お色気担当は、お姉さん系が多い
緊急事態宣言が5月末までになりましたが、6月になったら、皆一斉にカラオケとか、映画館やゲーセン等に行く可能性有りますよね……私も温泉旅行が趣味なのですが、予約が殺到して行けない可能性も大ですね?どうなるんでしょうか?
# 62話 メイド喫茶対抗(以下略) お色気担当?
戦いには勝ったものの、歓声等は無かった。リコリスさんを津波の様な水圧で流して、プールの中にダイブさせて「ぶくぶくぶくぶく……」と、沈んで行くのを確認した後、待機していた救助隊(メイド達)が、精霊? の力で着用していた豪奢な鎧が消えて、全裸になってしまった彼女の大事な3点を手で隠しつつ救出したのだった。
そしてもう1人の対戦者である、ミントさんを見渡して探して見るが、影も形も見当たらない……忍者の様に、気配を消していたりするのだろうかと思ったのだが、急にプールの中から河童の様に顔を出して、彼女が申し訳無さそ気に話しかけてきた。
「あのぉ〜 メルティアさん?」
「えっ?!………何でしょうか?」
透け透けのTシャツの上から大事な3点を隠しながら、浮き島に上がって。
「実はですね? リコリスちゃんに巻き込まれて、流されちゃったんですよね……だから、潜伏スキルとかを使って、次の攻撃に備えてたとかじゃなくて、ごめんなさい……」
そんな彼女に私は笑顔で。
「大丈夫です!気にしないでいいんですよ? ルールに則り、会場を盛り上げようと真摯に取り組んで頂いたのに、謝らないで下さい!」
そう伝えると、安堵感かは分からないが、まるで女神の様な微笑みを浮かべて「ありがとうございます……そう言って頂けて、気が晴れました」と、応えた。
――きっとミントさんは、バトルシーンを盛り上げようと、意識してくれていたのだろう……しかしながら、気が付いたら負けてしまったという情けないと思う気持ちからの謝罪に違いない……そこまで真剣に考えて、武闘会に挑む姿勢や、周りの人達に気遣いの出来る素敵な女性だ……後、お色気シーンをありがとうございます!! 何処かのツルペタ金髪ツインテールとは大違いである。
すると?ロリ嫁イド事、フェロリーナさんが急に不満げに。
「もうちょっとでメルティアの苦痛で歪む顔を観れると思ったのに……残念ね。
メイド達の中でもトップクラスの実力者をぶつけてみたのにぃ〜……身体強化とか、精霊の使用も許可してあげたのに、このザマ……意外と呆気ないし、本当につまらない」
だからこそ、苦戦してしまったのだろう……まぁ、濡れずに無傷で勝利しておいて何に言っている! という感じでは有るが、フェロリーナさんに文句の1つでも言ってやりたい……しかし、これ以上に彼女の精神を揺さぶる様な事をすれば、確実に無理難題を押し付けられて、生死に関わる気がするので黙っておくことにする。
そして、私達は次の人達の邪魔にならぬ様に会場から離れて待機所に向かう途中で、急に見知らぬ煌びやかなドレスと、王冠を被ったお姉さんに声をかけられた。
「そこのお嬢さん? 突然ごめんなさいね、驚かせてしまったかしら? 貴女の戦いぶりを見せてもらったわ……素晴らしい戦闘力と魔力量ね、私もそこそこ強いと自負していたのだけど、自信を無くしてしまいそうよ……次の試合も頑張ってちょうだいね ?」
私が「あっはい!ありがとうございます!」という返事を返すも、お姉さんらしき人が言いたい事が終わると早々に去って行ってしまった。
するとミントさんが、またも挙動不審になって「あわわわわっ」と、言っているのが目に入ったので、その様子が気になったので、話しかけてみた。
