中身が大事と言うけれど……
大変遅くなりました!申し訳ございません。
コロナとかインフルエンザが職場で流行りまして、家に寝に帰るような生活してました。
皆様もお気を付け下さい
# 87 卒業を諦めますか? 人生をやり直しますか?
そのセリフ待っていた!とばかりに、変態鬼畜百合系女神は、念話のはずなのに、肌に鼻息のかかっているのかと錯覚する程に興奮しながら。
『キマシタワァァァァァァァァァァーッ!! 最初に私の空間にご案内した時は頑なに拒否されてしまいました。
久しぶりの女性の転生者でせっかく母と三日三晩寝ずに、あーでもない、こーでもないと考えた素体が無駄になってしまったと思った時は、涙がちょちょ切れる程に悲しかった!しかし!流石の私です!大事に大事に取って置いた甲斐がありましたね!えっへん私というべきですね!!』
すると何も無い空間から山田太郎( ♀)の頭上から紫がかった黒髪ゴスロリのツインドリルの美少女が現れ、それを慌てて受け止めると同時に
2つの身体は光だし、元の男の方が女性の方へと吸い込まれていき、そのまま床へゆっくりと地に着いた。
嘘つき女神が、満足気な顔をしているのが分かるくらい『はぁはぁ...っ///』と、興奮しながら。
『やっぱり素晴らしいですわ! お母様と相談しながら作った素体は……っ! 戦闘力、魅力値、スキル構成!そして…… メルティアちゃんには劣りますが、このデザインは素晴らしいですっ!アメジストの様な紫色の瞳と、玉のような肌、周りの子(メルティア、シュリ)よりも大きさは少し控えめ(Dカップ)ながらも、桃色の先端がツンと天を突くかの様な張りのある形も素晴らしいおっぱい! そしてフリフリのフリルをこれでもかとあしらった、フランス人形の名工の方もビックリなデザインのお洋服! いやぁ〜 いい仕事をしましたね』
ちゃんと融合出来たであろう山田女史はスイッチを入れた電化製品の様にゆっくりと起き上がる。
彼女はまるで最初からポケットの中に手鏡があるのを知っていたかの様に取り出し、自分の姿を確認してこう言った。
「どちゃクソ可愛いんだけどぉぉぉぉぉぉっ!! 何これ私? ! こんな美少女ならば、会社でチヤホヤされたり男共が求婚してくるに違いないわ!ありがとう女神様!」
新しい美少女ボディを手に入れた彼女は頬に手を当て、鏡に映る自分に見蕩れながら狂喜乱舞していた。
そんな私ふと思う、イケメンボディがダメなら、前世で約30数年間お世話になっていたアラサーの身体なら未だに残っているのならば、彼女(太郎♀)の様に身体を変え、性別は元に戻せるのではないかと思ったのだ。
善は急げと言うので、太郎♀と女神様が「いえーい!」と、していたが?少しだけ遠慮がちに変態の方に声をかける。
「あの…… 喜んでいる所申し訳ないのですが、お聞きしたい事があるんですが?」
そう問うと?何を期待したか知らないが、目をキラキラさせているのがありありと分かるレベルで。
『なんですか!? 彼女に構いすぎてメルティアちゃん嫉妬しちゃったんですか!? はっ!…… まさか、私に抱きしめてほしくなったんですか?! いいですよ!今からそちらに向かいますので待っていて下さいっ!!もう止めてっ、壊れちゃうぅ~/// って、言っても離してあげませんからねっ! ぐへぇえっ、ぐへぇへぇええ…… 』
「いや、来なくていいです。むしろ来ないで下さい。それで話を戻しますが、彼女みたいに私も元の性別に戻せませんか? 例えば私の前世で使っていた身体とかに移し替えるとか出来ませんか?」
そう伝えると、女神さんは鳩が豆鉄砲をくらった後のように間が開き、近所のおばちゃんが「あらやだ奥さん」みたいな感じに。
『いやぁ〜ねぇー メルティアちゃんったら〜 そんな冗談言って、も〜 そういう冗談は面白くないですってば〜』
私は冗談ではない!という気持ちを込め、近所のおばちゃんみたいに話の通じない女神さんに。
「いえ、私は本気です! イケメンボディは望みません。 元の身体でいいので男に戻りたいです!」
『申し訳ないのですが、可愛い娘の為に出来るのであれば、やむを得なくして差しあげたいのですが、既に関ヶ原義継さんの身体はメルティアちゃんと合体してまして、身体に付いた脂肪は豊胸の為に使い、ジト目になる表情の筋肉以外は全て吸収と消化させて、残っていません…… 本当ですよ?』
そんな…… 男に戻れると思っていたのに。
しかし!女神さんが嘘をついている可能性も……! そういう考えに行き着くことを予測していたかの様に。
『メルティア…… 残念だが、コイツは呼吸をする様に人を騙すが、今回ばかりはマジだ…… 俺も確認済みだ、間違いねぇーよ。
つーかよ!てぇめぇーはてめぇーで、何で待ち合わせ場所にいつまでたっても来ねぇーんだっ!? ア゛ァン? もう、2時間以上待ってんだが? 答えろや、遅こクソ女神ィっ!!』
『既読無視魔王さん、どうもご説明ありがとうございました。
というか私、イン○タにDMしましたよ? メルティアちゃんがピンチなので遅れますっと。見てもないのに怒られるとは理不尽ではありませんか?』
『お前が俺のLI○Eのアカウントをブロックしてんのが、問題なんだよ! つーか、いつの間にしてたんだよ…… イン○タはフォロワー九千万くらいいるから、いいね通知がうるせぇから切ってんだよ!』
『野郎の貴方のLINEはブロックしましたが、ルリちゃんのアカウントならお気に入り+ ピン留めしてあるので、いち早く気付ける様にしてますが? あらあら、たった九千万人の相手を出来ないとは、曲がりにも神魔や魔王を名乗っているのであれば、複数人からの攻めに対応が出来て当然では?』
それから2人は『ギャーギャー』仲良く、脳内に直接聞こえる声で、ステレオで喧嘩し始め、私の要件は済んだに違いないが、完全に蚊帳の外なので、前にもこんな事があったな〜とか思いながら、どうしようか迷っていると? 思いのほか早くに終わり。
『というわけでメルティアちゃん! 申し訳ないのですが、魔王を倒してからきっちり男の肉体は準備しますので、そこはお約束します』
『ああ、俺を倒した暁には俺も協力して作ってやるから楽しみにしとけ! もしコイツがやっぱり可愛いままがいいですぅ〜 とか言っても必ず実行させるから安心しとけ、な?』
「魔王さんがそこまで言われるのであれば、信じましょう、残念ですが今は諦めます」
そんな会話がありつつ、私達は盛大な御見送りを受けつつ、フェル二ーラ大国を後にするのだった。
しかしユウさんを連れて行きたかったな……
お疲れ様でした!ありがとうございます
次回からは後半というか軸の部分に触れていきます。 次回は回想になると思います




