表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神と魔王が何故か転生した私に絡んでくるんです…  作者: 蔵ノ宮 辰秋
いざ賢者の元へ!
59/103

過去の人間関係って面倒だ

こんばんは〜リア友に、更新早う!と言われて、土曜日に更新です。

海の女神さんの名前であるリウムですが、スーパーマーケットでアクアリウムを見た時に、コレだ!と思って、もじっただけという話しです!



#54 過去の人間関係って面倒だ



私はリウム様の登場で、再び話が脱線してしまった為、軌道修正を試みる。


「お初にお目にかかります、メルティアと申します。リウム様、少しよろしいでしょうか? 」


『何かいな?可愛かあいらしいメルちゃん?』


「私達は魔王討伐の為に、賢者の元で修行をせねばいけないのです。ゲッソーラ様からの頼みが終わり次第向かいたいと思っています」


『メルちゃんは、それ以上に力を求めるん?ディオちゃん(魔王)とはもう、12分に戦えると 思うんやけど? 無抵抗であっても、貴女に傷を付けることさえ 不可能……いえ、むしろ彼の方が、修行するべきやな〜と、ウチは思いますえ?』


――はぁっ?! いや、ちょっと待って……もう既に私の戦闘力は魔王さんを超えてしまっている?そんなバナナ!?


混乱しつつも私は、リウム様に問う。


「それはマジな話でしょうか?」


『マ·ジ·よ〜 』


「本気と書いてマジですか?」


『マジのマジ○ガーZ!!』


そして、ちょっと楽しくなってきた私は、次はどんな感じで言おうか悩んでいると、シュリさんが、申し訳なさげに、よそよそしい感じで。


「メルティア?ちょっと楽しくなってきた所を悪いが、さっさと話を進めろ 、リクが船酔いで辛そうだ」


リクちゃんの方を見ると、シュリさんの膝枕で横になって、辛そうにしている。

早く陸地に行って少し安静にしておいた方が良いだろう。

私は彼女に回復魔法をかけてから、リウム様に体を向け、軌道修正に入る。


「リウム様、幽霊船を呼んで頂いてもよろしいでしょうか?」


先程の会話を続けたかったのか、残念そうに。も〜う意地悪ぅ〜とも言いたげに。


『あ〜ん、メルちゃんのいけずぅ〜せっかちさんは、嫌われるんやで?』


「私もリウム様との話しは楽しかったですよ? しかし、今は仲間の容態が心配ですので、お願いします」


『そう思ってくれてたんやったら満足や、ほな早速呼んでみようか〜……』


すると、暗雲が立ち込み初めてきて、深い霧が出て来た。するととてつもない大きさの船影が現れた。

船の上から、骸骨版のフック船長が。


『リウムちゃ〜ん何か用かい?』と、とても亡者とは思えない程の明るい感じで、コチラに声をかけてきて、そして続けて。


『話の流れはあらかた予想が付くが、そっちのお嬢ちゃんが、俺たちを成仏させてくれんのかい? 』


「はい、よろしくお願いします。

何分初めてなので、上手く出来るかは分からないですが……」


そう言うとフック船長は、「ギャハハハ」と笑ってから楽しそうに。


『こんな、女神の様な嬢ちゃんの初めてを体験出来るた〜亡霊冥利に尽きるねぇ〜……野郎ども!!こんなべっぴんさんが成仏させてくれんのは、嬉しいだろ?』


すると骨の乗組員達が、フック船長の声に応えるかのように、ノリ良く各々テンション高く反応していく。


『イエーイ!』『やっと成仏出来るぜぇー』

『美少女に成仏させられるとか、まだココにいて良かったぁー!』『メルティアちゃん、好きじゃー!』『メルティアちゃん、生まれ変わったら結婚してぇー!!』

『お前何言ってんの? メルティアちゃんと、結婚すんのは俺だし!』


『いやいや何言ってんの? お前みたいなブサイクより、イケメンの俺だろ?』


『フッ違うね、きっと生まれ変わった俺は、ヴァルハート国王並のイケメンになる予定なんだよ!』


その言葉で一瞬ガヤガヤが止まって、乗組員の半数以上が『ないない』と、声を揃えて言った。


『お前ら酷くね!?』


※補足※

乗組員の方が言った、ヴァルハート国王とは、2世代前の国王陛下で有り、現国王(女たらしの、尻に敷かれ王)のお祖父様に当たる方です。文武両道、眉目秀麗の英雄王と呼ばれていた方らしいです。(ルナージュさん談)


そして私は、ルナージュさんの力を借りて、こう唱えた。


「我、汝の呪縛の(くさび)を打ち消し、その御魂を解放せん!ロストウェッジソウル……」


そう唱えた瞬間、先程まではしゃいでいた乗組員達は「ピタッ」と、静かになり、幽霊船の下に大きな魔法陣が現れて、光に包まれながら、光の粒子となって、最初からここに存在していなかった様に「パッ」と弾けて消えた。

