これは戦闘シーンと言えるのか、否か
緊急事態宣言が発動しましたね……どうなるのでしょうか? 今の就活生は、物凄く大変だと聞きます。
今現在、務められている方もリストラなんていうのもあるらしいですね……社員寮生活をしていて、追い出された〜何て話も聞きます。
退職金が出るらしいのですが、出ない所もあるとか無いとか……いきなり住所不定無職とかになるのを、想像しただけでも怖すぎます。
早く終息する事を祈るばかりです!趣味の旅行も御預けで、うずうずしてますし。
今は耐えましょう!
# 61 メイド喫茶対抗(以下略) 戦闘シーンって……
ダリアさんを流し出した!!その後は完全に私が敵役という認識の雰囲気に会場が包まれて、観客の視線が痛いのなんのって……エロい視線や、好意的(好きでもない人からの)な視線も辛いが、こういった状況もかなりきついものがある。
それに加えて、あちらこちらで「リコリス様!倒しちゃって下さい!」「リコリス様!!ファイトォォォ!」等の声援や、「ミントさん!!僕達の愛を受け取って頑張って下さい!(何かを送る様に手を広げながら)」「聖母様に勝利を!!」という様々な声が響き渡る……もう、負けてしまおうかと思った瞬間に、2つの声が聞こえてきた。
「リクは!メルティアちゃんの応援するよ!ふぁいと〜おー!」
リクちゃんはぴょんぴょん飛び跳ねて私を応援してくれている。
スポーツは観る専だったので、応援される立場になった事が無かったのもあるが、意外と心地よいもので、まだ頑張ろう!という気持ちにさせてくれる。
そして私は彼女に「ありがとう」と通信魔法で伝える。
そしてもう1人は勿論この方!
「メルティア! 気持ちは分からんでもないが、私との約束まで放棄しようって言うのか? そんなのは許さんぞ! そんなエルフ共なんて、5秒で片が着くだろう? さっさと終わらせろ!」
そんな事を声を大にして言ってしまうKYKK(空気、読めない、くっ殺、騎士)に対して、心底呆れつつ私はシュリさんに。
「貴女って人は……余計に火に油を注ぐ様な事を言うんですかね?リコリスさん、めちゃくちゃキレてるじゃないですか……どうしてくれるんです?!……って、危なっ!?」
何が危なかったかと言うと、赤い怒りオーラ纏ってプッツンしてしまったリコリスさんが、いきなり攻撃をしてきたのだ。
そして避ける(バク転)私に対して彼女は舌打ちをして、バーサーカーの如く私に襲いかかってくる。
「私を5秒ですって? 何処までコケにしたら気が済むのかしら!!貴女を【自主規制】した後は、巫山戯た事を吐かした女騎士を【自主規制】してやるわ!きゃははははっ!!
高貴なる我が一族である私を愚弄した事を、後悔させてやるわ!! アルア!ルアラ! リルア! 奴を滅殺するの……来なさい!」
目がイッちゃってるリコリスさんは、キャラ崩壊してしまい、更には呼ばれた精霊?か何かは分からないが、ビキニがポロリする術式が発動すると同時に光に包まれて、豪奢な黄金の鎧が身体に装着され、浮き島に2本の剣が突き刺さる。
――完全にルール違反じゃなかろうか? ……って、おい!ロリコン(賢者)!!止めろよ!彼女の攻撃は止まらないし、止める者もいない……何故? というか本気で殺しに来ているな、この人。
本物の剣では、先程まで覆っていた炎も役に立たず、身体強化されているので、土魔法で壁を生成するも、一振でスパッと斬れてしまうので、攻撃を避けつつ壁を作る作業の繰り返し、ダメージを受けないようにするのがやっとだ。
流石に玩具(水鉄砲)ではどうにもやりずらいので、ルナージュさんを呼ぼうとすると、このピンチな状況を物凄く楽しんでます! といった感じの声がしてきた。
「メルティア? 私は言ったわよね? 濡れずに、服も破れずに優勝しなさいと……勿論、配布した魔道具以外も使用不可よ? ふふふっ 」
人の不幸な状況を嗤う幼女がいる……その見た目に不釣り合いな妖艶な微笑みに、不覚にも見蕩れてしまった自分が憎い!そんな思考を巡らせていて、戦いに集中していないと思われたのか、リコリスさんが更にボルテージを上げながら。
「あーんーたーはっ!! 私が殺そうとしているのに、軽々と渾身の攻撃を避けながら、幼女に見蕩れるとか、よっぽど酷い死に方したいらしいわね!このロリコン!!」
その言葉に何故か私はカチーンと、きてしまった……あの賢者と同じ扱いを受けた事に対してなのかは不明だが、私はリコリスさんに興奮気味に言い返していた。
「私はロリコン何かじゃありません! どちらかと言えば、大人のお姉様の方が好きです! そう!例えば……ミントさんの様な方とお付き合いしたい! 」
いきなり告白まがいの事をした為か、いつ攻撃を仕掛けようかと臨戦態勢をとっていた彼女は「ふぁっやぁ?!」っと可愛らしい変な声を上げ、激しく動揺した。
そして同様に、いきなりの言動にリコリスさんも、新○劇の様なずっこけ方をして、気を取り直すかの様に「ごほん」と咳払いをして、攻撃をする体勢に戻り、私に接近しながら。
「ちょっ! 貴女!?何を口走っているのよ!動揺を誘って戦意を削ぐつもりね!? そうはさせないわよ!」
と、言いながら鋭い斬撃を間髪を入れずに放ってくる。
正直やばい……今までは、ピンチの時には腕輪を外せばどうにかなっていたが、普通の身体強化さえも使用禁止の状態で、相手と戦う事がこんなにも一方的に防戦になるとは予想以上だ。
攻撃を新体操の選手ばりの身のこなしで、必死こいて避けまくっていると、疲れたのかは分からないが「はぁ……はぁ……」と言いながら、リコリスさんが急に攻撃を止め、立ち止まると、地団駄を踏みながら私に文句を言ってきた。
「なんで避けるのよ!!大人しく殺されなさいよ! これで身体強化を使ってないとか、化物じゃないの! ? オーナー!アイツは本当に使ってないのよね!?」
――いやいや、殺されたくないし! 我儘にも程があるだろう……ルールをガン無視しておいて、その上いちゃもん付けるとか有り得ないですぞ?
