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女神と魔王が何故か転生した私に絡んでくるんです…  作者: 蔵ノ宮 辰秋
いざ賢者の元へ!
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もしも殺意の〇動に目覚めてしまったら?

はい!投稿時間から言うと、こんばんは!

投稿日時が空くかも〜とか言いながら、意外と早かった……それは何故か? 1日のPVが初めて1000を超えまして、モチベーションが上がった事も関係が有るかと思います。

素直に嬉しい……////

今後とも、無理しない程度に執筆していきますのでよろしくお願いします。



# 67 密談する者達……そして、決勝戦開始?



フード男が光と消え行くのを確認した後、身体に違和感を感じた、眩暈(めまい)や痺れる感覚を。

そう……やはり、ルナージュさんの言う通り、ナイフには毒が塗られていたようで、足下がふらついて、倒れそうになる。

ブラックアウトする寸前に、私は状態異常を回復させる魔法を唱え、力尽きた。



------とある世界の空間------


『アヤツがくたばるとはな……また、儂らの計画を邪魔をする奴等の仕業かの?』


『いいえ、違いますわ。

例の2人は、別の場所での妨害行動をした模様、被害者は数千との報告がありました。

彼(フード男)がロストした件には、別の人物の介入によってです』


その言葉を聞いた、年老いた男性は驚きながらも冷静に、秘書らしき彼女に問う。


『奴は、儂の部下の中でも5本の指に入る程の実力ぞ? まさか……っ!?』


『ええ……御察しの通り、例の(メルティア)です。

簡潔に(まと)めますと、彼女が契約を交わした輪天武神(ルナージュ)が、悪逆魂の回収を要請したのがきっかけかと思われます』


そんな報告を聞いた彼は、苦虫を噛み潰した様に顔を歪め、怒りを露わにしてから、拳を机を叩きつけ「ドン!!」という鈍い音が鳴り、机は見るも無残に砕け散った。

秘書官の女性は、男の様子を一瞥(いちべつ)した後に、ある提案を思い付き、1つの案を提示してみる事にした。


『御怒りの所すみません。

1つの策を思い付いたのですが』


もどかしい気持ちでいっぱいの彼は、いきなりの提案に驚きつつ、秘書官の方に不機嫌顔を向け、問うた。


『策とは、いか様なものか……言うてみよ』


『例の者に、監視役を付けさせるのです』


『監視役じゃと? 笑わせる……アヤツでも勝てなかった化物じゃぞ? 自然に溶け込める様な奴等居らぬわ!! 戦闘力の高い奴は全員が悪逆魂ぞ、食い物にされるだけよ 』


そんな物言いに、秘書の女性は頭を抱えながら、溜息を『はぁ……』と付き、彼の思考回路に呆れつつ、詳細を話す。


『戦闘をさせる為ではありません……あ · く· ま · で · も、監視だけにございます。

そんな、無駄に戦力を浪費する策などは提案はいたしません。

仲間として近づいて、例の者の動向を注視し、報告をしてもらうだけですので、暇そうにしている者を派遣すれば良いかと』


それを聞いた男は納得した様に。


『なるほどのう……したらば、その事についての概要(がいよう)は、また後日決めようではないか。

そういえば、ネア君(秘書)……この後は暇かな? 1杯どうだろう』


性懲りもなく、また誘ってきやがったよこのジジイ! と思いつつも、彼女は平坦な口調で断りを入れる。


『すみません。

※ 今日、荷物が届くので帰らないと行けなくて、今日は失礼させて頂きます』


※ 飲みに行きたくない上司や、友人や知人の誘いに乗り気じゃない時に、やんわり断る事が出来ます。


『そうか……なら、仕方ない。

気をつけて帰りたまえ』


いつも通り誘いを断り、ネアは足早にその場を去った。

それと同時に、この密会に参加していたミニョン事、みよきちは思った。


――ダチだけは守らなければと……特にちーたん。

彼女だけがネックで、唯一……あの世界に勤務している天使で有り、メルティアちゃんとも交流があるのだ。

あの娘が選ばれる可能性は大であり、不安で押し潰されそうになる。

そうならない為に、ミニョンは思考を巡らせながら、あの年増の提示した策の、打開策をねりながら帰って行くのだった。



-------武闘会の会場-------


フェロリーナは仁王立ちで待っていた。

選手の休憩時間もとい、決勝戦の会場の準備が終わり、今か今かと待ちわびている状態になっていたが、一向にアイツが来ない……そう、あの化物(メルティア)が! 会場からは「フェロリーナ様に、恐れをなして逃げたんだ」とか「相手がフェロリーナ様なら仕方がないわよ」やら、時間が経つにつれて、そんな物言いが連鎖していき、会場全体に広がって行く。

