朝からハイテンションな人って〇〇〇よね?
ゴールデンウィークは皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか? 私はお仕事してました!
振替休日?そんなものありませんよ?ええ。
楽しめた方も、仕事頑張ったぜこの野郎!って方も
無理をし過ぎないようにいきましょー
# 80 最近のギャルの方が喋る言葉が分からない件
国宝を持っていく前日まで、私達はゴロゴロと3人仲良く添い寝したり、魔法の練習や、組手や木剣を使った演習をしたりした。
朝起きたら、めちゃくちゃ元気の良い、テンションテンアゲ〜⤴︎ ⤴︎ みたいな感じの声が聞こえてきた。
『やっほー!メルっちおひさ〜 生きてる? アタシは元気!うぇ~い☆ 』
ん? 何か聞いた事のある、懐かしい声がする。
私は寝ぼけ眼のまま、視線を声のする方へ移動すると? 頭が…… というか、髪がめちゃくちゃ盛ってあって、言うならば……彼ピとのデート前のギャルの如く! 気合いの入ったセットをした、懐かしい顔があった。
「あれ…… ? ちーたん?」
ルナージュさんが突き刺さっていた塔を守護?していた自称天使である。
彼女はパントマイムの状態から、無理矢理脱出したのだろうか? そんな事を考えていると。
寝起きには辛いハイテンションで。
『天使界1のカリスマギャル(自称)のちーたん事、チールフ・リリペット!だよ〜。
メルっち〜 …… テンション低すぎだぜ〜 ? ぶち上げてこうぜぇ~? うぇーーい!』
満面の笑みで、THEギャルがする様なピースを私に向けてしてきた。
塔で別れてから色々あったが、まさかこんな場所で会うとは思ってもなかった。
そういえば、最初から【ちーたん】呼びだったので、本名を聞いてた事がないな〜なんて思った。
彼女みたいにテンションテンアゲ~⤴︎ ⤴︎ というのは、流石の寝起きの私には無理なので、普通に挨拶する事にした。
「おはよう…… ちーたん。
そしてお久しぶりだね? そういえば塔の管理はどうしたの? まさか逃げたとか…… 無いよね?」
そう彼女に問うと、胸を張りつつ腰に手を当て、ドヤ顔しながら。
『急に上司に突然呼び出されたと思ったらさ? いきなし『ネア様からだ』って、手紙を渡されてさ? 中身はこう書いてあって。
本日から、塔の警護の任を解き、貴女にしか頼めない、秘匿任務をして頂きたいと思います。
内容は後日通達しますので、お待ちください…… つってぇ〜 言われちってさ。
響きカッコよじゃね? イミフなんだけどねぇ〜』
気持ちはわからんでもないけど、秘匿任務= 秘密裏にお行う任務であって、社長直々に頼まれたアタシってば出来る女感が出てんじゃね? みたいな顔で、機密事項っぽい事を、そんなノリで報告されても困るんだけど…… しかも、ちーたんがここに現れたという事は、私達の誰かに関係のある内容で間違いないはずだ。
ちーたんみたいな子に、そういう事を任せる社長さんは余程の人が居なくて頼んだのか、それとも…… 私の知らない、彼女の隠された能力を見込んでのなのかは定かではない。
このまま喋ると、内容までも話し出しかねないので、気を遣う様な声音で労いの言葉をかける事にした。
「あ、はははは…… それは大変だね?ちーたんのお仕事が上手く行くように祈ってるから。
頑張ってね? 私達もお届け物をしなくちゃいけないから……」
そろそろ行くね? と、言い終わる前に彼女は、はぁ?有り得ないっしょ、みたいな顔で。
『いやいや、メルっちってば!何言ってんの? ウケるんですけどぉ〜 ※ 鋼鉄の処女のネア社長に直々に頼まれたのはさ? メルっちをストーキングしつつ、変な動きがないか確認して、報告するのが仕事な訳、分かる?
