思ってたのと違う!って事って、ありますよね?
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします!
年末年始に外伝とかを投稿しようかと思ったのですが、色々大変でして(リア充的忙しさではありません)
去年は書いたので、楽しみにされていた方が居られたのであれば、申し訳ありませんでした。
そういうお声が有れば!今年の年末まで、この小説が終わってなければ書こうと思います。
では!本編へどうぞ!!
# 71 エルフとか賢者って何だっけ?
メルティアは自分の回答が、 そんなに頭を悩ませる様な部分があったのだろうか? と思う程、 それを聞いたロリコン(賢者)が物思いにふけだし、 唸りながら頭をかかえていた。
それから数分後たち、賢者は何かを納得したかの様に、1度頷きながらこちらを見てから、こう言った。
「メルティアちゃんが行った場所は、 エルフにとっても大事な場所で、 使用しない時は結界や罠が作動する様になっていてね、 良く頂上まで行けたと思ったのだよ。
そして感謝の気持ちも伝えさせて欲しい……偶然にせよ、侵入者の迎撃をしてくれた! ありがとう」
賢者は先程とは打って変わって、もの凄く良い笑顔で礼を言ってきた。
それに対して私も笑顔でこう返した。
「どういたしまして、偶然でもお役に立てたなら良かったですよ」
そして賢者は言いたい事を全て言った事に満足したみたいで、早々に去って行った。
翌日には修行を開始するものだとばかり思っていたのだが? 賢者に「修行に耐えて貰わなければならんから、しばらく安静にしておくと良い」と言われ、3日間の間はベッドとお友達状態で、リクちゃんとフェロリーナちゃんによる、献身的すぎる介助を受け、身も心も癒された……しかし、その様子を密かに覗いていた賢者が、嫁と孫に構って貰えず嫉妬に狂って「フェロリーナたぁぁぁぁぁんっ!! 愛してるよぉぉぉ!!」や「儂の孫はなんて可愛いんだぁぁぁっ!!」とか「イギャャャァァ!! キエェェェエエェェェッ!チョウェェェエエ工イッ!!」という奇声を上げまくるという奇行を始めたので、私が2人に「賢者さんが構って欲しそうにしているので行ってあげてください」と、促した。
それから充分過ぎる休息の後、修行の日が来た…… そして彼の第一声がこちら。
「さぁ……まずは! 力量を試させてもらおうかっ! 別に嫁と孫をずっと取られていた腹いせとかではない! 構って欲しいのに、メルティアちゃんメルティアちゃんと、全然相手をしてくれ無かったとか関係無い!断じてっ!!」
大いに関係がある様だ。
フェロリーナちゃんの関係が改善? したと思えば、次は賢者(夫)から喧嘩を売られるという、何とも言い難い気持ちになる。
しかし本人が関係ないと豪語しているので、
こちらも気にせずに、修行試験とやらを素直に受けようと思う。
そして私はロリコン(賢者)に、そこまで念を押さなくても分かってますよ? という気持ちが漏れてしまい、ニヤついた顔でこう言った。
「はい。
よろしくお願いします」
――― 突然ですが、 読書の皆様に質問します。
エルフという存在はご存知でしょうか? 御自身が思う、どういう種族で有るかをイメージして下さい。
耳は尖っており、 美男美女で魔法の扱いに長けていて、深い森の奥地で集落を築いて生活しいて、身体はモデルの様な、 ほっそりとした体型を想像されますでしょうか?ええ、私もそう思っていました! 目の前の賢者を見るまでは……
そんな私を見た賢者が、先程とは一変して無表情になり、The!力を溜めるポーズをするスーパーサ〇ヤ人よろしく! と言わんばかりの闘気を身に纏い、 北〇の拳のケン〇ロウの様な感じで、上半身の服が弾け飛んだ! そこに現れたのは筋骨隆々というのを絵に描いたような肉体美だった、ムキムキである。
