ボーイッシュな女子って良いですよね
どうも!ゴールデンウィークは楽しめましたか?
仕事していた方は私と仲間です。お疲れ様でした!
珍しくも月に2回投稿です(笑)何故か今回の話は筆というか、文字入力が進みました(笑)
# 81 中性的な顔ってモテますよね?
部屋で待っていると、扉をコンコンっと叩く音がした後、ネフィリムさんが「どうぞ」っと、声をかけると「失礼します」と、入って来たのは、若い燕尾服を着た中性的な顔の男性? 女性?か分からないタイプの人が入ってきて
「お客様、お待たせしました。
陛下への謁見の準備が整いましたのですが、ご案内してもよろしいでしょうか?」
声も中性的で、クーデレっぽい感じも相まって、かなり良い。
同じく、シュリさんも好感触だったようで、
目が肉食獣の様になっていて、相手は視姦されているのではないかと思う程、熱い視線送っている。
一方、リクちゃんとちーたんは、その子には興味を示さず。
「陛下ってどんな人なんでしょうか?こんな大きなお城に住んでらっしゃる方だから、すっごく大きい方なんですかね?」
「陛下ってアレ? アタシらでいう大天使様とか、神様的な人って事? 人間界の仕来りとか、そういうの習ったけどさ?
マジ意味不だしぃ…… 」
私達のパーティーは自由だな〜 何て思いながら、燕尾服の子に返事をした。
「はい、大丈夫です。案内をお願いします」
「では、こちらへ。ネフィリム様、お客様の案内は私が引き継ぎますので、あちらの件をお願いします」
「ええ、分かりました。ユウさん? くれぐれも粗相が無いようにお願いしますね?」
「はい、存じております。」
という会話を横目に聞きながら、ユウさんの後ろを着いて行った。
話をする機会を虎視眈々と伺っていたであろうシュリさんがいきなり。
「ユウ殿!突然で申し訳ないが、貴殿は男性なのか、女性なのか、どちらであろう? 綺麗な顔立ちをしているし、気になってしまい、不躾ながら問うてしまった。
秘密にせねばならぬ事情があるなら引き下がるが、教えて欲しい!」
やっぱり聞いちゃったよっ、この人!
何か後ろでソワソワしてるな〜とは思ったが、これでか。
そんな質問にユウさんは、眉を0コンマ1秒くらい寄せたが、無表情のまま。
「私はちょっと特殊なタイプでして、両生類の魔族と人間の女性との間に生まれた半魔でして、身体は女性なのですが…… 男性の心もありつつ、女性の心も滞在している、という感じでしょうか」
シュリさんは顎に手を当てて「なるほど……」と、言いつつ、追い討ちをかけるように、質問に答えてくれたのが余程嬉しかったのか、ニヤニヤしながら質問を投げる。
「身体は女性という事だが、ユウ殿が子供を作る時はどうなのだろうか? 入れるのか?入れられるのか? どっちだろうか?」
おいいぃぃぃぃっ!なんちゅー質問してるんですかっ!? 確かに気にはなるが、どストレートすぎるでしょ!オマケにユウさんの顔がデフォの無表情から、頭から湯気が出ている感じの、顔を真っ赤にして、目がグルングルン回って、情緒不安定になっていて、可哀想になってますよ!そしてシュリさん!?オロオロしている可愛い姿を見て、発情した雌みたいな顔をしない!