「ミントさん、どうされたのですか? 話しかけてきた、あのお姉さんを見たくらいから様子がおかしいですが」
そう問うと「えっ?!本気で言ってます!?」という感じに驚いたのだ。
――まぁ、見た目も姫様みたいな格好をしていたが、こんな卑猥で、俗物の塊の様なイベントを御覧になる訳がない。
もし仮に、女神さんばりの女の子が大好物のお方なら分かるが、そんなド変態が何人も居るとなると、少しだけゾッとする。
そんな事を考えていると、ミントさんが冷静さを取り戻したのか、声をかけてきた
「本当にご存知ないのですか? 彼女、いえ……あの御方は、ヴァルハート王国では千武の魔姫悪と恐れられ、前期の勇者でもあり、女王陛下であらせられます、レヴィジェンヌ · サディエル · シア· ディルガンド様です」
――さっきの人は王子殿下の御母上様で、あの国王陛下(女好きのチャラ王)を尻に敷いている女王陛下だったとは……気配を殺していて、全く分からなかった。
今まで会った人の中で一番強いと感じた……ダリアさんが言っていた勇者様が、こんなにも早く登場するとは思ってもみなかった。
そして私はミントさんに、会ってみた感想を言った。
「あの王子殿下の御母上様だったんですね? とても二児の母には見えない程の美貌でした。後……失礼が無かったか、それだけが不安です」
するとミントさんは「ふふっ」と笑い、私に笑顔でこう言った。
「あの御方は、あまりそういった事を気にされる方ではありませんよ? 認めた相手には特に、その傾向が有りますね。
女王陛下はエルフ以上に魔力量が有る為に、老いにくいと言われていて、本当かどうかは不明ですけどね? 魔力と老いについて調べた学者もいるのですが、根拠的な物は未だに判明していません」
そしてミントさんの解説に、「ふむふむ」と頷き、世間話をしながら観客席に向かった。何故行くかというと、あの2人を応援する為だ。
それから観客席に座ってから、数分くらいたった後、賢者がテンション高めに。
「さぁ! お待たせしました!1回戦目から、反則行為も有りながら、何とも言えない展開になりつつも、メルティアちゃんの勝利に終わりました。
そして! 今回の注目選手は勿論! 我が愛娘の幼少の頃と瓜二つとも言える程にきゃわうぃ孫の、リクール · モンシャルル · ブラウニル! 」
「わーー!!」と、歓声が上がる中、リクちゃんは観客席に向かって、満面の笑みを振り撒きながら手を振って登場した。
私と違って、人気が異常にある気がする……別に、ジェラシーを感じている訳では無いよ? 本当だよ? 絶対。
そして、残りの3人の紹介は割愛させて頂く。
それに対して、何故か3人が聞いていたかの様に「確かにモブだけど、扱い酷くない!?」と、綺麗にハモリながらツッコミを入れてきた。
賢者は選手の紹介を終えた後、開始の合図をした! 私の時みたく、3人が一斉に1人に対して攻撃を仕掛けて来ることも無く、皆は真面目にルールに則り、モブ子Aは「こんな攻撃どうかしらっ!!」と、水槍でモブ子Bに連続攻撃を仕掛け、それを「くっ……! 去年よりも強くなったんじゃない?」と、必死ながらも楽しそうに、水剣で攻撃を防ぎつつ、激しい攻防(豊満な肉体を揺らしながら)で、水刃が交わる度に水滴が飛び散り、互いにTシャツを徐々に湿らせていく。
一方、リクちゃんとモブ子Cは、海辺で遊ぶ女子高生の様に、水の弾丸を「え〜いっ!」と、言いながら撃ったり、「きゃっ///// やったなぁ〜」と、お互いに楽しそうに、ぴょんぴょん飛び跳ねながら銃撃戦をやっている。
そんな双方の試合を観客は、「はぁはぁ……///」とか、「ぐへへへぇ……」やら、どいつもこいつも変態っぽい感じの、だらしのない緩みきった顔で観戦している。