彼女は思う……メルティアが、私を恐れて逃げるなんてありえない……と、そんな言葉が周りから聞こえてくる度に、イライラが増していき、ブチ切れた。


「あんた達っ!! それ以上口を開けば、今すぐ全員殺すわよっ!!」


殺気を放出し、会場が静まり返る。

中には、泡を吹いて気絶する者、立ったまま、白目を向きながら硬直する者、そんな様子をロリコン(賢者)が、心配そうにして声を掛ける。


「フェロたん? 1回落ち着いて、まずはメルティアちゃんに、通信魔法を使ったらどうだろうか?」


フェロリーナは旦那の言葉を聞き、少し落ち着きを取り戻し、返事をする。


「旦那様。

ありがとう……でも、何度も接続しようとしたけど、返事が無いの……繋がった感覚は有るから、気絶してる可能性がある」


少し照れた様な(えみ)と、感謝の言葉を貰ったロリコン(賢者)が嬉しすぎてか、物凄く残念な顔になりながらも、頷きながら指示を出す。


「メルティアちゃん捜索部隊を出す! 出れる者を集めよ!」


そう言うやいなや、賢者の前には数名のエルフが現れる。

ロリコン(賢者)が「行け!」手を前に出すと一斉に、飛行魔法で飛びたって行った。

その様子を見ていた女王陛下が、ペドフィリア(賢者)に声を掛ける。


「ローリッツ殿。

少し、よろしいかしら?」


話しかけられた賢者は、友達に呼び止められた時の様な軽い感じで。


※「ん? レヴィちゃん。

どうしたのかな?」


※ ツッコミキャラが不在の為、読者の方が入れて下さい。


「いえ、メルティアの場所なら分かるので、連れてきましょうか?と、思いまして」


その言葉に驚きつつも、少しだけしょんぼりしながら、賢者はこう返す。


「知っておるなら、部下を出す必要は無かったではないか……今、奴らは必死になって探しておるぞ? それで何処に居るのだ?」


そんな言葉にレヴィちゃん事、女王陛下はクスクスと微笑み、こう言った。


「ローリッツ殿の部下では近づけない場所よ? あの()のいる場所まで辿(たど)りつけないもの……きっと。

行こうものなら、命がいくつ有っても足りないわ……ふふふっ」


それを聞いた賢者は、そのある場所である事に気が付いた。

先祖代々ずっと守り続けてきた、エルフの根源とも言える、魔力の龍脈地点。

賢者の若かりし頃の時は、近づく事すら出来なかった場所……レヴィちゃんが言うのも納得出来た。


「部下には戻る様に伝える。

儂はここを離れる訳にはいかぬ……スマンが、連れてきて欲しい」


女王陛下は、その言葉を聞くと「任せてちょうだい」と、飛行魔法で消えて行った。

賢者は頭を抱えた……


――何故、メルティアちゃんが、あの場所に行ったのか? 何処で知ったのか? 不安材料が多すぎる。

もしかすると、彼女を始末しなければいけない事態になるやもしれない……戦うとなると、現魔王よりも厄介なのは間違いない。


------メルティア視点-------


――誰かが呼ぶ声がする……そんな感覚。

しかし、身体が思う様に動かない……しばらく経った後、膨大な魔力の塊が接近して来るのを感知した。

敵ならば、このままでは確実に瞬殺されるレベルの化物だ。


そんな事を思っていると? 私を呼ぶ声が突然、変な声を上げた。


『ウゲッ……何でっ?!』


すると、そんな言葉に反応する様に、冷たい声音で。


「ウゲッ、とは失礼と思わないのかしら? ねぇ、クリム……」


――どうやら化物と、私を呼ぶ声の主は知り合いらしい。