すると仕事熱心な彼女? は、モジモジしながらも。
「まっ……まだ、そういった事をしたことが無いので、それと私は半魔という事もあり、わっ、分かりません…… ご期待に添えず、申し訳ありません。
でっ、ですが…… 父、と言いますか……魔族の方の親はですね? 男性特有の、あっ、アレが生えたりというのは聞いた事が無いので、多分なのですが、えっとぉ…… 私が致す時に出てきたりという事は、無いかと思います…… はい」
何時になく真剣な表情で、ガチバイ騎士は何を血迷ったのか。
「メルティア! 折り入って頼みがある。
ココからは別行動がしたい。
ユウちゃんとベットのある部屋に行っても良いだろうか!? ダメだろうか!?この愛しい生物を愛でなくてはいけないという使命感に、私の全細胞が駆られているのだ!」
確かに、今のユウさんもドチャクソ可愛いから、気持ちは分からなくもないが……
「まずは、パーティーのリーダーである私からでしょ!?ユウさんの処女?は、私の物だ!」
すると彼女はそんなやり取りに思わず
「ええぇぇえぇぇっ!」と、甲高い可愛いアニメボイスで絶叫する。
こんな流れの時に現れる、あの人までも。
『いいえ!ここは娘の為に、毒味も兼ねて、私が1番最初が良いと思います。はい!間違いありません』
「やっぱり出てきましたね?女神さん…… 何故、貴女は私の邪魔をするんですか!?」
『もしも仮にユウちゃんとチュッチュっする時に、メルティアちゃんの膜が無くなるかもしれませんよね? するとですよ? 必然的にルナージュは扱えなくなります…… この意味が分かりますか?』
それはマジな話だろうか…… 清い乙女じゃなくなると力も使えないし、声も聞けなくなるという事で間違いないだろう。
「それは困る…… ルナージュさん。
それは本当ですか?」
『ええ。いかに本契約していても、清き乙女じゃなければ、触れる事さえ不可能ね。
後、もしそうなった場合、私とシュレがこの物語から消えるわ』
『せやでぇ〜 姉妹揃うて、物語から強制退場や!しかも、本契約しとるウチらは、死ぬまで声も聞こえへん相手と、ずぅーーーっと一緒に居らないかんっちゅう事や…… 生き地獄をウチ達に、味あわせてやりたいんや〜って、鬼畜な勇者ちゃんが言うんやったら、しゃあないけど』
と、シュレさんが追加で説明を付け足してくれた。
ここで我を通して、己の欲望のままにユウさんを抱いてしまったら、確実に「この鬼畜野郎っ!!」っと、ボロっカスに言われるし、末代まで呪われてしまうかもしれない。
女神さんの日々の行っている悪行程ではないにしろ、確実に人としてやってはいけないレベルの罪ではなかろうか。
すると犯罪者(女神)が、聞き捨てならないと!
『メルティアちゃん!? 先程の自問自答の構想は酷くありませんか? この! 歩く清楚!清廉潔白を体現したかの様な私に対してですよ!? 罪人扱い、犯罪者のルビに、女神と付けるなんて、酷くありませんか!?』
呆れて物も言えなくなると、不本意だが「ごめんなさい」と、謝った。
話を戻して、そういう事ならば私は、ユウさんとの初めてのイチャラブ争奪戦は敗退だろう。
悔しいが、諦めるしか無さそうだ。
『コレで、メルティアちゃんは脱落と……… ふふふふふふっ、残るは! シュリさんですね!』
この醜い争いを止めたのは他でもない。
『おいコラ! ガチバイ騎士! んな事やってねぇーで、国宝を渡してさっさと俺の城に来いやー! あと犯罪者(女神)! お前は仕事しろや! 後で手伝うとか言ってたのに、待ち合わせ場所に来ねぇーとは、どういう事だ?あぁんっ!』
魔王さんである…… お久しぶりです。
本日は声だけの参加ですね~ 流石この物語のツッコミ兼、軌道修正役兼、ラスボスだ。
『ちっ! 邪魔が入りましたか。
仕方がありませんが、シュリさん! ここは一旦おわずけという事でいいですか?』
「ふむ、そうですね…… こればっかりは仕方ありませんね。
しかし、今日の魔王はルリでは無いのか…… そういえば、男バージョンの呼称は決めていなかったな」
するとユウさんが目をキラキラさせながら。
「魔王様!助けて頂いて、ありがとうございます」
すると魔王様は、少し照れた様に。
『礼はいらねぇーよ! 親戚の交だ。気にすんな…… アイツら相手じゃ、貞操がいくらあっても足りねぇーしよ? 』
そんなこんなありつつ、陛下へと続く謁見の間の前に到着したのだった。
お疲れ様でした!ありがとうございます。
今回は久しぶりの女神さんと魔王さんの登場という事もあり、何か豪華な感じしますね〜 というか、安心感といいますか(笑)
ではまた次回!




