってしまうこの感情は! はっ……! メルティアちゃん、やはり私には貴女が必要なんだと! 改めて確認しました』
うむうむと頷く女神に対して、もう1人のツッコミ要員である人が、ちゃんと役割を果たすように。
『自問自答をしてねーで、さっさと要件を伝えろや、この変態!!』
リクとシュリは驚いていた…… というのも、2人はツッコミに対して驚いたのではなく、魔王軍との戦争中に自分達の知る魔王の彼女が現れて、人間側の陣地に居る事にだ。
しかも女神が下界に降り立っていて、一緒に行動している事にも不安や、何かあったのではないか? という思考が自然と巡るのは、2人?2柱の存在を認知している人間ならば当然と言えよう。
するとマイペースな変態は不満気に。
『全く…… やっとルリちゃんだけの身体になったというのに、可愛らしい女の子っぽい喋り方にすればいいのに…… ぷ〜』
2人はその言葉に対して、日常会話で話す様に、あまりにも淡々と言うので、脳は理解しているが、混乱や戸惑いや疑問等で埋め尽くされる。
そこで話を整理する為に切り出したのはシュリで。
「ちょっ、ちょっと確認させて頂きたいのですが、いっ今のは先程の発言は真の事でしょうか?! 」
『ええ、そうですよ?やっとルリちゃんがクソ野郎と分離して、大人になったんですぅ〜 いえーい! おめでとパチパチパチィ〜』
するとリクちゃんが控えめに手を挙げながら。
「リクも質問いいですか?」
『はい!リクちゃん!』
「あの、男性の方の魔王さん…… えっと、ディオゼウスさんはご健在というか、居るんですか?」
すると魔王もとい、ルリアーナスさんが。
『それにはアタシが答えるよ…… ディオは今、真魔王として人間を滅ぼそうとしている。しかも本意じゃなくて、何者かに呪いというか、操られた状態なんだよ。
今まで共有していた能力が、あっちに8割程持っていかれちまってな、ぶっちゃけると今のアタシはシュリよりも弱いし、瞬殺されるレベルだ』
何故、私を対比例として出したのか?と思うが、リクではまた違う評価基準があるのだろうと、納得する事にした。
また大変な事になってしまったと空を見上げて、空から無数の刃が降り注ぐのが分かり、周囲から断末魔が聞こえてきて、まぁ…… 何とかなるだろうと少し笑みを浮かべ、私の……いや、私達の出来る事をしようと、あの高みへ少しでも追いつきたいと思っている、戦場を乱す馬鹿2人を追いかける事にした。
因みに女神様が直接伝えればいいのでは?と思ったそこの読者様、根幹に関わる出来事は介入不可であり、私達の住む世界の命運を担うレベル問題らしく、ここに住む人間がどうにかしなければならないらしい。
お疲れ様でした!気温も上がってきたので、熱中症等にはお気をつけを!あと最近は変な事件も多いので、ナイフで刺されて異世界転生とか有り得なくもないので、注意しましょう。




