VIPな お客様が来られるそうです
#9 VIPな お客様が来るそうです
ここのコスプレ宿屋は、各自朝食を食べた後に、衣装に身を包み、定例会があるようで? 何故あるかと言うと……予約のお客様とかVIP客なんて言うのもあるそうで、そういった報連相があるとの事、朝食を食べていたら、リクさんが起きてから可愛く教えてくれた。その定例会は大広間であるそうで、10分前になると色々なコスプレをした女の子達が、キャッキャッと楽しそうに話しながら入ってくる。
「誰にゃ? あの子? 可愛いにゃ〜」と猫耳娘
「本当ね、でも昨日チラッと見かけた気がするわ」と、へそ出し超ミニスカ、セーラー服の子
「え〜? 私はぁ〜初めて見たよぉ〜?」と、首を傾げながら昭和のアイドルみたいな服の子
様々なジャンルの服の女子達が私に対して、色々な感想を述べながら通り過ぎていく。
「メルティアさんはとっても可愛いから、どうしても意識しちゃうんですよ」とリクさん
しばらくして、女将さんが定位置立つと、パン!パン!と手を叩いた。
「では今から定例会を始めようと思います、まず最初に、昨日から私達と共に働く事になりました、メルティア様です!」
「え?メルティア様!?」
と大広間にいた全員がハモった。
「静粛に!! ではメルティア様、皆に自己紹介を軽くでよいのでお願いいたします」
「では……皆さん初めまして、ご紹介に預かりました、メルティア·ラブ·ローズヒップと申します、年齢は15歳になります、メルティアとお呼び下さい、不慣れな所もあると思いますが、先輩方には御鞭撻の程、よろしくお願いいたします」
とお辞儀をした後に、パチパチパチと皆様から拍手を頂いた。
「素晴らしい自己紹介ですね、流石メルティア様……本日はVIP客で、この国の王子殿下と姫様が起こしになりますので、くれぐれも粗相のないようにお願いします、後もうひと組 VIPでの予約の方がいらっしゃいます、どこかの国の長を務めていらっしゃる御2人で、他国の長とはいえ充分に注意してください、では本日も皆さんよろしくお願いします!質問のある方はいますか?」
すると? スっと手を上げて、元気に猫耳娘が。
「はいにゃ!」
「では、キャシー·フィールドさん、どうぞ」
「にゃんで女将さんは、メルメルの事を様付けなのにゃ?どこかの貴族様なのかにゃ?」
「お答えしますと、私の恩人と深い関わりのあるお人なので、様付けをさせて頂いてます」
そうなのにゃ?と納得したような、してないような感じである。
「では私からもよろしいですか?女将さん」
「なんでしょうメルティア様」
「その様付けで呼ぶのを辞めて頂きたいのです。
何だかむず痒いですし、特別扱いを受けているようで落ち着かないのですよ、お願いします」
「メルティア…さm…んが言うなら仕方ありません、では皆と同じような感じで対応させてもらいます、他に無いようなら準備の方をお願いします」
そして食事処がオープンと同時に慌ただしくなり時間がどんどん過ぎていく…お昼が過ぎた頃、急に話しかけられた
「ちょっと良いかしら?メルティアさん」
「はい!なんでしょう?」セーラー服の人だ。
「貴女って昨日の今日なのに、結構働けてるわね? 偉いわ、期待の新人って言うのも頷けるわ」
「ありがとうございます、皆さんが丁寧に教えて頂けるので、物凄く働きやすいです」
「そうかしら? 分からない事があれば聞いて頂戴、私はリーネ·ポニーテよ、よろしくね? 向こうのお皿を下げてくるわ」
と言って返事をする前にスタスタと去っていった、すると女将さんが慌てて様子で、従業員に通信魔法で語りかけてきた。
《従業員に連絡します!あと10分程で王子殿下と姫様が到着なさると通信魔法で報告がありました、手が空いている女の子はお迎えの準備をするので、私の所へ来て下さい!繰り返します……》
――流石VIP待遇……女の子総出でお出迎えか、良いな〜ブルジョワになった暁には1度やってみたい、とりあえず私も女将さんの所へ向かおう、1人でも多い方が王子殿下も喜ぶはずだ、それから数分たってお出迎えの準備を終わらせて、今か今かと待ちわびていると……現れた。
「ようこそいらっしゃいました、王子殿下、姫様……出来る限りのおもてなしをさせていただきますので、本日はごゆるりと満喫なさって頂けますよう、全従業員、尽力致しますので、心ゆくまでお楽しみ下さい」
「ああ……楽しみにしているよ、今日も美人揃いじゃないか、特にキミだ! 不思議な形のメイドの格好をしている」
私の事だろうと思い、1歩前に出て膝をついて応えた。
「私でしょうか?王子殿下」
