ヤマダは出てきたけど笑
どうも!お久しぶりです。こんばんは
更新が遅れてしまい申し訳ございません。
理由としまして、馬な娘のトレーナーやったり、LIVE配信に手を出したり、仕事も忙しいのも本当ですが、コロナの予防接種で具合が悪くなったりで、あんまり弁明の余地がないです。本当にごめんなさい
# 76 姫様の嫉妬と葛藤
______ルナージュ視点_______
―― とりあえず一難は去った…… しかしながら何故、フェルニーラ王国がメルに対して間者をおくってきたのかが不思議なのよね。
メルが偶発的に知らない所で敵を作ったりするのは、不思議と有り得ない話では無い話のよね。
よりによって、一国の姫が「怨敵」と呼称している点は、気にならないと言えば嘘になるし、とりあえず気絶している男を城に返し、泳がせてからシュレを使い。
色々と情報を収集する必要があるわね…… ご主人様を守る為に。
とりあえず私は、シュリに気絶している男を担いで行くように指示した。
すると、彼女は手馴れた感じに軽々やってのけた。
「男にしては軽すぎないか? コレだから魔法ばかりに頼っている人間は…… 接近された時はどうするというのだ、こんなヒョロい身体で」
という愚痴をボソボソと言いながら、先導して行く。
リクにメルの介助を頼んだのだが? なかなか上手くはいってないようで、頭を抱えながらも、一生懸命に寄り添ってあげていた。
「メルティアちゃん。
少しは良くなりました?お熱はありますか? おでこ、失礼しますね……… 良かった、大丈夫そうですね。
ふわっ! お顔が、凄く近いです………/// 」
常に私達を監視しているであろう人が、こんな百合百合した現場に気付かない訳もなく、私の変態先輩が突如声を上げた。
『キマシタワー! 良い!! 凄いですな!? あの子達は、私をわざと刺激させようとしているのでは? と、思う様な百合っぷりじゃありませんかっ!! 全くけしからんです!
良いぞ!もっとやれ! ぐへへへぇ~………』
私は聞こえない振りをして、ご主人様の身体の中へと戻って行った。
そんなこんな事があってから、フェルニーラ城の先が見えるくらい離れていたのだが、今ではドデカい城門の前で、暇そう突っ立っている兵に、シュリが声をかけた。
「旅の者だ。道端でこの男を拾って来たんだ、知っているか?しかし、 私達は別の物を届に来たんだよ」
すると兵は、シュリに担がれている男を見るなり、目を見開きながら驚きつつ。
「ヤマダタロウ様じゃありませんか!? 旅のお方、救助ありがとうございました! 天才魔法騎士であると名が高いお方が…… 女性の方に担がれて帰ってくるとは、世の中何が有るか分かりませんな~ あっはっはっ! それで、中に入られますよね?お届け物があるんでしたっけ?」
慣れた感じにシュリが、メルを横目にこう言った。
「ああ、先程も言ったとおりだ。
仲間もあまり体調が良くないようでな、宿屋にまず向かいたいんだよ」
兵士がメルに視線を向けると頬を何故か赤らめ、慌てて門を開けから宿屋までの道筋を丁寧に教えてくれた。
ヤマダタロウとかいう男を兵士に預け、3人はお辞儀してから、フェルニーナ王国の中に入っていった。
_____姫視点_____
「くっ!…… タロウカイザーヤマダがやられてしまうなんてっ!!あの女を我が国に踏み入れさせる前に排除出来ると思っていたのに! それほど泥棒猫が化物じみていたという事かしら…… フェロリーナ様と、筋肉バ…… じゃない、ロリコ……違うわね、ローリッツ…… そう!ローリッツ様に稽古を付けてもらったとは聞いてはいたけれど、そんな付け焼き刃で私の騎士が負けるはずは無いわ。
ネフィリム、貴女はどう思う?」
ネフィリムと呼ばれた侍女が、少し考える様なポーズをとった後、口を開く。
「素直に思ったままの気持ちで言いますと、メルティアという者はかなりの手練と推測出来ます。
王国にまで迫り来る津波を引き起こす程の魔力量。
ローリッツ様の修行は、騎士団長クラスの化物レベルでも音を上げます。
かく言う私も、以前に参加させて頂いたのですが、途中で心が折れそうになりました。
それ等を踏まえて考えた結果、少なくとも※ 騎士団長クラスの者が、3人分くらい戦力が有るかと」
※ 各国の平均の騎士団長の強さ。
500人構成の熟練小隊を単体で軽くねじ伏せれるレベル
その言葉を聞いた姫は、耳を疑った。
え…… 津波なんて来ていたの? というか、3人分…… ?!いくら大国とはいえ、騎士団長なんていうのは居てもせいぜい20人~30くらいだというのに、まさかである。
いくら、フェルニーラ王国の最強の懐刀と呼ばれる彼女の言葉とはいえ、それほどの者に、恋敵とはいえ間者を送ってしまった事に対して、不安が募る。
1、下手をすれば、※ 侵略される可能性があるという事。
※ 海神の槍がなければ、今頃水没していた。例えネフィリムが城を覆う防護壁を張っていたとしても、結果は同じ。
2、始末し損ねた為。この事がもし、ジーニアス様の耳に入れば、縁談の話は確実に無くなる。
3、※きっとネフィリムでさえも、良ければ相打ち、悪ければ返り討ちになるので、この策も使えない。
※ 彼女の強さが、騎士団長3~4人分の為
「くっ…… どうすれば」
うんうん唸る姫を横目にネフィリムがこう言った。
「彼女達は明日に城を訪ねて来るでしょう…… メルティアさんを招いて会食をし、
そして!恋敵に……毒を盛るのです」
フィーリカはその策を即座に採用し、国にある毒性の強い物をかき集めさせ、研究者に調合する様に命じて、明日に備えるのでした。
お疲れ様でした。
次回はあります(笑)
遅れても書きます!