そして、そう問われた賢者は子供をあやす様に説明し始める。
「疑うのは良くないよ? リコリスちゃんも知っておろう?参加者には身体強化を使用すると、術式が発動する事を。
しかし、メルティアちゃんのだけ特別製で、微量でも反応する仕様になっておる! 我が愛する妻のフェロリーナ(ロリ嫁イド)に、可愛くおねだりされてしまったんでのう! 彼女は相手の気の流れを読んで、攻撃を避けておるのだ、対人戦を幾度となく繰り返して、自然と身に付けたのであろうな……」
リコリスさんは、納得いかない!というのを全面に出して、不機嫌な御様子だ。
それからミントさんはというと、いきなりの告白からの動揺は治まっていたが、この惨状に、あわあわして「ど、どうしましょう……」状態である……物凄く可愛い。
もう、戦いは終わったかの様な空気が漂いつつある中で、1人だけは虎視眈々(こしたんたん)と隙を突こうと待ち構えていた……そして、時は動く!私が後ろを向いた瞬間に、二刀を構えてから身体強化で速度を上げ、神速の一撃をくらわせようとする、しかし!私はその時を待っていた……正面から戦えば確実にバラバラにされてしまうので、態と隙を作ったのである。
密かに賢者が説明している最中(話を無視して)に、魔道具(水鉄砲)に魔力を注ぎ込んでいたのである。
そして私は殺気を感じ取り、そのまま真っ直ぐに斬りつけて来たのを、バク宙(3回転半ひねり←やる必要無し)で背後に周り、ダリアさんに放った水量より、倍以上の水を放射した!そして彼女は波に攫われた人の様に、やられ役よろしく! みたいな感じで、「こんな展開!認めないわー!」と、捨て台詞を吐きながら、場外へ流されていった。
後語り
『さぁ!今回も後語りの始まりです! そしてゲストは……って、あれ? ヴェルキュア様? 何で王子殿下と、姫様がこちらに?』
すると王子殿下が親切に説明を始めた。
「ヴェルキュア殿という方は、家の洗濯物の取り入れや、来客があるとかで僕達が頼まれてしまったのだ。
メルティアの活躍が観れるんだけど、代わりに後語りのゲストをやってくれない? と、言われてしまってね」
すると姫様も何だか、好きな有名人がテレビに出るのをワクワクしている風に。
「私だけでも良かったんだけど、お兄様も観たいだろうと思って呼んだのよ、ダメだったかしら?」
『構いませんよ?賑やかな方が楽しいですし、御2人にはお聞きしたい事も有りますので』
すると姫様は、頬に手を当てて、クエスチョンマークを頭の上に出して。
「聞きたい事かしら? 遠慮なく言って頂戴、アナタには世話になったし、ある程度の事なら答えるわ」
そして私は咳払いして、読者様からの質問を姫様に投げかける。
Q1 ダリアさんが旅に同行した勇者ってぶっちゃけ誰?
「この武闘会が終わった後くらいに分かるわ」
Q2 姫様って、身長何cm? 何色のパンツ履いてるの?
「身長は136cmで、下着は……って! 答える訳ないでしょ! この質問何なのよ!」
Q3 兄の秘密を暴露してください。
「アレを本人の目の前で言えと?」
妹に、男の保健体育の教科書(かなりマニアックな趣向のエロ本の時)の隠し場所を知られていると悟った時の兄の様に動揺しながら。
「まっ……待ってくれ! ルーシア!きっ君は僕の何を知っているんだ! 」
そして姫様は王子殿下に耳打ちをして、彼の顔がみるみる青ざめていく……そして一言。
「たっ……他言無用で頼む」
イケメンだけど、かなりヤバい奴なのか〜怖いわぁ……そして、王子殿下の精神が安定したのを確認してから、本編について聞く事にした。
「それでは御2人に、武闘会を御覧になって思う事や、感想等を頂けたらと思いまして、如何でしょうか?」
まずは王子殿下が口を開いた。
「そうだね……メルティアがここまで強いとは思わなかったよ、前回会った時より、更に強くなっている気がするし、美しさにも磨きがかかっているね。
後は最後の戦法だが、かなり危ない賭けだったと思う、正直観ていてヒヤヒヤしたよ……自分ならやれると思っていた様な作戦だね? 背後を取った時の動きは、まるで天女が舞う様な動きだった」
続いて姫様のご感想は。
「あのリコリスとかという女、気持ちは分かるけどやり過ぎね。
親近感みたいな物も感じるけど……でも、ルール違反はダメよね。
メルティアが幾度となく、こんな事に巻き込まれていると思うと心配になるわ……でも、久しぶりに様子を確認出来て良かったわね」
『王子殿下、姫様、ありがとうございました!それでは皆さん、また次回!』
ミントさん……どうなったのかって?(ニヤッ)