そして私は、ひと仕事を終えてから、


「ふぅ……なかなかに、大変ですね?上手く出来たと思うのですけど、如何でしょうか?リウム様」


するとリウムは、驚いた様に。


『へっ?!あっ……あ〜メルちゃん!? もう! 完璧過ぎる仕事やわぁ〜……たっ頼んで良かった……良かった』


「御満足頂けたなら良かったです」と、言った瞬間に久しぶりの登場の人?が、何やら慌てた様子で。


『メルティアちゃん!?何なんですか!あの大量のオッサン達は! 』


「あー……女神さん、お久しぶりです。

先程、リウム様の弟さんでいらっしゃる、ゲッソーラ様に……」


と、言いかけると女神さんが、語彙(ごい)も乱れ、珍しくブチ切れ状態で。


『んな事言われなくても知っています! リウムお姉様が、メルティアちゃんに接触した時から見ていたので。というか! どいつもこいつも、メルティアちゃんの旦那さんにしてくれとか言うものだから、危うく二度と転生出来なくする所でした!』


「やっぱり死んだら直ぐに、女神さんの所へ行くんですね? というか、リウム様とお知り合いですか?」


緊張気味に、いつも以上に真面目な声音の女神さんが。


『リウムお姉様は、全ての世界の海を統治する女神様です。あのクソジジイ(現超神様)ですら、我儘を通せなくなる程の御方で、前に言っていた次期の超神様(スーパーゴット)候補でもいらっしゃるんです』


『エヴュちゃん? アレ(エロじじい)でも一応は現超神様なんだから、そないな事を言ったらダメよ?』


そんな言葉に女神さんは、かなりビビりながら『はっはいぃー!』と返事をした。

リウム様よ……貴女もエロじじいって言ってるじゃん!と、心の中でツッコミを入れてから、ゲッソーラ様に話しかける。


「それで役に立つ道具とは?」


お姉さんが出てきてからというもの、調子を崩されっぱなしで、放心状態だったみたいで、かなり素に近い状態の少年の様な声で。


「お?!おう……? ごほん! そうであったな!? ならばこの、割海かっかい 天嵐神槍てんらんじんそうのレプリカをさずけようぞ! この槍は文字通り……海を割!天の恵を降らせ、時に嵐をも起こすのだ!本物よりは力は弱いが、メルティアの旅を手助けしてくれよう」


私が「ありがとうござ」と、言いかけた所で、それを遮る形で、ルナージュさんが再び、ゲッソーラ様に納得いかないと言う感じで。


『貴方って人は……本物寄越しなさいよ!コレだけの事をしたんだから、然るべき報酬は貰わないといけないわよね?』


『本物を渡せだと?! 馬鹿かお前は?そんな事をすれば、私は海神を名乗る事が出来なくなるのだぞ? 』


『その槍と、それを扱う魔力量が有れば、誰でも海神の業務が出来るって事よね? 自力で出来ないとか何なの? 貴方の方が無能なんじゃないの?』


2人はまた(いが)み合う感じになり『何を〜』と、火花をバチバチと散らす。

それを聞いていた女神さんが、呆れた様子で。


『そこの元、バカップル!! いつまでいちゃついんてんの? 公衆の面前で、久しぶりに会ったからって、恥ずかしい。

美少女同士の喧嘩なら、1時間……いえ、3日は観てられますがね!(ドヤ顔してる風)』


――へっ?!いやいやいや……カップルゥッ!?


まだ海の上です、リクちゃん生きて……次回は陸地に、多分着くから耐えて!!

※あとがきの話は本編とは時間軸が異なります!

そういう質問があったので、書いておきます。

某有名な化○語の、後語りの様な物だと思って下さい。


『果たして……エルリアーレさんは、生きているだろうか』


すると?お客様が来られた様だ。


「ここは何処じゃ? お前さんは誰だ?女は居らんのか?」


※作者は性別不明の設定です。文章で気づかれてる方が居ると思いますが、そういう体裁で、見てください(笑)


『これはこれは国王陛下、ようこそいらっしゃいました。私は蔵ノ宮 辰秋と申します……以後、お見知りおきを』


「ふむ……して、お前は女か?」


アンタは女にしか興味がないのかよ!と、心の中でツッコミを入れつつ


『私には性別という概念がございません』


「ならばココから早く帰せ! シルヴィーと、ルクレッティアとオフィーリアが、待っておるのだ!!」


愛人が3人だと?!いやしかし、もっと居そうだな……羨ましい


『それはお忙しい所、申し訳ございません。

少々お祖父様の話を、お聞きしたくお声をかけさせて頂いたのですが、お急ぎとあらば致し方ないです……せっかく、おもてなしを御用意していたのですがね?』


「祖父様の話か?まぁ良いが、おもてなしとは何だ?」


私は「パチン」と、指を鳴らした……すると20人を超える美女から美少女までを召喚した。

すると国王陛下は、(よだれ)を垂らしながら美女達に勢い良く近付いて行った……しかし! 目の前で、見えない壁にぶつかり、悔しそうな顔をして、そして私を睨み付けながら。


「何故触らせんのだぁ!もてなすと言うたではないか!どうなっておる!?」


『私は言いましたよ? 祖父様のお話をして頂いたらもてなすと、ね?』


「あんなクソジジイなんぞ知るものか! 天使の様な可愛い少年だった儂を、コイツはダメだ! 世も末だ、ヴァルハート王国は、子奴の時代で終わりか……等と言いおって!」


『では交渉、不成立という事で……御機嫌よう』


私がそう言うと、国王陛下は「ちょっ!まっ……」

と言いかけた所で、元いた場所へ帰って頂いた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生 ギャグ 百合 変態 TS
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