「そうだよ、前に来た時はキミはいなかった、最近入ったのかい?なんて名前だい? 教えてはくれないか?そして顔を上げてもっと良く見せてくれ」
と言われたので、顔を上げて口を開いた。
「はっ、昨日からこちらでお世話になっております、メルティア·ラブ·ローズヒップと申します、以後よろしくお願いいたします、王子殿下」
「おぉ〜やはり美しい!そうは思わないか?我が妹よ!」
「ええお兄様、ウチいるメイドを束ねてもメルティアの美しさは敵いませんね?率直に申し上げますと、私のメイドとして雇いたいくらいですわ」
「しかし我が妹よ! メルティアはミドルネームも有り、何処かの国の令嬢とあれば国際問題になりかねない、ローズヒップという家名は我が国でも知らない、近隣諸国ですら聞いた事がない、もし偽名であり異国の民であれば、不用意に懐に入れると寝首をかかれる可能性があるな、叔父上様のようにな……」
「うーん、一理ありますわね……メルティア! 率直に申し上げますわ! 貴女はこの国の民かしら? その名は偽名かしら? 何かしら事情があるなら答えなくても構わないわ、言える範囲でよろしいので素直に答えてくれると嬉しいわ」
――ちょっとこの兄妹は、2人だけで盛り上げて勝手に決めて悩んでいるのだろう、嘘と本当を混ぜて言う事にしよう。
「素直にお答えしますと、私はこの国の民ではありません……不確かですが、異国の民であると思われます、その理由としましては、私は気がついたらこの街にいて、自分が何者かも分からない状態で、過去の記憶が無く、名前も分かりませんでした、しかしある方と会い、自分の存在理由を聞き、何の為ここにいるのかを教えて頂きました。理由についてはある方との約束で喋れません、その時にこの名を頂戴いたしまして、名前の意味などは残念ながら教えて頂けませんでした。
上手く御説明出来たか分かりませんが、王子殿下や姫様に危害を加えることは無いと断言いたします」
「ふむ……記憶喪失という奴か、些か難儀な娘だな? 顔を見る限り全て嘘という訳じゃ無さそうだ……しかしながらメルティアをメイドとして城に招くのは早計ではないな、残念だが我が妃として本当は招きたいのだかな……」
「そうですわね……しばらく様子見かしら? しかしお兄様?妃というのはどういう事です? メルティアは確かにこの世の物とは思えないほどの美です、もう許嫁が決まっておりますのに、どういうお考えですの?!」
「それは親同士の話であろう! このような少女は 未だかつて見たことがない! 我が妹ですら霞んでしまう美しさだ……妃が駄目なら……妾ではどうだろうか!」
「お兄様? 例え事実でもお口が過ぎますわよ! メルティアは確かに美しい……しかし! お兄様の妾になんかにはさせませんわ? 私の専属メイドとしてお世話してもらうのですわ! 一緒にお風呂で洗いっこしたり〜入ったり、一緒に寝たりするんですのよ!」
――何故か私をめぐって喧嘩が始まった、しかしこのロイヤルな兄妹喧嘩を、10数名のコスプレをした女性達が黙って見ているという何とも言えない感じは笑える、もしここで吹き出したりすれば、不敬罪になり首が何個か飛びそうな気がした……するとこの空気を変えたのは女将さんである。
「発言をよろしいでしょうか?王子殿下?」
「あーすまない、見苦しい所を見せてしまったな……発言を許可する」
「では失礼します、このまま外でのご歓談というのもよろしくは無いように感じまして、良ければお部屋の方に御案内をさせて頂けたらと思います、如何でしょうか?」
「確かに女将の言う通りだ、外でこの国の王子が妹と白昼堂々と喧嘩をしていたなんて、噂が広まれば父上や母上の顔に泥を塗りかねない、そして物凄く怒られるだろう……相談だか我が妹よ!ここは一時休戦にしないか? メルティアがどちらに相応しいか、中で決着を付けようではないか!」
「まぁ私はこのままでも構いませんが……兄様が怒られるだけなので、しかしながら父上や母上にまでご迷惑がかかるのでは吝かじゃ、ありませんわね? 一時休戦の案を、仕方なく飲んであげますわ!」
「という事だ女将、部屋に案内してくれ」
「はい、かしこまりました」
――それから先頭に殿下一行の横に女将がいて、コスプレした女子達が後ろからぞろぞろと部屋まで付いて行ったのである、私は、また面倒な事に巻き込まれたな……と思いながら後ろから付いて行くのであった。
(そういえば女神さん来てないな……決してあの変態が恋しいとかは、断じて無い!)
最近魔王さん出てない…(´・ω・`)
キャラが固まって
無いせいもあるのですが笑
ちなみに性別すら決まってません笑
次の話かその次くらいに出せれば
いいなぁ〜なんて思ってます