皆さんは男になりたいですか?女になりたいですか?
どうも!皆さんはお元気でしょうか?いつも宣言した通りにならなくて申し訳ありません。
なので、そういう人だと諦めて下さい。
# 86 効果は抜群だ! というけれど生身の人間にどんな魔法を撃ち込んでも効果はあるだろうね?
「ア゛ァ゛ア゛ァァァァァァーーーッ!!!!」
そう…… 私に抱きつこうとした彼は絶賛炎上中なのだ。
宙に浮かばせられながら、クルクルと回転しながら焼かれているのだ。
モン○ンなら、あのBGMが流れてきそうな状況で、火加減(死なない様に)しつつ、炙っていると?私の悪魔の様な所業に周りはドン引きである。
そして各々、感想や意見を漏らしていく。
「メ、メルティアちゃん? な、何もそこまで……しなくても、いいんじゃないかな?」
―― 同じ事をされそうになっても言える?リクちゃん?
「おい!! コレではまるで拷問ではないか! 私も同じ様な事をされては半殺し程度にはするかもしれんが!今すぐ止めろっ!」
―― 結局は半殺しにするんかい!もう少し炙ったら止めます
『あら?この映像、何か見覚えが…… (レヴィジェンヌをチラッと見て)私の主人になる人って…… そんな共通点は嫌よ!』
-- うわぁ…… まさかの共通点、全く嬉しくない!(白目)
『うわぁ〜……勇者ちゃん。 それはエグいって、生かさず殺さずとか止めたげてーな…… ウチも同じ様な事をされそうになったら、同じ事をするかもやけど、宙に浮かして風魔法で浮かせて回転させながら燃やすなんて、発想はあらへんわ』
―― やっててエグいって思いました。
何か、作者の声で「上手に焼けましたぁ〜」って言われた気がして。
「ちょっとメルティア?! 正気なのですか!?貴女はいったい何をしていますの!いくらそういう趣味があったとしても、狂っています! 私の未来のお付のメイド長がその様な行いなんて、許しませんよ!」
―― 何かですね? なんか天の声が聞こえて来まして、ごめんなさい。
メイド長とかになる気はさらさらないので、許されなくても大丈夫ですよ?姫様。
「メルティア…… 君にそういう趣味があったとしても! 決して、僕は君を諦めない!」
―― さっさと諦めろ下さい!お願いしますよ王子殿下。未来永劫、貴女の妃にも妾にもなるつもりは毛頭無いので。
絶賛、上手に焼かれそうな彼が。
「アレだけの距離に近づけれたから行ける!って思ったのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!この! タウロー・カイザー・ダヤーマーに、この世界に転生して、2度目の人生でやっと初恋人!めでたく卒業!わぁ〜 ぱちぱちぃ〜 って確信していたのに!何故だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
―― あ〜この人も、この世界に送り込まれた人の1人というわけか…… 同じ日本人なのだろうか? 事実(中身が男)を彼に伝えれば諦めるだろう。
という事で善は急げというし、念話で伝えてみるとしよう。
《あ〜…… ヤマダさん? 焼きながらで申し訳ないのですが、私も転生者なんですよ。
しかも中身が元オッサンなので、男性とそういう関係になるのは毛頭ないと言いますか…… ご理解頂けましたか?》
すると彼は、はっ!として、こう言った。
《なんですって!貴女は元男なんですか!? しかも私と同じ転生者だなんて……》
―― え? なんでいきなりオカマになるのだろう? 聞いてみよう。
《あの…… 急に何故、口調が女性になられたんです? もしかして男性なのに男が好きなタイプですか?》
すると彼は、焼かれているにも関わらず、怒りながら。
《はぁ!? 私は元は女なのよ!何がホモよ!私はいたって、性的趣向はストレートよ!イケメンになればモテると思って、男になりたい!って言っちゃって、誰一人として私を相手にしてくれなくて!やっと、やっと春がキター!って思ったのに!》
《あ〜 元女性だから、防犯雷撃が発動しなかった訳ですね…… 納得しました。
元女性だからといって、良いですよ! とはならないんです……ごめんなさい。
貴女が身体も女性ならば、私は燃やさずに受け入れたでしょう》
《あの自称女神の変態女に素直に従っておけば! 男になんかになるんじゃなかった!!》
噂をすればなんとやらとは言うが、呼ばれなくても現れる、彼というか彼女をこの世界に転生させた女神が、ざまぁwwwwとでも言って、馬鹿にしている様に。
『だから言ったじゃありませんか! 顔面が整ったくらいの男に生まれ変わった所で、中身が一緒なら意味がありません! でも、女の子は別ですっ!! メルティアちゃんみたいに中身がオッサンでも= 可愛ければ問題ない! という図式になります。えっへん!』
すると山田太郎(︎︎ ♀)は、はっ! とした顔で。
《変た…… いや、女神様! 私は間違ってました! そんな事にも気付けず助言を無視し、我を通してしまい、申し訳ありません! 今まで犯した罪は償います! だから私を……彼女の様な美少女にしてください!何でもしますから!》
―― 私は思った…… あの変態的悪魔思考に何でもしますとか言ってはダメなのだ。
ただでさえ女性を辱めを与える事に生き甲斐を感じて生きている様な人なのに、そんな変態に身を捧げる契約は確実に私以上の事をされるに違いない。
そんな彼女に心の中でご冥福を祈り、私は火を止めた。
お疲れ様でしたm(_ _)m
少しでも笑って頂けたなら幸いです。
次もいつかは分かりませんが更新しますので、よろしくお願いします。