この世界に転生してからというもの、 前世での固定概念が邪魔になるほど、驚きと戸惑いの連続である……そしてブ〇ース・リーの挑発アクションをしてから一言。
「久しぶりに本気が出せそうだ……あの人との死闘以来か」
あれ? 何かキャラが違うんですけど? 今までのロリコン言動からのギャップがあり過ぎて、同一人物と認識出来ずに、脳みそが新キャラなんじゃないか? と言ってくる始末だ。
こちらが臨戦態勢をとったのを確認した途端に、賢者なのに肉弾戦を仕掛けてきた! 分かりやすく説明するならば、めちゃくちゃ高速で接近してきた賢者が、私にパンチしてきました。
というか、まさかの物理である……まぁ、身体強化も魔法と言えば魔法だよね〜 と言えば簡単ではあるが、1度彼には賢者という存在を、Googleで調べて欲しい……攻撃はしっかり避けさせてもらった。
その当本人は、コレは面白い! という様な感じの覚醒ローリッツ氏がこう言った。
「ほぅ、メルティアちゃん……今のを避けるとは、レヴィちゃん(女王陛下)が関心していたのも頷ける! この拳を見切られるとは思わなかった。
ではっ!この技はどうするかな?」
そう言った後に地面に拳を叩きつけ、100mを超える巨大な岩が現れて、何をするかと身構えると、宙に浮かび上がった賢者が、それを連続で殴り始め、その衝撃で私に向かって無数の岩が飛来してきたのだ! ルナージュさんで切り伏せる事も考えたが、砕いた方が良いと判断し、武器屋で買ったトンファーを久しぶりに手に取り、粉砕していった。
その様子を興味深そうにローリッツ(覚醒)さんが「フハハハハハハァッ! 面白い!」と、言いながら攻撃を続ける。
飛んで来る物を壊す作業にも慣れ、話しかける余裕が出来たので、疑問を口にする。
「ローリッツさん?貴方は賢者ですよね? 身体強化も魔法と言えばそうなのですが、 魔力の使い方が変では有りませんか? 火の玉を飛ばしてみたりとか、 雷を打ち出してみたり等の、そういう呪文とかは使われないのでしょうか?」
そう言うと、その疑問に対して納得した様な素振りを見せ、岩の塊も小さくなるのを確認した後、私にこう言った。
「確かに……フェロリーナたんにも言われたな。
苦手ではあるが、お望み通り!100年ぶりのファイヤーボールを出してみようではないかっ!!」
すると?もう既に嫌な予感しかしない、正拳突きの構えをしたのであった。
すると見事に予想は裏切らず、 拳を突き出すと同時に賢者から火の玉が打ち出されたのである……私は内心。
―――いやいやいやいや……ちょっと待てっ!確かに火の玉が飛んで来たけども!ファイヤーボールになってたけどね?!私の望んでた物と全く違う! 呪文って言ったよね!? 魔法陣が出てきて、手の平から玉が出てくるのとかを想像してたんだよ?!
ローリッツさん(物理攻撃系エルフ)は、 そんな私の心のツッコミも知らずにファイヤーボールを私に向けて、「オラオラオラァァァァーッ!!」と、飛ばし続ける。
先程の岩が飛んで来るよりも厄介で、ファイヤーボールには追尾機能が付いており、前後左右関係なく襲って来たので、避けるのも一苦労だと思った私は、自分の周りに土の壁をドーム状に貼り、難をしのいでいた……その後!急に着弾する振動や騒音が無くなり、賢者が何かしら策を立てた様で、気が付いた時には遅かった……足元から膨大な魔力が迫っていたのだ! そして私は、噴火の様に溢れ出てきた獄炎に包まれた。
お疲れ様でした! ネタを大量にねじ込み過ぎたかな? と、思う話しになってしまいました。
ちゃんと生きてるかな? 気になる方は気長に次回までお待ち下さい!