本来ならばこの状況こそが、賢者の本来の武闘会(メイド喫茶対抗!水着で武闘会、ポロリもあるよ!)であり、私の初戦の空気感は殺伐としていて、今とは別の会場の様だ。
それから「きゃっきゃっ」「うふふ」の微笑ましい戦いが続き、モブ子Aが水槍に魔力を込め、モブ子Bの隙を狙う様に槍を伸ばしつつ、鞭のようにしならせ背中に有る魔法陣を狙い突いた!そしてポロリ!からの、観客席は大歓喜!! リクちゃんは楽しみながらも水鉄砲の掛け合いに勝利し、モブ子Cがポロリするやいなや、観客席のロリコン共と賢者が「いえぇぇぇい!!」「おおぉぉおぉぉ!!」と、雄叫びを上げた。
すると、その様子を見たフェロリーナさんが嫉妬をしたのか、怒りながら浮気者(賢者)を愛の拳でプールの方にぶっ飛ばした。
その様子に気を取られたモブ子Aの一瞬の隙を見て、リクちゃんは背後から忍び寄りながら、背中の魔法陣に【ちょろちょろ】っと、水をかけた! からの3回目なので以下略、巨乳好きの観客達が大いに盛り上がり、幕を閉じた。
あとがたり
『さぁ!!今回もやってまいりました! 実況の蔵ノ宮です!そしてゲストは!?』
腕を組みながら、何だか嬉しそうにスキップしながら現れたのは。
「はーいどうも〜 龍の盾の店主にして、美少女鍛冶屋のシルドゥファだよ〜 てか、名乗るの初めてな感じ? 顔と名前を覚えて帰ってね! シルファって、呼んでね?」
「のうぇ〜い!盛り上がってるかい? 虎の剣の店主にして、お姉ちゃん程じゃないけど美少女鍛冶屋のソディルファ! 以後よろしく〜 ソディーって呼ばれてるよ」
思い思いの自己紹介をした後、肩をギュッと寄せ合い、手を前に突き出しながらハートマーク作って、声を揃えて「2人はプリ……」と言いかけた所で、危険なワードを発しそうだったので、私は全力で『それ以上は言わせはしない!!』と、止めに入った。
すると案の定2人は、瓜二つの顔が同じ様な不満だ!!という感情を全面に出して、口を揃えてこう言った。
「「久しぶりの登場で覚えて貰おうと思って、夜な夜な2人で練習して来たのにぃ!!」」
そんな2人に溜息をつきつつ、私は。
『下ネタや、姉妹で百合百合するのは構いません!この小説の醍醐味なので、しかし!他の世界の作品のネタをやるのは頂けません……訴えられたら大変なので。
やる場合は事前に相談の上、伏字を使用しますし、それが嫌なら家の中で2人だけでやって下さい! 勿論……小説には出しませんがね?』
そう言うと、2人揃って「ブーブー」と、不満だ!というのをアピールして来るそんな彼女達に、ゲストの仕事をしてもらう為に、
脅しをかけることにした。
まずは姉のシルドゥファさんに。
『ゲストの仕事しませんと、貴女の部屋のクローゼットの中にある、隠し扉に仕舞ってある、○○○○○を妹さんにばらします……』
そういうと彼女は青ざめて、カタカタと震え始め。
「そっ……それだけは!! 何でもしますから!アレだけは秘密でお願いします!」
私は『任務完了……』と、ボソッ呟いてから、次のターゲットである妹のソディルファさんに。
『女神様をここに呼びますよ?』と、耳元で囁いた……すると彼女はみるみる顔が青白くなり、あのトラウマが走馬灯の様に巡り、絶望した表情を浮かべてから、3秒程停止した後、突然!
「私は嫌だぁぁぁぁぁぁ!!もう、あんな怖い思いはしたくないぃぃぃ!!」と、叫びながら、この空間から逃げ出した。
どうやら脅しすぎたみたいだ……妹ばかりに気を取られていた隙に、姉もこの空間から脱出していた様だ。
今度また呼ぶ機会が有れば、物で釣ることにしよう。




