疲れていると、話が下に行きがち
タイトルで本編の内容を察してくれると助かります。そう言った話が苦手な方は飛ばして頂いて構いません。
よろしくお願いいたします
# 79 人間は疲労が限界に近付くと、生存本能が活発になり、下ネタとかを言ってる人がいたら優しい目で、この人疲れてるんだな〜と、思ってあげてください。
地下でアレだけ暴れたのに、城からは普通に出れる警備の薄さに驚きつつも、スキップしながら、数時間前にウチを通してくれた門兵に。
『どうも~無事に面接出来ましたわ。
お勤めご苦労さんです』
そう言うと?門兵はこっちを見て。
「朝に来たお嬢さんか。
出てくるのが遅かったが、無事に終えられたなら良かった…… 城で一緒に働けるといいな? 楽しみにしている」
おや? 何か偉い気に入られてんな? ウチ、何かしたかいな…… まぁええわ。
とりあえず通信魔法を繋げて、お姉やんに報告せないかんな〜 城から無事に出れた事を伝えるかいな。
『もしも〜し』
すると、直ぐに反応があり。
何故か機嫌が悪く、怒鳴るように。
《貴女! いったい何を考えてるのかしら!? 私は言ったわよね? メルの暗殺計画の真相を見つけて欲しいと!》
ん? 何を怒ってんやろうか? それでウチは、完璧ペキに仕事をこなしてきたと伝える為に、自信満々に。
『何怒っとんの? バッチリ調べてきたで! 勇者ちゃんの毒殺計画しとるんは100% 確実やったで』
憤怒のこもった、もうワントーン低い声で。
《あくまでも白を切るわけ? いいわ、言ってあげる! 貴女…… 城の中で暴れたでしょ!? メルの魔力の減り方が、隠密捜査で減る量を超えてるのよ! 戦闘したのは明確!どうなの?》
あ〜 地下室のアレを壊しまくった時に、楽しくなってきて、必要以上の魔力を使い過ぎてしもうて、バレたんか。
『ウチだって予想外やってん。
まさか城で生物兵器を開発してるなんて思いもせんわ…… 危ないな〜思うて、返り討ちしてん』
するとお姉やんは、ウチの説明に納得したように。
《あら、そうだったの? あくまでも正当防衛で、自らノリノリで戦闘を行ったわけではないのね? ちょっと安心したわ。
ちゃんと弁明を聞くべきだったわ、ごめんなさいね》
まぁ、ノリノリで戦闘を出来る程、強うなかったからなぁ~ どっちかっちゅうと、まだ起動してへん玩具(生物兵器)を壊す方が楽しかったな。
『いやいや、謝らんでもええんよ? お姉やんの気持ちは分からんでもないし、それで勇者ちゃん達の方はどうなん?元気』
《ええ、こっちはメルとリクが1日中イチャイチャしてて。
シュリが恨めしそうな顔で見て、べそかいて、精神が耐えられなくなってきて、何かを発散するように筋トレとかしてるわ》
なんや、平和そうやな〜 しかしパイオツのお姉やんは、いっつもハブられとんな~ 心中お察ししますやな…… それでウチはもうすぐ宿に戻る事伝えた。
すると?
《シュレ…… お疲れ様でした》
という言葉をお姉やんにもらった。
ウチは嬉しすぎて、身体に羽が生えた様な気持ちになり、宿に戻ったらシュリに優しくしたげようと、心に誓った。
____________メルティア視点____________
シュレさんが身体の中に入ってくる感覚で、裏で輪天武神達が何か私の為に動いてくれていたようだと、何となくだが感じた私は、2柱に。
「ルナージュさん、シュレさん、ありがとうございます」
契約してるせいか、労いの言葉が伝わったのか、身体が高揚する感覚を感じた。
さて、三日後には国宝を城に届けなければいけないし、ゆっくりし過ぎて身体が訛っている気がするので、最近構っていなかったシュリさんに、手合わせでもお願いしよう。
「シュリさん。ちょっといいですか?」
腹筋をしていた彼女が、満面の笑みでコチラを首の骨が折れるのでは無いかと思う程の反応で振り向き、嬉しさを堪えて照れたように。
「な、なんだ!? 私によ、用か……? しかし、いっ今は腹筋を鍛えているのだが?」
構ってくれたのが余程嬉しかったのか、そんな可愛らしい反応に、ニマニマしながら。
「折り入ってお願いがあるのですが、聞いてくれます?」
すると、子供のように目をキラキラさせて。
「ふ、ふん! しょ、しょうがないな!忙しいが聞いてやらん事もないな! い、言ってみろ」
「少しダラダラ過ごしすぎたかもなので、組手の相手をして頂けませんか? リクちゃんにはコレばかりは頼めませんし、どうでしょうか?」
「あっあー!そうだよな! 最近のお前はずっとベットの上で、イチャ…… ゴっ、ゴロゴロしていたしな!? 別に羨まっ…… って違う!見ていられない程、ダラダラと過ごしていたし、私も筋力トレーニングばかりで飽きてきた所だ、協力しようじゃないか!」
ある意味、素直な一面に嬉しくなり、私はシュリさんの手を掴み部屋から出るのであった。
しかし手を握った時に「ひゃわっ」と、可愛らしい声をあげた時は、ニヤニヤが止まらないまま、ギルドまで向かった私達は、演習場を借りた。
一旦距離を取ってから、視線を合わせて頷きあったのが、模擬戦の合図となって、私は速攻を仕掛ける。
シュリさんに向かって走り「こんな攻撃はどうですかっ?」と、訪ねながら飛び上がり、頭上を狙った急転直下な踵落としをした。
「くっ! 流石メルティア…… 相変わらず、こんな身体能力もありながら魔法使えるというのだから、恐ろし奴だ」
そう言いながらバックステップで、余裕のありそうな感じに避ける。
「では、次はこちらから行くぞ!」
その言葉を聞いた後の私は驚いた。
シュリさんが新しく得たスキルであろう物で、分身していたのである……そう、Hカップのお胸がいっぱい並んでいて、誇らしげなドヤ顔でこちらを見てくる。
「対メルティア用に編み出した、その名も! 残影舞だっ!」
そういうやいなや、10人程のHカップが一斉にこちらに襲ってくる! あるお胸は2つ同時に殴りかかり、そのまたお胸は飛び上がって殴りつけてきたり、もう1人のシュリは後ろから身動きを封じようと、後ろから抱きしめようとする胸も居た。
どうやら残影舞は、質量のある残像のような物という解釈でいいらしい…… 避けきれない攻撃を防ぐ時に、たまにおっパイに触れる時があるのだが、その時に。
「ちょっ…… あん////」とか
「そこは先っぽだからぁっ////」やら
「メルティアっ!顔を胸に埋めようとするなっ! したいなら後でしてあげるから、今はするな! 組手に集中しろ!」と、言われたり
「おっ、おい!お前わざと揉みにきてるだろがっ!」と、バレてしまったり
等が聞こえて来るので間違いはないはずだ。
リクちゃんには無い物をお持ちである為、ついついはしゃいでしまう。
だって中身は男ですもの…… そんな事を繰り返しつつ、1時間程くらいしていたし、かなりいい運動が出来た思う。
それでシュリさんは演習場に仰向けになり、大の字になって、顔を赤らめながら「はぁはぁ」言っていた。
お疲れ様でした!暴走してごめんなさい。
また次回