だ・か・ら! ずっと着いてくし、これからよろぉ~ 』
※ # 67に登場したお姉さんで、メルティアを使い、何かを企む人の側近であり、みよきちの直属の上司でもある。
ネアが自らが運営する人材派遣会社で働いてるのが、ちーたんという関係性。
天使界隈では、男よりも仕事が恋人みたいな感覚の持ち主であり、鋼鉄の処女なんていう2つ名で呼ばれていたりする。
にへへと、凄い笑顔でネタばらしをされた…… 私じゃないといいな〜 何て思っていたけれど、自分だった。
しかもだ、ネアさんという人は私を警戒、もしくは利用しようとしている可能性が出てきた…… 本当に腕輪が機能してるのかと思う程、不幸が続いてる気がする。
まさか、レベルが上がるにつれて運が下がっていて、補えないくらいまでマイナス方向へ下がっているのではないのだろうか? まぁ、今は考えてもしょうがない…… やるべき事は届け物を持っていく事であり、ちーたんの諜報員活動(笑)は無視してもいいだろうし、なるようにしかならないだろう。
私は気になる事をとりあえず置いて、彼女に向けて笑顔でこう言った。
「うん。これからよろしく! ちーたん」
そう言うと彼女も笑顔で応え、何故かハグを要求されて、起き上がっていたが困惑していたら、ベットに押し倒されて抱きしめられた。
すると外の空気を吸いに行っていたリクちゃんと、朝の素振りをしに行っていたシュリさんが一緒に部屋に入ってきて、私を見るやいなや、声を揃えて。
「メルティアちゃんがまた女の子を連れ込んでる」
「メルティアがまた女を連れ込んでる」
why? どういう事や! とツッコミを入れたくなるが、今まで女の子を連れ込んだ事なんて1度もない。
なので、馬乗りしていたちーたんを一旦横にどかして、冤罪をかけてきた2人に。
「またって何ですか! 1回もした事無いですよ!?」
そして2人は指を自分に向けて、にちゃぁ〜とした顔で。
「リクもされた」「私もされた」
そう言われたら、何か納得してしまった自分が居た。
この空気を変える為に、私はこう言った。
「いいから城に行きますよ! それが終わったら魔王さんを倒しにいくんですからね!」
3人は、これ以上はメルティアを弄ると怒り出す事を悟ったので、仲良く返事をした。
それから城に向かい、アポイントを前日に済ませていたので、追い出される事はないはず。
「すみません。フェロリーナ様からの頼みで、国宝をお持ちしました」
すると門兵のお兄さんは、私の顔を確認すると同時に通信魔法を使って、何処かへ連絡してから、再びこちら意識を戻すと。
「受け渡しの御準備がもう少しで出来るそうなので、一旦中に入られてから客室でお待ちください。
案内の者がご案内しますので、そちらに着いて行かれてくださいませ」
門兵にしては物腰が柔らかいな〜と思っていると? シュレさんが。
『勇者ちゃん勇者ちゃん。 ウチも、それはちょっとした用で城に入った時に思ったわ~
しかも通信魔法も使える何て、偉い優秀やな〜って』
私はあの時かな? っと思い納得し、長年存在し続けてきた輪天武神が言うのだから、珍しい事なのだろう。
それも気になるが、案内役として待っていたメイドさん? からは、唯ならぬ何かを感じてしまう。
他3人は気にしたふうもなく、ザラザラと肌に纒わり付く様な、殺気に近いものだ…… 名前はネフィリムと名乗っていたが、今まで会った人達の中でも、上位に入るくらいの化物であるのは間違いない。
しかも隠しきれないのか、隠そうとしてないのかは不明だが、気をつけるに越した事は無さそうだ。
客室に着いた私達は各々、テーブルのお菓子とお茶を頂いたり(リクちゃんとシュリさん)ti○tokにあげる為の動画撮影したり(私とちーたん)と、各々自由に?過ごすのであった。
お疲れ様でした!久しぶりの【ちーたん】登場です!しかもメインメンバーに昇格です!
アレから長かったですが、何とかねじ込めました(笑)
今後のギャル天使のちーたん活躍に乞うご期待!