私を呼んでくれていたのは、どうやらルナージュさんだったみたいだ……クリムと、呼ばれていたし。


そう問われたルナージュさんは、怒った様に化物に対してこう言い返す。


『貴女のせいで、どれだけ大変だったか……忘れたとは言わせないわよ!! この、戦闘民族がっ!!』


戦闘民族の化物さんが、何故か嬉しそうに。


「あら? 素敵な響きね……戦闘民族! 気に入ったわ。

ちゃんと覚えてるわよ? 新しい街で目に付いた人に声をかけて、ボコボコにした事よね?」


――どうやら気にってしまった様だ。

私なら、絶対に嫌だ……しかし、この戦闘民族さんは、ヤンキーよりも達の悪い人の様で、悪逆魂も回収出来ない戦闘を、新天地に行く度にさせられる何て、ルナージュさん的には拷問に等しく、面白くもないだろう。


そんな反応にげんなりしつつ、ルナージュさんが。


『忘れた!とか言った時は、どうしようかと思ったわ……』


話を切り替える様に戦闘民族さんが、こう言った。


「そろそろ貴女の、現.ご主人様にお目覚めして頂きましょうか。

意識は有るのでしょう? メルティア」


何をしたのか分からないが、身体に血が巡っていく様な感覚が有り、ぼんやりと視界が開けていく……そこに居たのは! 戦闘民族もとい、女王陛下がニコやかな笑みで、私を覗きこんでいる。

私はすかさず土下座ポーズを取り、全身全霊の謝辞をする。


「女王陛下!! 助けて頂き、ありがとうございます」


すると女王陛下は、微笑んだまま。


「謝らなくて結構よ? 賢者から頼まれて来たのだから、礼なら彼にしてちょうだい」


そう言うやいなや、いきなり私の手を握り、飛行魔法で連れていかれる。

しばらく空の旅をしてから、決勝戦の会場のど真ん中に降り立った私、目の前にはいつも以上にご機嫌斜めのフェロリーナさんが、仁王立ちで殺気を飛ばしてくる。

そして!彼女の第一声がコレ。


「殺してやる……」


怖!「何処をほっつき歩いてた!」とか「遅れて登場なんて、良いご身分ね?」くらいを予想していたのですが、斜め上すぎて何も言えない。

弁明の余地は無さそうだ……コレ、悠長に回想シーンとか出来そうに無いな。

リクちゃんとシュリさんに合流して、落ち着いたらする事にしよう。

まずは、殺意の〇動に目覚めた幼女をどうにかしなければ、瞬〇殺とか使えそうなくらいヤバい雰囲気だ。



新コーナー!!読者の方から質問!


疑問に思った方、見てくれる読者がそんなにいないのに、質問なんて来るのか? と、思った方! その通りです。

ほぼ、知人や友人です……気を取り直して!まずは1つ目。


Q1 ルナージュって、ずっと腰にさしてるの?


A サイファと戦う時、本契約をしたあたりから自由に出し入れ出来るようになってます。

身体の1部になっている感じですね、出て来い!ってやると手元に来る感じ。


Q 2 武闘会をいつまでやるの?


A 次には終わる予定でいますが、分かりません。


Q 3 ちーたんは俺の嫁!早く出せやコラッ!


A 10人程、そんな事を言う方が居ますが、出す予定はありますので、お待ち下さい。


ではまた次回!




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異世界転生 ギャグ 百合 変態 TS
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